- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794965585
作品紹介・あらすじ
ニューヨークはアッパーイーストサイドにとびきり個性的な書店があった。その店はブックス・アンド・カンパニー、「本と仲間」という名前。「ザ・ウォール」と呼ばれる大きな書棚に、シェイクスピアから現代作家まで古今の名作文学を可能な限り網羅。作家による自作の朗読会を定期的に開催。店内の雰囲気は友人のリビングルームのように家庭的。地元住民はもとより多くの文化人たちから、サロンのように親しまれていた。…そんな店だった。本書は、78年から97年まで約20年間活動を続けたブックス・アンド・カンパニーの軌跡を、店主であるジャネット・ワトソンと、そこで働いていた店員、顧客である作家たちの証言をもとにして振り返るノンフィクション。常連客だったポール・オースター、スーザン・ソンタグら本を愛してやまない人々の証言が胸をうつ、すべての読書人に捧ぐ物語。
感想・レビュー・書評
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ニューヨークの伝説的書店「BOOKS&CANPANY」の開店から閉店までを、利用客や作家たちのインタビューを交えながら綴った1冊です。大型書店やインターネット普及など、移り変わっていく時代のなかで、本を通じた人間の交流を愛したひとびとの物語は、とってもピュア。その純真さと情熱に、悔しいけれど、感動を覚えます。(ウチダ)
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ニューヨークの独立系書店の立ち上げから閉店までを、関係者のイタンビューを中心に紹介。
今、独立系の本屋日本でもかなり無くなってる気がします。近所でもあんまりないかな。 -
本って、書店っていいなあ。こういう第三の場所がある街に住みたい。
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アメリカの出版事情が分かれば、もう少し面白かったと思います。どのくらいのどんな教養があれば、ブックスアンドカンパニーの店員になれたのかが気になります。
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タイトルどおり、ニューヨークにかつてあった個性派書店について、創業から廃業まで、たくさんの関係者インタビューで構成された本です。
書店関係の本だから最後まで読了できたのであって、他の興味ない業態だったら挫折してたかも。
この店はリーディングイベントに力を入れていて、関係者にはたくさんの作家が登場するんですが、いかんせん私が海外文芸にうといせいか、ポール・オースターくらいしかわからず……
巻末には登場したかたがたの名前一覧に、作家・編集者・詩人などなどちゃんと書いてあるのですが、なかなか知らない人の証言を上手く肉感的に想像できませんでした。
なまじ構成が証言による臨場感を狙っていたために、それが読みにくかった理由だと思います。
装幀 / 坂川 栄治+藤田 知子(坂川事務所)
装画 / 谷山 彩子
原題 / "BOOKSTORE-The Life and Times of Jeannette Watson and Books & Co."(1999) -
本屋の役割とは
ニューヨークはアッパーイーストサイドにとびきり個性的な書店があった。その店はブックス・アンド・カンパニー、「本と仲間」という名前。作家からも住民からも愛された書店の記録。残念ながら閉店。 -
詩の朗読会をする書店。壁一面が書籍のThe Wall。マドンナの写真集やサルマン・ラシュディの悪魔の詩の出版のときにはどんなショーウィンドゥだったのだろう。
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今、このタイミングでこの本を手にとってしまう自分が、アナログというか、なんというか。やはり自分に嘘はつけません。
書物と人が作り上げる空間が好きだ。 -
727夜
非常に読みたい。 -
2009/10/02
天神
2回目
1回目は船橋市中央図書館にて、軽く5年前