ありのままのアンデルセン: ヨーロッパ独り旅を追う

  • 晶文社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794969507

作品紹介・あらすじ

結婚を機にコペンハーゲンに移住したマイケル。なれないデンマークの文化に溶け込もうと、アンデルセンの作品にふれてみた。するとそこには、子どもの頃に知っていた童話とは違う、シニカルな世界がひろがっていた。
アンデルセンの生き方に興味をもったマイケルは、日記や手紙を手がかりにして、アンデルセンを追体験するヨーロッパ縦断の旅に出る。そこで待ち受けていたものとは……。
世界で最も愛される童話作家の知られざる心情を丹念に追った旅行記。『英国一家、日本を食べる』で大ブレークしたマイケル・ブースのデビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 『英国一家、日本を食べる』のマイケル・ブースのデビュー作。コペンハーゲンに移住して語学学校で出会ったアンデルセンに興味を持ち始め、その旅行記をなぞる旅に出る…までは結構面白かったんだけど。
    売春街の売春宿へ通い詰めてながら己の純潔を主張する面倒臭いアンデルセンは、童話作家への幻想をメタメタにする、デンマーク最大の輸出品。実はかなりの困ったちゃん。エライ人にへつらう機会は逃さない、国内で抑圧された欲望は国外で晴らす…現代ニッポンでならば然程特異なキャラじゃないかも。さぞかし19世紀デンマークでは生き難かったであろうなあと。
    まあ、カレンダーにX印で付けたナニの回数とかは、後世に残って気の毒だ(笑)

  • アンデルセンが旅した旅程をアンデルセンの一生を説明しながら作者も同じコースをとって現代にのこる足跡を見つける。
    難しい。。地理がわからなくて。アンデルセンの本を原典通りの内容で読んでみたいと思わせる本ではありました。

  • 作者(マイケル)がコペンハーゲンに引越して、語学学校(デンマーク語)の教材でアンデルセンの童話に出逢い、翻訳されてない「アンデルセン童話」の魅力に衝撃を受け、帰りに本屋に立ち寄り童話を買い込み、調べるうちにアンデルセンの旅行記に出逢い、その通りにヨーロッパを旅してみる。という作品。アンデルセンも童話もかなりエキセントリックな感じらしいけど、当時訳した人が原語を理解できてなかったらしい。マイケルという人はかなりシニカルなでユニークな人。だからこそホントはぶっとんでたアンデルセンに傾倒したのだと思う。

  • 「英国一家日本を食べる」の著者のデビュー作品。
    アンデルセンの「一詩人のバザール」を手に同じくヨーロッパを旅する。
    結婚を機にイギリスからデンマークに移り住んだ著者は、子どもの頃読んで知っていると思っていたアンデルセンの作品が、実はけっこう残酷であることを知り、アンデルセンにのめり込んでいきます。
    そして、アンデルセンと同じヨーロッパをめぐってみようとデンマークを出発。19世紀と21世紀を行き来する旅行記であり、アンデルセン研究でもある。

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著者プロフィール

英国サセックス生まれ。トラベルジャーナリスト、フードジャーナリスト。2010年「ギルド・オブ・フードライター賞」受賞。パリの有名料理学校ル・コルドン・ブルーで一年間修業し、ミシュラン三つ星レストラン、ジョエル・ロブションのラテリエでの経験を綴った"Sacre Cordon Bleu"はBBCとTime Outで週間ベストセラーになった。

「2020年 『三頭の虎はひとつの山に棲めない 日中韓、英国人が旅して考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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