坐の文明論: 人はどのようにすわってきたか

著者 :
  • 晶文社
4.17
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 64
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794970275

作品紹介・あらすじ

文明の起源は身体にあり

わたしたちの文明を物心両面にわたって育んできた「坐」の技法。
いま失われかけているこの身体技法を、世界的・歴史的な視座から再構築する壮大な試み。
坐の形態の世界分布、床坐民族と椅子座民族の身体感覚の違い、
座具が各国の空間様式をいかに形づくったのか、具体的な椅子の製作の裏側にある坐理論のバリエーション、
それとよりよくマッチするための身体技法など、〈人とすわること〉 についてをトータルに考察した、画期的な文明論。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  • すわることをキーとした文明?文化論

    座り続けるのは健康に悪いという
    現代常識を疑うことができるようになり
    椅子を選ぶときに参考にもなりそう

  • 人類の歴史から検証した坐の文化。詳し過ぎて読み込めない自分。

  • 座る話百般。確かに文明論。ソファの名称がかなりきちんと整理されていたのは知らんかった。正坐に限らず努力でできるようになるのね。ヨガの準備運動の話。
    文化の反復性、再現性、集団性。東洋というくくりの有用さ。

  • タイトル通り「坐」についての歴史や世界分布、椅子についてなど非常に深く掘り下げられています。

    非常に興味深い内容で夢中で読んでいるうちに読み終わってしまいました。

    かなりおすすめで読んで損はない一冊です。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1967年生まれ。筑波大学大学院体育研究科修了。整体協会にて研鑽を積んだ後独立し、日本身体文化研究所を主宰。武蔵野美術大学講師。大学では体操競技を専門とし全日本選手権、インカレ等に出場。選手時代の姿勢訓練が高じて日本の修行・芸道の身体技法を研究する。姿勢研究の一環として椅子のデザイン開発に着手。「身体感覚のデザイン」をテーマとしたプロダクトレーベル‟Corpus”をプロデュースし、デザイン・製作を手掛ける。椅子の販売・コンサルティング会社の顧問も務める。著書に『椅子と日本人のからだ』(晶文社/ちくま文庫)、『たたずまいの美学』(中央公論新社/中公文庫)、『美しい日本の身体』(ちくま新書)、『日本人の坐り方』(集英社新書)、『からだのメソッド』(バジリコ/ちくま文庫)などがある。

「2018年 『坐の文明論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

矢田部英正の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×