- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794973412
作品紹介・あらすじ
正解のない世界で生き抜くためのキーワードは「メタ正義」
ツイッターの世界は、スマホの中で起こっている最も身近な戦場(=正義と正義のぶつかり合い)であると同時に、正義を学ぶための最も身近な教室でもある。たんにトラブルを避ける方法を学ぶだけでは、SNSを十分に活用することはできない。これからの社会を生きる若者たちが、リスクをふまえ批判や炎上を恐れず、自分が正しいと思う主張を堂々と発信し、自分と異なる正しさを掲げる他者と対話していくノウハウを伝えるテキスト。ツイッターという名の戦場を生き抜き、正解のない世界の中でオリジナルの正義をデザインするための、武器になる一冊。
“みんなが正義だと考えているものは何か。自分は何を正義だと考えているのか。そうしたことを俯瞰的に捉え直したうえで、今必要な正義のあり方を構想する力。これが「メタ正義」だ。「メタ正義」を身につけることができれば、ツイッターという戦場にあふれる様々な正義を冷静に観察して、よりマシな正義を選ぶため、あるいはダメな正義を選ばないための基準を持つことができる。”(「はじめに」より)
【目次】
はじめに
第1章 ツイッターにあふれる「こどもの正義」
1-1 正義って、「間違い探し」なの?
1-2 他者を裁いていいのは、自分が裁かれる覚悟のある人だけ
1-3 正義って、「悪者探し」なの?
1-4 怒ることは、正義なの?
1-5 正義って、「復讐」なの?
1-6 正義って、「誰かのため」なの?
1-7 正義って、「好き嫌い」なの?
1-8 正義って、二択なの?
1-9 データがあれば、正義なの?
1-10 社会のせいにすることが、正義なの?
1-11「こどもの正義」と「おとなの正義」の違い
第2章 「おとなの正義」のつくり方
2-1 「正義のコスト」は、誰が払うの?
2-2 正義と正義のぶつかり合いは、なぜ起こるのか?
2-3 対話する力を身につけるための言葉
2-4 空気に踊らされないスキル
2-5 空気をつくるためのアウトプット
第3章 「正義」を使いこなせるおとなになるために
3-1 「正義の道場」としてのクラウドファンディング
3-2 正義のリスク管理……自分のつくった「正義」に振り回されないために
3-3 まとめ:「わたしの正義」が社会を変える
あとがき
感想・レビュー・書評
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/787123
人の数だけ掲げる”正しさ”の数がある。
正解のない世界の中で、自分の主張を堂々と発信し、
他者と対話していくノウハウとは?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Twitterとの向き合い方が分からないまま、心に毒が溜まっているのを自覚しつつも観るのをやめられないでいたときに図書館で見つけて読み始めました。
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とてもわかりやすいSNSの使い方。受け止めかたや発信の仕方など考えさせられる。 。「正義」と思うと突き進んでしまいそうなるけれど、ちょっと考えてみない?的なおはなし。
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SNSでいろんな界隈を観察すると、もめてることが多くて、みんな自分が正義、と主張して喧嘩してるっぽいなぁ、と思って入れました。
ツイッター(に限らず) 我こそは正義 でもめる人たち多いですね。
[NDC]158
[情報入手先]
[テーマ]フリーテーマ(備中R5-1)
[テーマ]でーれーBOOKS2024/エントリー作品 -
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Twitterではあふれている様々な正義。
「こどもの正義」と「おとなの正義」という分類をしながらTwitter上の正義のあり方を解説。
なるほどと思える内容でとても勉強になりました。 -
言葉の定義や分類が非常にシンプルでわかりやすく、文章も中学生が読んでも理解できるようなものである。
著者のことはよく知らないし、参考図書•文献の記載がないので説明の根拠や背景は不明だが、内容もうなづけることが多い。正義の4段階というのは初めて聞いたが、自分の経験上では本当にその通りだと思う。
ツイッターにおいて炎上や争い、闇落ちを避けるための処世術は具体的でわかりやすい。
特に
ミュートしろ。
は
シンプルだが有効なアドバイスである。
とは言えそれが難しいのだが。
いまや一大エンタメ領域になってしまっているその場所は、個人の努力だけでは遠ざけにくい。
ツイッターの最大の難点は対話ができないこと、と言いながら、それでも対話のやり方を模索する著者はシンプルにすごい。私、ツイッターで対話なんてできないやろと諦めてました。
ツイッターが「正しさとは?」を考えるのに適していることに異論はなく、本書を通して自分が普段ツイッターを正しく使えているかを考えさせられた(全然ダメだった)。 -
まあごくおだやかなもの。