- Amazon.co.jp ・本 (107ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796110136
感想・レビュー・書評
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価格が662円と安い←大事
大問は全部で15問。
30年前の問題集だけど、今も英文和訳のベストセラー。
文法の学習が一通り終わった高校1年レベルであれば、すぐに取り組める。
この問題集は、体系別に英文が掲載されている一般的な英文解釈の参考書とは異なり、ランダムに出題されるので、ノーヒントで実力を試すことができる点が優れている。
本試験でも、この本の採点基準に沿って解答すれば大減点はされないはず。
「(文中の)justを無視してはいけません。」(p60)
のような、解答(和訳)に関する細かい指摘があり、統一的な採点基準で解答の添削を受けることができない多くの受験生にとって有用な問題集だと思う。
和訳をする前提は、
・文構造(S・V・O・C)がわかる
・修飾がわかる
・(文と文との)接続がわかる
の3つなので、和訳演習をしながらこれらのいずれかで大きくつまづくようであれば、文法の学習に戻ったほうがよさそう。
採点例にはほとんど目を通さなかった。
おかしな日本語が頭にインストールされるのが嫌なので。
なお解説中には、
「howではじまる名詞節ぐらいは、節の組み立て方を知り、考え方を知っていれば、簡単に分かってよいはずなのに、どうしていつまでもこういう幼稚な誤りから抜けられないのかと、私はいつも採点しながらいらだつのですが、悪いのは気の短い私なのでしょうか。」
のように、イヤミとも嘆きともとれる著者の本音が散見される。
こうした"伊藤和夫節"(?)が読み進める上でのアクセントになるという人もいるだろうし、文句を言われているようで生理的に受けつけないという人もいるだろうと想像する。
時間を測りながらノートに解答を書き、解説を読みつつ逐語的に自己採点した。
減点が予想される表現には本文中にマーカで印をつけたので、復習で音読する際に頭の中で訳出してみることにする。
問題文中の下線部以外の文についても解説が詳しいが、すべてをじっくり読むことはなかった。
自己採点の結果、308点/345点だったので、本書の<使用上の注意>に示されているように、次は基礎篇の和訳演習に進む。詳細をみるコメント0件をすべて表示