現代文読解力の開発講座<新装版> (駿台受験シリーズ)

著者 : 霜栄

• 駿台文庫 (2011年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[キじばと。。さんの感想 · 2022年6月12日]

大学入試問題から10題が収録され、本文の読みかたについてていねいな解説がなされています。

設問のほかに、文章を意味段落に分け、内容を百字程度に要約するという課題があたえられています。解説では、本文の構成を読み解いて「テーマ」「結論」「根拠」という三つの要素をそれぞれ明確にとり出すことによって、著者の「イイタイコト」が明確にされています。

設問はあまりむずかしいものや技巧的な解法にたよらなければならないようなものはなく、文章を読み解くことに重点を置いた参考書であるように思います。やや解説が冗長に感じたところもありますが、文章の構成を意識しながら本文を読む習慣のない受験生は、本書の解説にそって一度じっくりと文章を読み解く練習をすることで、現代文の点数が安定するのではないかと思います。

[豆助さんの感想 · 2022年4月3日]

意識的に読む方法がまとめてあります。うなずきながら、解説を読んでいました。

[hopstepさんの感想 · 2016年5月28日]

本書の序文にでてくる「イイタイコトをつかまえる」、というのは駿台国語科の藤田氏の主張だった。
世評の高い本書は問題数が少ないが、きちんと要約を作ろうとするとかなり時間がかかる。長期休暇などを利用してじっくり取り組むと良いだろう。