菌が地球を救う!: あなたのまわりの発酵菌が人を幸せにする (宝島社新書 245)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796659567

感想・レビュー・書評

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  • 微生物について知識がない人でも読みやすい本だった。

  • 読んだ途端に発酵食品を食べたくなる。
    朝晩の納豆は欠かせない。

  • なんだかあまりに楽観的な記述と、ときおり事実として不正確な記述とがあって「だだ大丈夫か!?」と思うことしばしば。だけどまあ、希望が持てるという点ではよい。

  • 日本はきれいすぎる!除菌し過ぎて害になるのではないか・・・ワーホリ体験で私もそう思った。ありとあらゆる所に菌は存在し、しかも毎日新しい菌が出現しているという。そしたら除菌なんて意味をなさないのではないか。
    日本は世界的に一番早い菌・発酵王国だそうだ。平安時代末期に米麹売りがいたとは驚いた。もしかしたら塩麹だってあったのかもしれない。
    そして縄文時代から酒をつくっていたそうだ。すごいなあ。
    皮膚常在菌である表皮ブドウ球菌は、皮脂の脂肪酸を分解して弱酸性に保つ。これによってアルカリ性を好む病原菌を寄せ付けないようになっている。除菌、殺菌していたら、人間本来のこの機能を失うのだ。おっかない。
    菌は抗生物質と免疫を作るため、腸内に存在している菌はこれらのバランスがとれているのだそうだ。そして菌は免疫とビタミンを作ることが体に良いことであり、腸能力を発揮する甘酒を私も飲もうと強く思った。
    ところで、菌で地球温暖化対策として水素エネルギーがこれから注目されるんだなあと思いながら読んでいた時に日経新聞で水素エネルギーに対応する車の金属を作る企業の記事をみた。なんてタイムリー。菌と仲良くして健康生活を考えつつ、地球環境のことも考えるきっかけができた。

  • 腸能力や、水素を作る菌でする発エネルギー、食文化。
    細菌・発酵の魅力的な知識がいっぱい。

  • 「菌が地球を救う!」4

    著者 小泉武夫
    出版 宝島社新書

    p143より引用
    “実はヨーグルトの本場のブルガリアとか、グルジアでは、
    ヨーグルトを焼いて食べることもあります。”

    発酵学者である著者による、
    菌類と人類の深い関わりについて書かれた一冊。
    発酵と腐敗の違いから菌を活用した環境問題の解決法まで、
    読みやすくわかりやすい文章で書かれています。

    上記の引用は、
    ヨーグルトの食べ方についての項の中の一文。
    ここまでだと、
    非常に不思議な食べ物を作っている様に思いましたが、
    正体はヨーグルト入り卵焼きだそうです。
    発酵食品はとにかくこまめに食べて、
    腸内細菌量を保つことが肝要なようです。
    第三章に書かれている、
    菌の力で人類の4つの大問題、
    「環境」「食料」「健康」「エネルギー」を、
    解決する方法を読んでいると、
    生きていく希望がわいてきます。
    少しでも長く生きて、
    あらゆるゴミを循環させる事の出来る時代を見てみたいものです。

    ーーーーー

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著者プロフィール

小泉武夫(こいずみ・たけお):1943年、福島県の造り酒屋に生まれる。東京農業大学名誉教授。専門は醸造学・発酵学・食文化論。専門的な話を、分かりやすく伝える達人。また食の未来を中心に、日本が抱える多くの大問題に挑んでいることから、「箸(★正字)を持った憂国の士」と評される。140冊を超える著作があり、小説も『猟師の肉は腐らない』、『魚は粗がいちばん旨い』など、専門的な知識に裏付けられた独自の作品が多数ある。


「2023年 『熊の肉には飴があう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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