米軍が見た自衛隊の実力

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796670821

感想・レビュー・書評

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  • この本を手に取った際に期待していたことは自衛隊への称賛だった。しかしアメリカ海軍のテクニカルアドバイザーを務める著者並びにアメリカ海軍の軍人の意見はその意に反していた。あらゆる危機が想定されており現在自衛隊、海上自衛隊がその条件を満たしている点は皆無であった。日本周辺に蔓延っている脅威対して真剣に検討する必要があるのかもしれない。それと同時にどちらが脅威の根本を作っているのかという疑問も湧いてくる。

  • 陸上自衛隊の海兵隊化や、空自は新戦闘機ではなく西側に基地を配備することにもっと関心を払うべきといったような、日本の防衛の視点での現実的な自衛隊のあり方が、米海軍のテクニカルアドバイザーという比較的しがらみの少ない立場で提言されている。

    この本を読んでいる時にちょうど尖閣沖での中国船衝突事件が起きたので、著者の西側シフトという主張には同意せざるを得ない。本土決戦思想の防衛力整備が愚かというのは完全に同意である。

    ただ、必要な防衛費であるGDP2%規模確保のために国会議員と議員秘書削減なんて言う微々たる削減額をあげていたりする点は、ちょっと雑ではないかと感じた。軍事を考えない、現実を見ないと批判をするのであれば、著者自身も国の予算についてもうちょっと現実を見る必要があるのではないかと感じた。

  • 耳が痛い指摘ばかり。考えさせられる内容。

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著者プロフィール

米海軍アドバイザー、拓殖大学客員教授。ブリティッシュ・コロンビア大学でPh.D.(政治社会学博士)取得。専攻は海軍戦略論・戦争&平和論・国家論。現在、Centre for Navalist Studies(ビクトリア:カナダ)を拠点に日本関連地域の平和維持戦略を研究するとともに、米海兵隊戦闘開発司令部並びに太平洋海兵隊と連携し米海兵隊ドクトリンの日本語訳プロジェクトを推進中。また、米国太平洋軍司令部の戦略基礎データベース構築を担当するCubic Defense Applications(ホノルル:米国)で米海軍アドバイザー並びに日本プロジェクト・マネージャーを努める。

「2009年 『アメリカ海兵隊のドクトリン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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