- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796675758
感想・レビュー・書評
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予想出来てたこともしんどいなあ。胸糞悪い、ってゆうか。
登場人物は好きな感じなんだけどな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正直私自身、臨床心理士さんにお世話になっているので、時折表現が特にダイレクトに伝わってきて、患者さんの抱く苦しみを共に味わった気分になりました。
惹き込まれる感じが強くて、辛いのに読み進めちゃいました。
真相については「腐れ外道め!」という感想しか浮かびません。
何と残酷で辛い真相なのでしょう。
それでもその真相の先で主人公と一人の少年の大幅な成長が感じ取れ、またいつか再会してほしいと願う心地よいラストでした。 -
声に色がついて聞こえる共感覚の持ち主・司と臨床心理士の美帆。そこに美帆の同級生で警察官の栗原が加わり、事件解明へ挑む。ミステリーとしても面白さだけではなく、障害者の性という問題も提起している。真犯人は想像通りだったけど、終盤に向けて一気に読ませる筆致はすごい。これから追いかけていきたい作家さんです。
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ワクチン副反応で発熱中に読んだので、なおさら過激さが強まってしまった。確かにすごい作家ですな。すぐにでもドラマや映画になりそうな作品。
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共感覚の人を知っている。実際に、共感覚の人はいる。他人には確かめようがないけれでも、共感覚という不思議な症状と、その理由を理解できたわけではないが、その人にとっては間違いなくあるのだと思う。共絶対音科の人にシエ全おあらゆるものが踏め状の音符になって聞こえるのと同じように、音が色となっても不思議はない気がする。感覚の持ち主であるつ藤木司と、彼を担当する臨床心理士の美帆。そして、美穂の友人である警察官の栗原が副施設で起こった事件の真相に迫る。共感覚と失語症が事件の鍵を握る。突拍子もないものとものが結びついているから、不自然と思える飛躍が散見するが、それがおもしろくもある。
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真実がどんどん判明していくので、一気に読めた。
だいぶえげつない欲がからむ話だったけど、ここまでじゃないにしろ現実で似たようなことが起こっていないとは言い切れないな、と思った。
主人公が大変な目に遭うシーンがあるのだけれど、描写が生々しすぎてちょっと嫌気がさしてしまった。
下巻でもやっぱり美帆が突っ走るのでハラハラ。それヤバそうだから気付いてー!って思いながら読んでた。
後味が良い話ではないけれど、真相がきちんと全部わかって終わるのでスッキリ。
司が変な風に利用されないといいなと思ったり、栗原との関係はどうなるのかなと想像したりした。
後半、誤字脱字が多かった。その後、直っているのかなあ。
168ページ『さっきのおじさん見たいに →『さっきのおじさんみたいに
177ページ
性癖向き合って→性癖に向き合って
180ページ
強制するじゃない→強制するものじゃない -
一気読みだけど、嫌悪感だけが残る。
主人公の美帆の行動も自分の正義感だけで、見境なく行動するし、栗原の面倒な事はあえて突っ込まない精神なのに美帆に引きづられて関わっていく心理の変化がきちんと描写して欲しかった。
でも引き込まれる文章力は新人の頃からあったのだと実感。 -
上巻から続けてひと息で読み終えた。話のそこここで無理があるし、登場人物の行動もチグハグ。読後感も決していいとは言えない。でも、一気に読ませるだけの力が文章にある。その後の活躍もうなずける処女作。