スパイダーマン:ワン・モーメント・イン・タイム (マーベル)
- 小学館集英社プロダクション (2014年12月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796875257
作品紹介・あらすじ
メイおばさんの命を救うために、自分たちの結婚を諦めたメリー・ジェーンとピーター・パーカー。ついに、結婚式当日の出来事が語られる…メリー・ジェーンがメフィストにささやいた内容とは?メイおばさんはどのようにして生き返ったのか?そしてメリー・ジェーンとピーター・パーカーの関係を決裂させた出来事とは?『ワン・モア・デイ』で語られることのなかった数々の謎の答えが、今ここに明らかとなる!
感想・レビュー・書評
-
MJとともに昔の記憶を辿る
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
記録
-
とても印象的な青い表紙で描かれた一冊。小プロが翻訳している『アメイジング・スパイダーマン』誌のうち、刊行順としては「アメリカン・サン」からしばらくたった後の話だが、時系列的にはその後の話であり、そのまま続きとして読むことができる一冊。
衝撃作である「ワン・モア・デイ」によって改変された世界におけるつじつま合わせの中身を、ピーターやMJがどのような感情を抱いて受け入れていくのかという点を丁寧に描いた作品である。題材としては非常に面白く、とても複雑な感情をていねいに描いているので読みごたえがある。また、演出面においても改変前のページをそのまま使って台詞を変えていったりと世界が実際に改変されたことを視覚的にとらえさせる工夫が効く。
「ワン・モア・デイ」に納得できていない人にとっては読むのも辛いが、かといってこれを読まずして「ブランニュー・デイ」に納得するのもまた違う気もする。「ワン・モア・デイ」の契機になったことの清算もされているので、とにかくとりあえず読んでみるのをお勧めしたい。