- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797331769
感想・レビュー・書評
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2005年に書かれた携帯市場の動向と、今後想定されるシナリオが記載されている。当時、携帯端末ならびに、通信インフラ網は世界トップレベルの水準であったが、13年たった今となって考えてみると、ガラパゴスという言葉が最もふさわしく、独自進化とともに、最終的には世界の世界的な潮流にのれず、端末シェアの大半が海外勢でしめているという当時は想像もつかないような結果になっている。
メーカーと端末を共同開発していた時代は去り、キャリアは、モバイルIPS事業者でしかなくなっており、さらなる価格競争に晒されていくだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
若干偏った視点と言えなくもないが、タイムリーな話題について、かなり直近の最新情報まで網羅されている。綿密な取材の結果という感じである。短期間でまとめるのは大変だっただろうと思う。
結局どうなっていくのかは分からないが、近く大きな変化があることは間違いないだろう。
まだまだこの業界からは目が離せない。利用者本位というのとは少しずれたところで動いている様な気もするが。 -
昔読んだ本
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携帯電話業界、現在はだいたい8.5兆円くらい。が、この本のタイトルは30兆円と随分と大きな数字になっている。しかしこの本には、携帯電話業界が30兆円規模にまだまだ成長すると言う夢のある話が書かれているわけでも無い。
NTTドコモ、KDDI(au)、ボーダフォン、ウィルコムの既存キャリア。そして、イー・アクセス、ソフトバンクという新規参入のキャリア。まずは既存キャリアの現状について、NTTドコモのおさいふケータイ、auの着うたなどのサービスと3GとFMC(FixedMobileConvergence)、ボーダフォンの3Gの失敗とMVNO(MobileVirtualNetworkOperator)への取り組み、ウィルコムの通話定額制とW-SIMなどが紹介されている。新規参入キャリアのイー・アクセスについてはMVNOへの取り組みが紹介されているが、ソフトバンクは特にこれと言った未来は語られていない。新規参入キャリアについては、事業戦略上、詳細を明らかにしていないのだとは思われるが、個人的にはあまり期待が持てないなと言う印象を抱いた。期待できるのは既存キャリアに値下げ圧力をかけるくらいかな。
実際に新規参入キャリアが事業を始めてみなければわからないことではあるが、本のタイトルから見て将来への夢や期待の持てる内容にはできなかったのだろうか(例えば、海外の例を持ち出すなど)、というのがこの本を読んでみての感想。 -
2005年の各キャリアの動きが分かる本です。