マンハッタン・オプI (ソフトバンク文庫 ヤ 1-3)

著者 :
  • ソフトバンククリエイティブ
3.50
  • (2)
  • (1)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 51
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797341737

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 町にゴロつくトラブルを、大物女優の憂鬱を、マンハッタンのオプが撃つ!!街に生きる男、必読!
    「シャンパン一杯で酔うものか。揺れているのは私じゃない。夜だ。」

  •  ハードボイルド・短編ミステリの見本のような短編小説群。

     何でもない文庫本に17編も入っているのだから、ひとつひとつがどれだけ短いかわかるというものだ。簡潔で省略の多い文体。ストイックで余分なことをしない代わりに、自分でつくったルールに忠実な「名無し」の私立探偵。登場人物一人一人の人生の重さを感じさせる事件。…いやあ、お見事。ショットグラスでストレートのウイスキーを、それもシングルモルトを飲んでいるようである。

     ただ、ストレートのシングルモルトウイスキーをあまり続けてあおっていると、ソーダ割りやビールが飲みたくなってしまうのは確か。さすがに17編一気には読めず、枕元において毎日ちょっとずつ読むのにちょうどいい感じだった。

     残念だったのが、表紙のイラスト。30年代くらいのバルブ雑誌がイメージなのかな。視覚化してほしくなかった。表紙だけではなく、文章の横にも同じようなイラストが添えてあるのには興ざめである。せっかくの味わいある文章が、少年漫画の別冊付録のようになってしまう。
    2007/11/29

  • 2010/7/05購入

  • 2008年3月5日読了

  • FM-TOKYO企画の朗読型番組のノベル化。日本人離れした企画力のハードボイルド作品。谷口ジロー氏の挿絵(表紙も)との相性も抜群。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1950年、神奈川県横浜市生まれ。漫画家などを経て、1972年『抱きしめたい』で小説家デビュー。「アゲイン」「ザ・ギャンブラー」では映画監督を務めた、『あ・じゃ・ぱん!』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、『ららら科學の子』で三島由紀夫賞、『ロング・グッドバイ』でマルタの鷹協会・ファルコン賞を受賞。

「2022年 『サムライ・ノングラータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

矢作俊彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×