鳥の脳力を探る (サイエンス・アイ新書 85)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797347265

感想・レビュー・書評

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  • 地上に暮らす脊椎動物の祖先は同じ、もとをたどれば一本の樹、似ているところが沢山あるのは、ごく自然なことですね。哺乳類と鳥類は、記憶の固定化、空間記憶などに関係する「海馬」を脳に持っているそうです。鳥の知能は人間が思っている以上に脳力が高いと。道具を自作し持ち歩くカラス、シャガールとゴッホを見わけるハト、「貯食」でカケスは4000ヶ所にエサを隠し4~5ヶ月間も記憶してるそうです。(リスは隠したドングリの場所をすぐ忘れるそうですがw)またヒトは三原色、鳥は四原色でより細かい色の違いを識別できるとか。すごいです

  • 2008年刊行。著者はサイエンスライター。カラスの高い知能は割に著名。しかし、本書はそれ以上に広範囲の鳥について解説するが、オウムの能力には絶句。また、ハトの視覚能力にも驚嘆。奥深い鳥類の認知能力のさわりを感得できるかと。

  • 10月新着

  • 所在:展示架
    資料ID:10900112
    請求記号:488.1||H94

  • 「鳥頭」なんていう表現があるくらい、鳥の脳力はバカにされてきたけれど、それは大きな間違い! 実は鳥たちはかなり賢い生物なのだ。道具を使ってたくみにエサを取るカラス。シャガールとゴッホを見分けるハト。色や形、数といった概念を理解し、新しい単語さえ作ったヨウムのアレックス。小鳥のさえずりは、人の言語を理解するためにも注目されています。鳥の脳の研究も進み、哺乳類とは異なりながらも、精妙な働きをしていることが分かってきました。脳の重さを体重で割った「脳化指数」で見れば、カラスは類人猿に次ぐ高さを持っているのです。鳥たちの知られざる高い知能を、ポップなイラストやわかりやすい図とともに解説していきます。

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著者プロフィール

作家。サイエンス・ライター。鳥を中心に、歴史と科学の両面から人間と動物の関係をルポルタージュするほか、先端の科学・技術を紹介する記事も執筆。おもな著作に、『鳥を識る』(春秋社)、『鳥が好きすぎて、すみません』『うちの鳥の老いじたく』(誠文堂新光社)、『知っているようで知らない鳥の話』『鳥の脳力を探る』『身近な鳥のふしぎ』『江戸時代に描かれた鳥たち』(SBクリエイティブ)、『身近な鳥のすごい辞典』『インコのひみつ』(イースト・プレス)、『大江戸飼い鳥草紙』(吉川弘文館)などがある。
日本鳥学会、ヒトと動物の関係学会、生き物文化誌学会ほか所属。

「2023年 『鳥を読む 文化鳥類学のススメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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