論理的に説明する技術 説得力をアップする効果的なトレーニング法とは (サイエンス・アイ新書)
- SBクリエイティブ (2010年7月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797356540
作品紹介・あらすじ
論理的に説明したいと思っても、なにをどうすれば論理的になるのか、わかっている人は少ないものです。本書は、現代にあふれる説明困難症候群の人たちに、具体的にわかりやすく改善のポイントと、強化のためのトレーニング法を解説します。その大原則は、考えるときはおおらかに、第三者に伝えるときは慎重に、です。本書で説得力の秘訣を身につけましょう。
感想・レビュー・書評
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"初対面の人物に何かを説明をしなければいけない場合、バックグラウンドが共通ではないため、相手に理解してもらうよう論理的に説明をしなければいけない。
自然にそれができてしまう人もいれば、できない人もいる。
思考の手順を見える化して、事細かく説明をしてくれているのが本書。
ときどき自分の話し方、思考法など点検することも大切。" -
港Lib
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「実用」という点では後半なんだけど、論理や論証、論拠といったものの性質をつきつめて定義する前半が本書の白眉だと感じた。
イラストも工夫されているし、解説は平易な良書。 -
右側の絵をみれば、わかりやすい
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論理的に読む技術よりも、より実用的。
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二章 論理とはなにか、三章 論証とはなにか、が本書の主題。
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見開き左ページに文章、右ページに図解と、わかりやすい構成でした
どうして論理的に説明できないのか
① 考えていることを何も加工せずに、そのまま言葉にしてしまう
② 主張を言いっ放しで終わること
③ 論証において重要な条件や前提などが、暗黙の了解として隠されていること
## 論理とはなにか
- 論理とは、語と語の関係性のこと
-論理的であるには、その語と語の関係性に敏感になっていく、それをていねいにつなぎ、追いかけていくという心構えが何より重要
- 接続詞を強く意識することは、論理的であることの助けになる
## 論証とはなにか
-「なんらかの理由」が示されていて、その理由をもとに「何らかの結論(または主張)」が出されていれば、それは論証と呼べる
- 論証の一般的な形式ー>「根拠、だから、結論」
- より受け入れられやすい主張を根拠にする
- より受け入れられやすい根拠とは、「経験的事実」
- 根拠を経験的事実として提示することが大事
論理的な質疑応答の方法
- 質疑応答に関する6つのスキル
①前置きをせず、質問は簡潔にする
②まず相手の発言の中心に触れ、次にその発言について返答する
③相手への質問と自分の主張を同時にしない、質問は論証形式にしない
④相手に対する自分の質問内容を覚えておき、その質問に相手が答えているかどうかをそのつど確認する
⑤自分は相手の意見に賛成なのか、反対なのか、異論を唱えるのかを明確にする
⑥自分の質問は実態調査タイプか、仮説検証タイプかを知る -
論理思考の本は何冊か手に取りましたが、その中では、断然、頭に入り易いと思います。論証、根拠、主張、論拠、帰納と演繹、トゥールミンの議論モデルが、愉快なイラストとともに簡潔に解説されています。教科書として活用しても良いですね。
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イラストが豊富で分かりやすいのですが、著者福沢一吉の他の著作と内容がほとんど同じです。その中でこの本は、読みやすい所はありますが、質が落ちます。ですので、同じ著者の別の著書を読むことをおすすめします。