- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797362855
作品紹介・あらすじ
「兄貴は、ほんとは私のことなんか嫌いだよね?」その"探偵殺人ゲーム"に勝てば、全てが叶う…。"探偵殺人ゲーム"のコミュニティ『黒の箱庭』。そこは、勝つと願いが叶う、と言われている一方、参加者に行方不明者が出ているという噂があった…。そんな『黒の箱庭』に初の妹、遙香が興味を見せているという。遙香を心配する初だったが、その『黒の箱庭』の創始者こそが、月見月家に因縁のある"グラウンド・ゼロ"だった。さらに交喙の追う"ドッペルゲンガー"も関わっているという。遙香を追い、ゲームに参加する初、それぞれの思惑が交錯する中、"探偵殺人ゲーム"は幕を開ける。
感想・レビュー・書評
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この作者はまったく達者だが
最初望んでいた方向とは違ってすっかりゲーム小説に
われながら見る目がないけれども
小説としての今後に対する期待を捨てる段階ではまだない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ルールが何となくわかってきたので、前回と比べると、そこそこ楽しめた。
ゲームでの敗北が直接、死につながるなんて怖い。勝負が続くと強い人ばかりが集まる&敗者が消えていく恐怖と戦う…。
私だったら遠慮する。そっか…、妹さんと仲悪かったね。
結局、仲直りできておめでとう。
最終決戦がすごい楽しみ。
そういえば、すごい弱いのに周りに助けられて何気なく生きていた宮越さん。
…あ、うん。 よく生きていられたね。
そういえば今回はカイジっぽい印象。 -
月見月理解シリーズ第4巻。
初の前に立ちふさがるのは最愛にして最強の敵で…ともいうべき妹の遥香ちゃんと探偵殺人ゲーム。
ついに≪≫ -
妹の存在がかなり浮き彫りななって来ましたね。ヤンデレ属性持ちとは・・ 普段中の良さげな感じでしたけれど、家では真逆の行動を取る。この不可解な行動の理由がわかる回でしたね
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原点回帰で探偵殺人ゲーム
相変わらず駆け引きの書き方が上手い
まぁ遂に推理要素はほぼ消え去ってるのは気にしない方向で
キャラもいいし構成も上手
次で理解の話に決着つけて終了かな -
このシリーズの最初の取っ掛かりである話に結着をつけ、そしてまたいままでに匂わされていた別の話へ繋がり進んでいく。ぐいぐい読めた、読まされた。冷徹なお話。
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妹ちゃんカワユス!
ゲームがどんどんハラハラしいくなー -
いつも思うのだが
重要そうなところを恐ろしくさらっと流すよなこの小説
特に後半… -
一旦ここで「れーくん」のストーリーは終結なのかな?
妹の「遥香」との確執も何とか終わりを見せて今後は
きっとより対人としての「れーくん」と「理解」との
ストーリーになっていくのでしょうね。
今作は本格的にこの作品のタイトルにもなってる
「探偵殺人ゲーム」が展開される。この難易な
ゲームのルールの把握がなかなかにシンドいのだけれど、
基本的にはディーベートと駆け引きと嘘と真実の配合の
バランスという気がします。完全にルールの把握が出来なくても
結構惹き込まれて読めます。「理解」の能力や、その
敵キャラの「連理」の持つ特殊能力は...ズルいけどw。
次作以降の作品の流れも見えて来て、より
ディープかつ人間不信になるようなこの
「探偵殺人ゲーム」の決勝戦に期待です。 -
mebaeさんのイラストに惹かれて読み始めたシリーズでしたが、なかなか凝った設定で楽しみにしてた第4巻。いよいよ「探偵殺人ゲーム」のプレイ開始です。やや難解なくらいに数も多いルールの中で、卓越した智恵と記憶と言葉の誘導などをフル活用して対戦。反則技に近い特殊能力を持った月見月家の連中が単純な論理的推論を崩し、予測できない展開をもたらすことが可能になってる点が作品に幅を持たせています。
3巻まではこの殺人ゲームをきっかけに知り合ったりする話はあったもののゲーム自体は作中でプレイされてなかったので、ある程度の重要人物のお披露目が終わった4巻目にしてようやく開始された次第。まあこのゲームプレイすることがこのシリーズの目的ではありませんけど。
とまあ結構期待してたわけですが、ちょっとプレイ描写が物足りない印象。正直、初(うい)君がどうプレイするかより、月見月理解がどれだけ傍若無人な戦いっぷりをしてくれるか、ずっと見ていたかった。まあ初日だけはその片鱗をみせてくれたので全くの不満というわけではないですが。難しい関係が続いていた妹の遥香が結構ストーリーの軸となっているので、気になっていた人にも重要な巻となりました。理解にとっても面倒な相手が登場し、今後は二人の対決がメインになるのでしょうか。