- Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797377453
作品紹介・あらすじ
激動の20世紀を舞台としたシリーズの最終巻となる本作では、第二次大戦後、1961年のベルリンの壁、アメリカ公民権運動などを軸に物語が展開する。家族と別れ、壁の向こうの自由を求める姉弟、差別と闘い続ける黒人青年、モスクワで地下活動を行う美人ジャーナリスト、そしてその家族と友人たちの人間ドラマが、史実と密接に関わりながら濃密に紡がれていく極上のエンタテインメント小説。
職を失ったディムカに、彼の手腕を見込んだ改革派の議長から声がかかる。新たな社会実現に向けてディムカはふたたび政治の道を歩みはじめた。一方、ターニャが出版に暗躍した囚人の手記は西欧でベストセラーとなり、ソヴィエトの現実が世界に明かされようとしていた。そしてアメリカではジョージが政治の中枢に躍進、真の改革が始まろうとしていた……! 東西対立からベルリンの壁崩壊まで、各国で怒涛の時代を生き抜く人々の運命が絡み合う。『巨人たちの落日』『凍てつく世界』に続く畢生の大作<百年三部作>ついに完結。
感想・レビュー・書評
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100年シリーズ最終巻。70年代から89年のベルリン崩壊まで。ソ連の指導者がブレジネフ、アンドロポフ、チェルネンコ、ゴルバチョフと代替わりしていく中で、チェコ、ポーランド、ハンガリーの政治体制が変容していく様子を時系列で追うことが出来て、子どものころにニュースや新聞で断片的に理解していた世界情勢を追体験できて良かった。
デビッドボウイのベルリンのコンサートは、主人公のひとりのバンドに置き換わっていた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
百年三部作の完結編を読了。確かにベルリンの壁崩壊まではヨーロッパの時代であったと思う。しかし、その後の世界は「富める者がますます富む」グローバル社会となってしまって今のところ未来は見通せない。バラク・オバマは退陣し、まさかのトランプが大統領となった混沌の2016年年末に読み終わった。
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10月-9。4.0点。
百年三部作、堂々完結。
最後は、時代の流れで、ベルリンの壁崩壊の前後。
各登場人物が、年月を経て収まるところに収まった感じ。
読み応え十分。最後はホロッときた。 -
100年三部作の終焉。4世代以上にわたる物語が第一次大戦、ロシア革命、第二次大戦、冷戦、ベトナム戦争、冷戦終結という時代を生き抜く姿を、史実の中に実に巧妙に織り交ぜて語ってくれた、ケン・フォレットの力に感謝。
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ついに完結。
第4巻はウォーターゲート事件からベルリンの壁崩壊崩まで。 -
2300p超。これこそ大河。
一家に一冊あってもいいんちゃう。