植物学「超」入門 キーワードから学ぶ不思議なパワーと魅力 (サイエンス・アイ新書)

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  • SBクリエイティブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797380637

作品紹介・あらすじ

植物の不思議なパワーと魅力を、キーワードから簡単に学べるのが、本書の大きな特徴です。
「めしべ」や「おしべ」のような名称はもちろん、植物の中でつくられる「エチレン」などの化学物質や、
「光周性」などの植物の特性を表すキーワードを通して、植物を特徴づける生き方の秘密や魅力が自然に理解できます。
植物を育てたり楽しみたい人にとって、たくさんのヒントが見つかる本書は、大いに役立つことでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 植物に関する素朴な疑問の数々、「なぜ骨もないのに立っていられるのか」「なぜ芽は土を押しのけてこられたのか」「なぜ葉っぱは緑色なのか」「なぜ芽は上に伸びるのか」「なぜ根は下に伸びるのか」等々……これらに答えるべく並べられた様々なキーワードを軸に、植物の不思議な性質・生態が明らかにされていく。キーワードの例を挙げると、「吸収スペクトル」「フィトクロム」「頂芽優勢」「光周性」「フロリゲン」「FTタンパク質」「バーナリゼーション」……初見の言葉だらけですわw
    中でも感銘を受けたのが「限界暗期」。これはツボミができるかできないかの境目の夜の長さのことで、なんと15分間隔の精度を誇るらしい。イネのある品種は、夜の長さが9時間45分ではツボミができないが、10時間になるとできる。オナモミは夜の長さが8時間15分ではツボミができないが、8時間半ならできる。シソは9時間半の夜ではできないが、9時間45分だとできるという。それはまるで退勤15分前にタイムカードが切れない、勤め人の哀しき性のよう!
    入門編の域を遥かに超えた、植物学の良書。

  • 2018.3.7 amazon

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99836947

  • 中学・高校の生物の復習に良かった。これから花壇や畑を作るのに参考になった。

  • 植物を育てていく上で実用的な良本でした。
    落葉樹の葉は、枯れて落ちるというより、冬になると引き際を悟り、本体に栄養を送った後、自ら離層を作り落ちて行く。
    何かロマンを感じます。

  • 2016/3/21 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2017/9/5〜9/13

    田中先生の植物に関する入門書。たまにラジオから流れてくる独特の口調そのままの文体でのわかりやすい解説。理系でありながら、植物についてはほとんど名前もわからず、登山を始めて高山植物に興味をもってからようやく知りたいと思うようになった。が、本当に面白い世界だなぁ。もっと若い頃に勉強しとけば良かった。

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著者プロフィール

1946年 群馬県生まれ
1976年 九州大学大学院博士課程修了(農業経済)、農学博士
1976年 群馬県勤務、県農業試験場研究員、県農業試験場農業経営課長、
県農林大学校農林学部長、県環境保全課長、県第一課長(企画課)、
県農政課長、県民局長、県理事兼農業局長を経て、2007年3月退職

「2018年 『老農船津伝次平の農法変革論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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