「めんどくさい」がなくなる脳

著者 :
  • SBクリエイティブ
3.31
  • (3)
  • (7)
  • (11)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 236
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797389081

作品紹介・あらすじ

課題の先送り、腰が重い、新しいことが苦手、行動力がない、人づき合いがめんどくさい……、これらは決してあなたの性格のせいではない! ましてややる気のせいでもない!
すべては「脳がめんどくさがり」だから。
脳の特性を理解し、それを逆手に取る脳力開発法!!
そもそも脳は、めんどくさがりで欲張りでご褒美が大好き。自分の脳がめんどくさがる時間帯や状況を把握し、欲張りな脳に大好きなご褒美をたっぷりあげることで、いつしか脳は「させられ脳」から「したい脳」へと変化します。
もう脳にNO!とは言わせない! 脳に振り回される毎日から、脳を上手におだて、幸福脳へと導きましょう。
ベストセラー『脳の強化書』の著者Dr.加藤が、苦手領域の脳番地を鍛えることで、あなたの脳から「めんどくさい」を追い出します!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自らを遅筆堂と呼んでいる私ですが、少し楽になりました。

    めんどくさい、それは「脳のクセ」です。
    ・起動に時間がかかる
    ・一度休むと、起動にものすごいエネルギーがいる。
    ・疲れている時、眠い時、不機嫌な時は処理能力が低下する。
    ・新しいこと、苦手意識のあることの処理速度が落ちる。
    コレはつまり、貴方の脳の初期設定です。(2p)

    そうか!クセなのか。
    しかも、脳だけは身体の中で、80歳になっても新しい習慣を学べるらしい(周り見てもそういう人はいる)。
    コツは4つだけ。
    ・脳みそくんの声に耳を傾ける。
    ・嫌がる時は作業させない。
    ・行動する出口を作ってあげる。
    ・大好きなご褒美をたくさんあげる。

    もちろん、簡単なことじゃない。ホントのめんどくさい原因を突き止めるのが一番めんどくさいかもしれない。
    パソコン立ち上げるのがめんどくさいのか。
    足下が寒いのがめんどくさいのか。
    資料が集まりきっていないからか。
    眠りの時間が迫って机上で寝るのが恐ろしいのか。
    そもそも善意で作っているのに、何故遅れた事を皆んなに謝らなくてはならないのか、という気持ちになると、余計作り始めるのが嫌になる。遅れる。謝るのが嫌。無限ループ。
    他にもあるのか。
    あ、あった。ついつい書評書きとか他のものに手を出して、そっちに夢中になってしまう。

    以上、私が時々めんどくさくなって、締め切り守れずに、自己嫌悪に落ち入る理由を分析してみました。ホラ、脳のクセです。なんとかなるかな。いや、そうでもないか。

    「行動する出口」。「自分を2番目に置く」尊い仕事のためには自分を犠牲にしているんだ!と、すぐやる脳に切り替える。合言葉は「私は何をしても一流なんだ」「私はプロなんだ!!」もちろん「やるべきこと」は、その時点で具体的に理解している必要はある。

    チョコチョコしたテクニック(私用に整理)。
    ・予定はデッドラインから順番に立てる(あ、いかん、コレ何回も失敗してる)
    ・ネットサーフィンして、なかなか取りかかれないのであれば、ネットサーフィンの時間を資料収集の時間と位置付ける。すぐ準備する脳になる。(←コレはいけるかも)
    ・理解系脳番地が疲れる人は、本や映画を見たらダメ。運動系脳番地にシフト(ジム・ウォーキング)すること。
    ・準備して、ウォーキングして、目的地を目指す、更に寄り道をすると「ひらめき」は最も降りやすくなる。(←コレ試してみよう!)めんどくさいを活かして脳の可能性を広げる。
    ・両手を軽く握って、右手の小指と左手の親指を、同時に伸ばす。反対もして続ける。脳のマンネリ化を防ぐ。
    ・新しい情報や経験は、脳に新しい回路が生まれること。
    ・1番のご褒美は「早く終わった」達成感を味わうこと。次に「めんどくさい」と思わなくなる。
    ・「人体の中で、脳だけが未熟で生まれ、未完成で死んでいく」脳科学で脳の画像として観察できるようになった。

    因みに書評に関しては、「めんどくさい」と思ったことは一度もない。更には、ブログは週に約6/7日アップしているけど、15年間ネタが尽きたことは一回もない。「めんどくさい」とも思わない。誤字脱字、出来不出来、時々誰かの感情を逆撫でしていることにも、鈍感だから感じないし、素人文章で結果的に許してもらえるというのもあるけど、確実に1日何人かが読んでくれているという実感があるから続いていると思っている。それなのに、お金は発生しないけど義務感を伴う文章書きには突然「めんどくさい」ことになってしまう。でも、ここまでやってきたのだから「俺って、プロだよな」とプライド持って自信持って「直ぐに取り組む」ことは可能かもしれない、という気もしてきた。この時点で、自ら設定している或る会報のデッドラインを3日過ぎています(涙)(涙)。

  • めんどくさいと思う事でも引き受けないと行けないことがしばしばあります。
    そんな時でも負の感情に支配される事なく淡々とこなせるように!と手に取った本でしたが、
    意外と奥深い内容でした。

    『体が衰えても脳は死ぬまで進化し続ける。
    未熟のままで生まれ、未完成で死んでいく。』
    『めんどくさいは自分の新しい一面に出会うチャンス=可能性を広げてくれるもの⭐︎』

    脳が進化し続ける事は知っていましたが、未完成のまま死んでいく…そう思うと重荷に思っていた事も流れる水の如く自然のままに〜と受け入れる心の器が出来た気がします。
    めんどくさいと思う時は脳が成長したがってる時。どんど進化したいものですね。

  • とてもよかった。著者は脳番地という言葉を作った脳科学者。めんどくさいと感じる理由の一つが、苦手なことに取り組む必要がある場合。苦手なことは脳に大きな負担がかかるため、やる気を失いがち。脳は一生成長し続ける臓器で、苦手なことに取り組むことは劇的な成長を促すといえ。めんどくさいことを、自分や自分の脳を成長させるよい手段と受け止め、少しずつ取り組んでいこうと思った。

  • 「めんどくさいと思うこと=脳が成長の機会」だと、捉える方法を示している本。「めんどくさい」が脳のデフォルトは、なにかどこか愛おしい。脳は複雑ではあるものの単純な一面もある、そんな可能性を感じさせる。
    行動を起こす前の「めんどくさい」は、先が見据えられなかったり、手段がわからないことがトリガーになっているが、まずやってみることで一度脳の回路がそれを覚えて、次同じ行動を起こすときにスムーズに稼働することがわかった。めんどくさいと思ったことは「まずやってみる」ことが、ある種脳が喜び、私たちを喜びに導くひとつの手段だと思えた。

  • 2022.05.22 図書館

  • めんどくさいには種類がある。
    脳は個人差があり、働きかたも違う。
    組織がバラバラになるときは共通の目的が失われたとき。
    人格は全て脳の中にあるので、人が変わってしまって悲しくてもその人格の側面を知らなかっただけ。

    などなど、新たな知見を得られた。
    2019/04/16読了

  • 今月の1冊目。今年の5冊目。

    タイトルのとおり、どうやってめんどくさいをなくす、というかの本。しかし、内容はめんどくさいをなくす、というよりはめんどくさいの定義にほぼ徹底。めんどくさいって大体なんでめんどくさいか分かるから、もっと具体的に何をすべきか書いてほしかった。途中でこの本を読むのがめんどくさくなるのでは?と感じてしまいました。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 最近、全てがめんどくさいと感じてたが、脳からのメッセージなんだと理解した。具体的な改善策が書かれていたので、実践してみたい。まずは、めんどくさいと思考停止するのではなく、深堀りをしてみたい

  • 2019/1/8-10読了

    ・きちんとめんどくさいを取り扱うことで日々のパフォーマンスをあげる、自分の可能性を広げる、人間関係を豊かにする
    ・自分を2番目に置く
    ・やるべきことの内容や自分の役割を理解することが大事
    ・めんどくさいを発生させないためには、しっかりと準備をすること
    ・気分転換するときには、後にすることを明確にイメージしておくこと
    ・相手の心ではなく「行動」をみること、共通の目的を持っているか

  • 「めんどくさい」は脳からのメッセージ。これから脳に負担がかかりそうだという危機メッセージ。

    めんどくさいを、漠然とした感覚のまま放ったらかしにするのではなく、正体を明らかにする。
    きちんとめんどくさいを取り扱うことで、日々のパフォーマンスを上げることで、人生の質をぐんと上げることができる。

    「めんどくさい」に対する対処法
    ・脳のクセは徐々にねりあげられていくもの。なので、すぐ動く脳のクセをつける
    ・サッと気持ちを切り替え、動き、処理してしまえるようになるには、自分を2番目に置くこと。いったん自分のために生きることをやめてみるとめんどくさいは感じない
    ・体を動かすことでリフレッシュし、処理能力が上がる。脳の中では体を動かすことが仕事を進めることに直結している
    ・めんどくさいと思ったら即座に「何がめんどくさい?」と考え、この事柄のこの手順が大変というように別の言葉でアウトプットしてあげればいい。めんどくさいと向き合い、分解し、言い換えてみる。
    言い換えた時点でめんどくさいは正体不明の敵ではなく、対処可能な問題となる
    ・めんどくさいと繰り返し思うあまり、いやな状況ばかり探してしまう頭を少し切り替えて挑戦思考に切り替えてみる
    ・逆境や困難は自分から買って出るものではなく、向こうからやってくるもの。処理をしようと試みるほど自分の可能性は広がる。なのでどんな状況であっても自己肯定感を失わないこと、「自分にはできる」「自分は大丈夫」と思って向き合うことが大切。

    「気分転換の2つのコツ」
    1.気分転換の時間を決めておく
    2.気分転換をした「後にすること」を明確にイメージしておくこと

    「人間関係について」
    理解し合えないというのが事実である以上、その事実を受け止めた上で、対策を練るのがもっとも賢い道。相手が自分のことをわかってくれない、大事なことが伝わっていないというのは多くの場合、自分が伝えていないことが原因。
    自分を伝える努力はしながら100%わかった気にならない。そんな適度な距離を置いて付き合うことが心地よい人間関係を築くベースとなる。

    【感想】
    めんどうだな、と思う仕事や人間関係はたくさんある。その時に拒否やなんで俺がやらなきゃいけないんだと考え続けるのではなく、気持ちを切り替え、自分の可能性を広げていける仕事だ。と前向きに捉えることが大切だと思った。
    また、めんどくさいなぁと思った瞬間、頭がめんどくさいだらけになるが、そもそも何がめんどくさいのか考え、分解することで、問題の糸口を探り解決に向けた取り組みを行えることを実感した。
    10%でも20%でもいいから前に進めることを大切にしていきたいと思う?

  • 脳はすぐにめんどくさがる。

    ではどうすれば「めんどくさい」がなくなるのか。

    なるほど、脳のクセやパターンを理解すれば確かに何事もめんどくさがらずに行動できるようになりそうだ。

    ただしこの本で書かれている方法は参考になるものもあれば自分には合わないかかというものもある。

    本を読んだら自分自身で効果的な脳の扱い方を工夫すると良いかもしれません。

全13件中 1 - 13件を表示

著者プロフィール

脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳科学音読法や脳番地トレーニングメソッドを開発・普及。独自開発したMRI脳画像診断法を用いて、小児から高齢者まで1万人以上の診断と治療を行う。

「2023年 『美文字脳を育てる「点つなぎ」ペン字練習帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加藤俊徳の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×