こころを洗う技術 思考がクリアになれば人生は思いのまま

著者 :
  • SBクリエイティブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797391466

作品紹介・あらすじ

ブッダの心をクリーンにする超合理的な技術

私たちの心を曇らせているものは、大きく三つあります。
○絶え間なく繰り広げる「心の反応」
○ずっと続いている「執着」
○なぜか同じ反応を繰り返す「心のクセ」

いずれも身に覚えはないでしょうか。つい反応して、イラッとしたり、動揺したり、落ち込んでしまったり。
一度反応してしまうと、イライラがずっと続く。過去を引きずる。理由もなく落ち込む。「自分はダメだ」と失格の烙印を押すクセが抜けない――。
めまぐるしく心が動いて、イラダチやモヤモヤを溜めこんでしまう。この精神状態を、心の汚れ・曇りと表現してみましょう。
「たしかに、心が汚れてしまった」「どんより曇って、心が晴れない」。そんな心境になることは、だれにでもありますよね。
しかし、落胆する必要はありません。心の汚れ・曇りは、ただのスタートラインです。反応するのは当たり前。執着も恐れるに足らず。心のクセだって、卒業する方法があります。〝心をクリーンにする技術〟が、それです。

考えてみてください。これまでの自分は、反応すること、考えることばかり頑張ってきた。反応を止めること、思考を減らすことは、あまりやってこなかった。
本書でご一緒するのは、その真逆を行くことです。増やすのではなく減らす。動くのではなく止める。いわば、汚れと混乱にまみれてパフォーマンスが落ちきっているマシンを、このあたりでピカピカに磨きたて、もう一度存分に、能力を発揮できるようにしようという狙いです。
人生、課題は山積みです。仕事や立場からは逃げられないし、家庭の中にも悩みはある。人に打ち明けられない悩みもあるし、苦手な人とも付き合わなければいけない。〝考えだせば、キリがない〟
このあたりで、万事問題を解決できる強力なツールを手に入れましょう。それが、心をクリーンにする技術です。

実際に数多くの人が、この技術に出会って、「人生が変わった」と語っています。著者である私自身も、かつての混沌とした人生から抜け出すことができました。
今度は、あなた自身が活かす番です。読みとおした後は、それだけで日常が違って見えるはずです。「心が汚れても、洗ってしまえば大丈夫」と、自信をもってすごせるようになります。
〝人生の本領発揮〟は、これからです。さあ、心をクリーンにする技術を身につけて、「これがわたしの本当の人生だ」と思える暮らしを、スタートさせましょう。

感想・レビュー・書評

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  • 一年のまとめに一読
    「反応しない練習」も読んでいたのでスッと入ってきました。すべての苦悩は心がつくる。反応、執着、業に対処しながら今ここに生きていく。正しく思考し、価値あるものはなにか、今できることはなにか。

    悩みの正体は貪欲、怒り、妄想。
    「止める」「削ぎ落とす」「留まる」「立て直す」そして「越える」を思考し、実践していく。

    心を洗い気持ち新たに新年を迎えていこうと思える一冊。





  • 「反応しない練習」は温かなお坊さんの法話
    「これも修行のうち」はその実践編とするなら…
    こちら本は、「図解反応しない練習」でしょうか。

    少し表現の違いはあれど、大体が繰り返しになりますが、こちらの本は図が書いてあり、心という見えないものを万人に分かりやすく伝わるよう、論理的に説明しようとする内容に思えました。

    基本的には上記3冊とも言っておられることは同じ。
    だからこそ、何度も何度も著者の言葉に触れ、道を逸れながらも繰り返し戻ろうとするうちに、その真理に辿り着けそうな気がします。

    前作を読まれた方にも、初めての方にも、おすすめです。


    心の使い方には技術が必要。
    私たちの多くはその技術を知らずに、悩みが多い人は特に心の性質にただ振り回されている。

    正しい心の使い方を知ることは、悩み過ぎている今を改善して、より生きやすい心持ちで過ごせるよう、また自分の目指す方向性に近づけるようになる、ということ。

    心理学も、仏教も、自己肯定感や愛着障害に触れる自己啓発本も、大きく広くとらえれば言っていることは似ている。

    でも本から学びつつ気づきを得ても、すぐ元の性質に戻ってしまうその心を変えるにはなかなか根気や忍耐がいることです。

    この著者の本は、その変わろうとする背中を押してくれる本だと感じます。

  • 著者の本全て読みました、1番いいです。

  • 初めて読んだ、草薙龍瞬さんの本。
    反応しない練習、だったかな、ベストセラーだったんですね。

    ヴィパッサナー瞑想、というのか。マインドフルネスというのか。
    よく知らないまま読んだが、これができれば確かに苦を逃れられると思って数日実践した。
    今この瞬間にしていることに常に気づくこと。
    歩いている時、感情が反応した時、気づいて、ラベリングして、手放す。
    今ここに100%でいることって難しい。
    私の場合、言葉で都度ラベリングするのはなんだか苦しくなってきてしまって、結局今やっていることだけを100%全力でやろう、という段階でとどまっている。

    しかし苦しみって、過去に起きたことに対する反応を繰り返しているに過ぎない(それが業)、というのは本当にその通りだと思う。過去の被害者から脱して、能動的に自由をつかみ取る。
    そのためには「反応しない」だ、と頭に入れておこう。
    「今」から心が彷徨い出ないように(心を漏らさない)、「今」と身体の感覚以外はすべては妄想だ。と知ること。過去の記憶も未来への不安も、他人との比較も。
    全て妄想であり、妄想に怒り、妄想にエネルギーをとられ、同じ反応を強化していく。無駄なんだ。

    また読み返したい。

  • 世間で非常に評価の高い本だが、個人的にはピンとこなかった。少し仏教的な価値観が色濃く出ている部分がその所以かもしれない。

    ・三毒
    貪欲=欲求過剰な状態
    怒り=不快を感じている状態
    妄想=頭の中に言葉や音が漂っている状態

  • 「反応しない練習」「これも修行のうち」に続けて読んだ。「反応しない練習」とベースの部分では同じだがより実践的になっていた。
    何度も同じ反応をしてしまうことを「業」とする考えは今までの仏教上の理解と異なり、ブッダの合理的な教えとして理解出来た。
    やはり自分の反応をラベリングし、日び振り返り、挫ける事なく自分んが望む正しい方向(道)へ向かおうとすることを継続することの大切さを学んだ。
    自身の欲を満たすためではなく、他者を思いやり、悲しみを分かち合う事を目的として残りの人生を生きていけたらと思う。

  • 苦しみを感じている人はぜひこの本を読んでみてほしいです。

    特に感動したのは、執着はよいが、手にしていない妄想に執着して苦しみを生んでいる場合には思考が間違っているという教えです。
    正しい方向性を見定めて、今という時間の中で出来ることを行う。

    この考え方はアドラー心理学にも共通しており、夢や目標がかなわないことに苦しみを持ってしまっている自分には特に響きました。
    夢や目標を追うことが苦しいと感じたなら、何かがおかしいのですね。
    本書に書かれているように、執着を自覚して降りるを、を実践した際に涙が止まらなくなりました。

  • 要約

    "慢":判断したがる心,自分に都合の良い判断
    >敬意を持って理解する

    苦しみを生むものは3つに分けられる反応
    * 貪欲
    * 怒り
    * 妄想
    →これらに反応せず、心の中にあることを理解する(ラベリング)

    そして方向性→方法→行動とクリーンにする
    そして方向性の一つに据えるのが慈悲の心
    慈悲の慈=他者の幸せを願う,悲=他者の悲しみ、苦しみを目を逸らさず見る。

  • 反応しない練習を読み感銘を受け、この本を読んでみました。

    自分に当てはまる事ばかりで、いかに反応し慢が在る自分には気付きました。
    これから学んだ思考を日常的にアウトプットし、自分のものにしたい‼︎

  • 自分は妄想するクセがあると気付いた。そこからいろんな業が派生していると思う。そこを意識して、生きていこう。

    • 鷹太郎さん
      自分は妄想するクセがあると気付いた。そこからいろんな業が派生していると思う。
      そこを意識して、その時その時を生きていこう。
      自分は妄想するクセがあると気付いた。そこからいろんな業が派生していると思う。
      そこを意識して、その時その時を生きていこう。
      2020/07/17
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著者プロフィール

草薙龍瞬(くさなぎ・りゅうしゅん)
僧侶。興道の里代表。1969年奈良県生まれ。中学中退後、16歳で家出・上京。放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。政策シンクタンクなどで働きながら「生き方」を探求しつづけ、インドで得度出家。ミャンマー国立仏教大学、タイの僧院に留学。現在、インドで現地仏教徒とともに、インド社会の変革をめざすNGOと幼稚園を運営する。日本では宗派に属さず、実用的な 仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている。毎年夏の全国行脚や、経典の現代語訳の朗読と法話を採り入れた葬儀・法事を行うなど、「もっと人の幸福に役立つ合理的な仏教」を広めている。『こころを洗う技術――思考がクリアになれば人生は思いのまま』(SBクリエイティブ)、『心の出家 変わらぬ日常をもっとラクに生きたいあなたへ』(大和書房)など著書多数。『反応しない練習』(KADOKAWA)は現在も人文・実用書のベストセラー入りを続けている。

「2022年 『増補新版 大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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