りゅうおうのおしごと! 6 (GA文庫)

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  • SBクリエイティブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797391893

作品紹介・あらすじ

「重度のロリコンですね。治療法は死ぬしかありません」
竜王防衛を果たし、史上最年少で九段に昇った八一。二人の弟子も
女流棋士になれて順風満帆……と思いきや、新年早々問題発生!?
不眠症や変な夢に悩まされ、初詣で怪しげなおみくじを引き、初JS研
では小学生全員に告白され、弟子の棋士室デビューは大失敗。おまけ
にあいはロリコンを殺す服を着て既成事実を作ろうと迫る。殺す気か!!
そんな中、銀子は奨励会三段になるための大一番を迎えるが――

新キャラも大量に登場! 熱さ急上昇で新章突入の第6巻!!
新時代の将棋の歴史は、ここから始まる。

感想・レビュー・書評

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  • 将棋から離れてもないが、勝負が少なめな6巻。奨励会のいいキャラが出てくる。あと、本因坊シューマイ先生がすごい。天衣へのお祝い駒では号泣。銀子が主役。

  • 竜王戦を制し二人の弟子も女流棋士にして順風満帆に見える八一。それに対し奨励会三段を目指す銀子は、八一との距離を離されたことを肌で感じ無力感に苛まれる。やがて三段昇格を賭け、天才小学生椚創多と対決することになるが…。新章開幕へ向けた回でした。弟子二人とのエピソードで心温まるとともに、いつものロリコンネタも炸裂し笑いを誘います。一方で八一との距離を痛切に感じる銀子の苦悩、焦燥、恐怖が綯い交ぜになった姿に心が痛みます。死んでも構わないほどの銀子の決意は、彼女を高みに導くことができるのか。今後の展開が楽しみです。

  • こんな場面をこんな熱のこもった言葉で綴れる作者が、あんな場面をあんなトンチキな表現でやらかしてる……と考えると、本因坊は案外作者自身(あるいは作品自体)の映し鏡なのかも知れないです。

  • “将棋の神様”だったり“将棋星人”だったり独特な言葉が出てくる。
    その独特な言葉は決して悪い意味はなく、柔らかい意味があるように感じるので、こういう言葉を挟んでくれることで将棋に関して無知な私でも楽しめる。
    姉弟子 銀子の姿が表紙同様印象的。
    素直になれない。だけど表情豊かな彼女を見ることが出来る巻。

  • この巻では 将棋の神様なるものが題材となってるような気がしました。
    その実態が分かったかと問われると微妙ですが、好きであることがやっぱり大事になってくるのかな…
    盤や駒一つとっても綺麗に磨きあげたり神や魂を宿らせるように掘ったり…実際にもこんな感じなんだろうなと思わされました。
    姉弟子の苦悩が伝わってくる巻でもありました。可愛い。
    あとがきでもウルっとくるのが凄いところだと思いました。

  • アニメからの続き、姉弟子の空銀子に焦点の当たった話。

    藤井聡太の登場とアルファ碁などAIの台頭が、実際の将棋界にも相当の影響を与えているのが伺える巻だった。

    生まれ持った才能の違いを暴力的なまでに味わい絶望するも、絶対的に届きたいものために、(たとえそれが自分という存在を摩耗させていくものだと分かっていても)手を伸ばし続けるという決意は美しいとまで感じるものであり、心に響いた。

    才覚の無さを自覚し、頼れる神が死んだのだとしても、銀子にとって八一が唯一無二の神様だった、という在り方は少し羨ましさを感じた。

  • ライトノベル

  • 内容も素晴らしいが、一番泣かせるのはあとがき・・

  • ◆若手プロ棋士を描くライトノベルの秀作第6巻。待ち構えるのは、才なきことを自覚した少女が気付いてしまった真の恐怖。プロへの栄達の門を潜り抜けたことが生んだ慄きと震え。そんな心を奮い立たせられるのは己だけ◆

    才なきにも関わらず、名声を一身に浴びる存在となったとき、人はどう生きることが出来るのか?。幼き日には気がつかなかった、その才の無さを自覚した場合はどうか?。
    そして、才なきことを自覚しながらも、才高き存在の跡を踏みたいと願うのは傲慢なのか?。
    天賦の才の集団に囲まれながら、一層の高みへと進んだ空銀子が、真に自覚するのは、戦いの場での非才の悲哀。そして恐怖。
    女性初の奨励会三段昇進は一見すると栄達の門である。しかし、その意味に気付いたことで生まれるのは、慄き、そして恐れである。それすら、自らの想い人に辿り付くための、ほんの通過点でしかないのに…。

  • アニメ放映分の続き。銀子視点の回も出てくるほどのピックアップ巻。アニメでは不遇のままに終わってしまったが、ようやく取り上げられた。不器用さがありありと描写され、一層愛おしく思えた第6巻。

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著者プロフィール

白鳥士郎(しらとりしろう)
GA文庫より『らじかるエレメンツ』でデビュー。
代表作として『りゅうおうのおしごと!』『のうりん』シリーズ(GA文庫)など

「2022年 『りゅうおうのおしごと!16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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