- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797395501
作品紹介・あらすじ
「文句があるならかかってこい! 八一!!」
清滝一門の祝賀会。師匠である清滝鋼介九段から叩きつけられたその
言葉に、八一は衝撃を受ける。
順位戦――名人へと続く階段で、昇級のチャンスを迎えた八一と、降
級の危機にある清滝。師匠の苦しみを理解しつつも八一は己の研究を信
じて破竹の進撃を続ける。
一方、棋力のみならず将棋への熱をも失いかけていた清滝は――
「衰えを自覚した棋士が取れる手段は二つ……」
残酷な運命に抗うのか、従うのか、それとも……?
笑いあり涙ありの浪速ド根性将棋ラノベ、号泣必至の第7巻!
感想・レビュー・書評
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シリーズ最高傑作so far(主観)。主役は清瀧師匠。2回目の棋士室で、鏡洲君に頭を下げるシーンに涙した。最後の一門でプレーオフや、というシーンには号泣。ベタ故の安心感のある感動というか、ともかくそこまでの清瀧師匠の悶々を読み超えての大団円、読了感爽快であった。
天衣がマイナビ挑戦者。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『とんねるずのみなさんのおかげでした』で放送されたコントが批判の対象になったのが2017年9月。
『はいからさんが通る 新装版』(2016年)に大和和紀先生が寄せたコメントがSNSで話題になったのが2017年12月。
そして、山刀伐八段を偏見に基づくステレオタイプなセクシュアル・マイノリティとして揶揄する本作の発表が2018年1月。
物語序盤に清滝九段を「老害」と言い表した本作もまた、この時代にあって現代にアップデートできていない古い感覚が残っていたのが、皮肉でありつつ示唆的。
次巻以降を見守りたいと思います。
大学院時代にお世話になった先輩がセクシュアル・マイノリティの研究をされていた関係もあって、私がこのあたりの感覚をアップデートするのは、世間よりも数年だけ早かった(ただし、そこから更新を怠っているので、現代のリアルタイムにはむしろ遅れている可能性がある)。
そういった事情もあって、少なくとも2010年代後半になってこういったスタンスで同性愛を扱うことに関しては、厳しく捉えざるを得ません。
なお、そういう意味では女性のバストサイズを人格と結びつける表現にも同様の感覚がありますが、これに関しては「時代遅れ」と評せるようになるまでに、まだ少し時間がかかるかなと思っています。 -
前巻とは一変し、男の戦いなのだがこれまた胸が熱くなる展開。
いくつになっても成長出来ることを教えてくれるし、子供達の成長も微笑ましい。
無邪気さも可愛い。 -
今回もマジで
「アツい!!!!」
この一言!
涙腺への寄せが凄かったです。 -
ライトノベル
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今巻も力の入った一作
「矢倉は終わった」「もう雁木も終わり」の大転換をかなり上手く描いて感心
主人公と脇役の魅力を描く場面の緩急もくどくなく
無理に理屈付けせずご都合主義をきれいに使っていて見事な塩梅
『らじかるエレメンツ』からよくぞここまで大成したものだ
成長できる作家というだけでも貴重な存在 -
名著
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6巻で完結したと誤解していたら、先日9巻が発売されたことを知る。とりあえず本屋に行ったら7巻だけ手に入った。
内藤九段や米長元名人の影が懐かしい。新キャラとして藤井先生(新しい方)も登場、今後の成長が楽しみだ。
お話はオッサンをスポットした展開。ただ繰り返し趣向のようで意外性はない。プロブレムの2解を意識したのか対称的に仕上げたか。
それにしても図面皆無でよく書ける。「ヒカルの碁」の将棋版と言えるかも。