- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797396270
作品紹介・あらすじ
夜叉神天衣。
わずか十歳にしてタイトル挑戦を決めたシンデレラは、両親の墓の前で誓いを立てていた。
「お父さま、お母さま。必ず女王のタイトルを手に入れます……私たちの夢を」
しかし彼女の前に立ちはだかるのは、史上最強の女性棋士にして師匠の姉弟子――空銀子。
二人が争うのは女王のタイトルだ
けなのか、それとも……?
《浪速の白雪姫》と《神戸のシンデレラ》が遂に激突!
アニメ化も果たしますます過熱する盤上のお伽話、家族の絆と感動の第9巻!
シンデレラの頬を伝う一筋の涙を、若き竜王の飛車が拭い去る――!!
感想・レビュー・書評
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本作の主役は夜叉神天衣。マイナビ女王タイトル挑戦する神戸のシンデレラ天衣。女王は浪速の白雪姫空銀子。銀子も面白いがやはりヴィラン感が強い。天衣が成長していくすがたには本当に泣ける。そして八一が非常にええねぇ。ファンタジーです。
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あつい、アツイ、熱い。
浪速のシンデレラ、夜叉神天衣回。
本当に読むのがもったいなく感じるが、読みたくて読みたくてしかたなくなる作品。
キャラが本当に生き生きと矜持を持って動き感動する。
読んでると感動し、涙がこみ上げて来ることも。
白鳥先生の文も素晴らしく、また、しらび先生のキャラ達の可愛さったらもう。本当に…。
次ぎの10巻もはやくも待ち遠しい。
10巻はどうなるかな。
区切りだから八一巻かな。八一x銀子もよみたいかな。 -
前巻と違い、きちんと一つの物語になっている。
とうとうもう一人のアイも攻略。 -
4巻の後半、2年前に読んだひとつのシーンを、今もまだ覚えている。1巻から読み始めて、当時の最新巻である4巻を手に取るまで時間はかからなかった。圧倒的に面白かったからだ。でも、喫茶店の通路沿いの席で4巻を読み、そのシーン、天衣が主人公にひとつの言葉をかけるシーンを噛みしめるように読んだ時、今までの3巻はただの前座だったのだとすら思った。それほど鮮烈で、感情を揺さぶる言葉だった。
9巻にも、その言葉が登場する。正直なところ、しばらく読んだところで、このシーンを取り上げて、逆の形にしてストーリーに入れてくるだろうことは予測できたけれど、それでも、いざそのページに辿り着くと、涙が溢れてくるのを止められなかった。天衣の心の震えが、自分の胸の中にあるようだった。
2年前に読んだひとつのシーンを、今もまだ覚えている。この先もそのシーンを忘れることはないだろう。今は心の大切なところにしまわれている言葉は、ふと、僕のもとへ浮かんで来ては、あの時と同じ鮮烈さで、やっぱり僕の感情を揺さぶるのだ。 -
作者の「将棋」の表現力が、巻を追うごとに着実に上がってる。
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天衣(あい)を中心とした巻で、“あい”とは違い孤高で師匠にも頼らない彼女が大きな戦いの中で重要なことを学びます。
クール過ぎる印象の彼女ですが、この巻を機に考え方が変わったことでしょう。
「言葉で伝わらないのならば、将棋で伝えるのみ!!!」と言っているわけではないのに、そう感じられる場面もあり、熱い!!! -
天ちゃんが大活躍の巻でした。
誰をも惹きつける天衣無縫な将棋が炸裂して、将棋にも鳥肌立つくらい感動したし、人のドラマにも涙目しました。
シンデレラも白雪姫も美しすぎた…