境界に生きた心子

著者 :
  • 新風舎
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本棚登録 : 40
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797439137

感想・レビュー・書評

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  • 重い本だったような。
    読んでいて思ったのは、どうしてこの著者は心子と付き合い続けたのだろうか? ということ。こんなに心をプラスにもマイナスにも揺さぶられて、そうまでして付き合わなければならないのだろうか、ということ。
    ただそれははたから見ている私が言っているだけのこと。著者にとってはこれが自分の人生なんだろう。
    うん、それにしても、小さい頃の愛情、心理学でいうところのアタッチメントというのは、重要なんだな、というのがあらためてわかった。
    そうだね、この著者はそのアタッチメントを回復するために全身全霊を傾けたんだよね。結果は自死だったけど、やれる限りの、いやそれ以上のことを著者はしたんだよね。この著者にしかできないことだよな。

  • 課題で読んだ本

  • これは、今の状態で読んではいけなかった…と、読了後ものすごく後悔した。境界性人格障害の恋人を持つ人の回顧録みたいなものなんだけれども、この、恋人=心子の言動がひどい。ボーダーの人は人間関係をぐちゃぐちゃにするような言動を取るとか、一般的なことは知っていたけれど、こんなにも激しく変わるとは。読んでいて、私も心子に振り回された。私も双極性気分障害、とボーダーに近いような遠いような病気を患っているけれど、ここまではいかない。とにかく、読んでいて引きずられた。怖かった。文章自体は、ちょっと読みにくいところもあったけれど、やはりこういう本が出て読む人が増えれば、ボーダーについて理解は深まるのかもしれない。

  • 境界性人格障害の彼女について、恋人だった方が実体験を元に書いた本になります。
    私も「白黒ハッキリさせたい」「見捨てられ感」「突然、相手を攻撃する」etc.境界例チックな性格を持ち合わせているので、購入してみたのですが、この本の主人公「心子」さんは、かなり重度の障害を持っている方だったので、あまり自分と重なる部分が少なくあまり参考になりませんでした。
    彼女は、多重人格障害や虚言癖を持っている方だと思うので、境界例だけを純粋に知りたいと思った場合、この本は参考にならないでしょう。
    ただ、ノンフィクションとしては、よくできていると思います。

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