- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797672541
作品紹介・あらすじ
アルピニスト野口健、初の写真集。ヒマラヤ高山の荘厳な姿、アフリカの躍動する生命、フィリピン・沖縄の遺骨収集、そして東北の被災地まで。世界中を駆け巡る清掃登山家が撮り続けた写真の集大成。
感想・レビュー・書評
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衝撃的。常に心と頭の隅に引っ掛かっている大きな問題を、野口さん、あなたは全てに自ら乗り出し、行動に移し…。TVクイズ番組での姿は家猫だったのですね。生死を常に体感している方の実行力に感服。少年の頃思い描いた写真家への道をこれから歩まれる野口さん。その写真はコントラストが非常に強く、ギラギラしています。肉食を自認する野口さん、多くの男性が「生きている」実感を求めながらも能わず、閉塞感に苛まれたり、戦場赴任や暴力といった間違った手段で実現した錯覚に陥っている現在。野口さんの真似をしたらいいと本気で思います。
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写真で見ることが、現状を知ることが出来た
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いい写真集だ。ヒマラヤ、アフリカ、フィリピン・沖縄の遺骨収集、そして東日本大震災の被災地を野口がゆく。中学生や高校生の頃に出会いたかったというのが本音である。目をどこに向けるか、何を見て、どう感じるかで人生は決まる。噂話を垂れ流すテレビよりも、一枚の写真に心を動かされる。
https://sessendo.blogspot.jp/2016/06/into-world.html -
いい視点をもってるひとだな、羨ましい
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アルピニスト野口健の目が捉えた世界。雄大なヒマラヤの大自然にページいっぱいに広がる。大雪渓が持つ壮麗さと怖さ。人間の儚さを思い知らされる。さらにページを進めると、今度は力強く生き抜く人間にスポットが当てられる。どんな状況下に置かれても逞しく生きる子供たちの精気が清々しかった。このほか動物があり、遺骨収集があり、大震災が映し出されており、強いメッセージを受け取った。
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ヒマラヤに登ると死を感じると書かれていたが、日本にいても死を強く感じることはできるし、強ければ強いほど生も同時に感じられる。両極にあるものは実は身近にあると思う。