ドラゴンフライエフェクト: ソーシャルメディアで世界を変える

  • 翔泳社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798123622

作品紹介・あらすじ

ソーシャルネットワークの背後で、人々を動かしているものは何か?変化をもたらす画期的なアイデアは、資金力に富む企業や、組織力のある非営利団体ばかりから産まれるわけではない。一般の人々にも変化は起こせる。本書はソーシャルメディアを使って、個人や企業(営利・非営利を問わず)が社会的にインパクトのある目標を達成するための戦略や具体的な手法を紹介する。また、社会貢献とお金儲けは両立しないという誤った考えは、もう捨てよう。ビジネスモデルに社会利益を組み込めばもっと売上を伸ばせるし、もっとすばらしい社会貢献ができるのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 今時のまきこみ力の話。
    魅了し呼びかけ行動にうつしてもらう事例集。
    常にはじめが肝心。行動したか。

  • 個人や、企業、非営利団体が、ソーシャルメディアを活用し、
    人々に、取り組みを広め、行動を促し、実際に行動をしてもらうための手法を書いた本。

    ドラゴンフライ(トンボ)の4枚の羽が、1つ1つの動きが調和して大きい力になるように、
    ソーシャルメディアを活用した取り組みを、
     1:焦点を絞る、2:注意を引く、3:魅了する、4:行動をおこさせる
    の4つが調和することで、社会的にインパクトのある大きな力になるという。

    また、4つの手法を、「デザイン原則」という形で、詳細に解説。
     ・焦点(人間的・実行可能・検証可能・明確・幸福)
     ・注意(私的に・驚きのあることを言う・メッセージを視覚化する・感覚に訴える)
     ・魅了(物語を語る・共感する・信頼を得る・メディアを組み合わせる)
     ・行動(簡単にする・楽しくする・相手にあわせる・オープンにする)

    著者の研究領域は、消費者心理と幸せに関する研究という事もあり、
    人にどう動いてもらうか?という部分に関して、心理学的な裏付けもしっかりといしている。

    また、一番本書のいい部分は、社会貢献と営利活動というものが、
    「社会利益」という概念で組み合わさることで、同時に実現できると言っている部分。
     逆に言えば、「社会利益」的概念の無い営利活動は、長期的には続かない活動だとも言っているように思う。

    本書が、ただのソーシャルメディアマーケティング戦略の本や、ソーシャル・ビジネスの本という位置づけではない大きい存在である事を裏付けるように、
    推薦する著名人も豪華だ!

    「モチベーション3.0」のダニエル・ピンク
      ( http://www.amazon.co.jp/dp/406214492 )
    「キャズム」のジェフリー・ムーア
     ( http://www.amazon.co.jp/dp/4798101524 )
    「『新しい働き方』ができる人の時代」のセス・ゴーディン
     ( http://www.amazon.co.jp/dp/483797285 )
    「グランズウェル」のシャーリーン・リー
     ( http://www.amazon.co.jp/dp/479811782X )
     「アイデアのちから」のチップ・ハース
     ( http://www.amazon.co.jp/dp/4822246884 )

     まずは、読んでみて欲しいと思います。そして、何度も読み返して欲しいと思います。そして、実際の行動に移して欲しいと思います。ご一読を。

  • この人もスタンフォードで有名な人らしいので読んでみたい。TEDもある

  • ちょっと出遅れた感じだが、今更ながら読んでみた。
    ネットは技術の進化で米国が圧倒的に先行しているのは間違いないが、その有効な利用という意味でも、日本は取り残されているのかなと思わされた。
    そんな中で本書にCOOKPADが取り上げられているというのは、ある意味やはり凄いことなのかも知れない。
    まだまだ日本も利用分野で世界をリードする余地はあるはずだと思うのだが。

  • ソーシャルネットワーキングに関する書籍

  • 副題:ソーシャルメディアで世界を変える

  • ソーシャルメディアの活用法とは?

    →キーとなるスキルは、焦点、注目、
    魅了、行動
    つまり、一つの目標に絞った上で、注目も集め感情に訴えることで行動を促す
    焦点を絞るためには、人間的、実行可能、検証可能、明確、幸福
    社会利益と経済的利益を同時に追求する

  • ソーシャルネットワークの活用についての本。事例を紹介しつつそこで学べることを普遍的な要素として紹介。参考にはなります。

    ・最近の実験では他人のためにお金を使う時の方が自分のためにお金を使う時よりもはるかに幸福感が高まるという結果が出ている。究極の幸福は人生の意義や自己犠牲や自分の成長などを大切にしながら、積極的に生きる時に結果としてもたらされるもの。
    ・デザイン思考で重視されるのは、人間を中心に据えた発想、仮説検証、頻繁かつ迅速なプロトタイプの作成
    ・ドラゴンフライモデルとは → 焦点+GET 
     焦点 具体的かつ計測可能なもひとつの目標に的を絞る
     注目 相手の目に留まるように工夫。(Grab attention)
     魅了 個人的なつながりを築けるよう共感を示したり体験談を語るなど高い次元の感情に訴える(engage)
     行動 相手が行動を起こさせるよう必要な示唆をする(take action)
    ・焦点を絞るためのデザイン原則HATCH
    人間的(humanisntic)まず相手をしること。推測で急いで計画を立てない
    実行可能(actionable)長期的な大目標達成のため、短期的な小目標を設ける
    検証可能(testable)実効の前に進捗状況を把握し、行動の指針にするための基準を決める。期限と達成時のiwaiも大事
    明確(clarity)目標を明確にする。実現確立が高まり、勢いが生まれる
    幸福(hapiness)自分にとっても相手にとっても意義の感じられる目標を掲げる
    ・注意を惹くための四つのデザイン原則
    私的さ。私的な関心を抱いてもらおう
    意外性。相手の好奇心を刺激し、気を引こう
    視覚。語らずにみせよう。アイデアと視覚的なイメージを組み合わせよう
    感覚。視覚の他聴覚や嗅覚や味覚に訴えるのも有効。
    ・相手を動かすための簡単な方法
    要求を小さく、具体的にする。
    見本付きのツール一式を与える。 過去の協力者の経験を生かせるよう成功例を蓄積し、伝える
    再利用を促す。真似は最高の経緯の表し方。
     

  • 本編も面白いが巻末のダン・アリエリーによる寄稿が秀逸。少しいじわるな視点から要点を手際よくまとめるあたりはさすが。彼が抱く懸念は今後の著者の課題だろうな。また、MCハマーがこの分野の専門家としてコメントを寄せていて驚いた。内容もまともでさらに驚いた。最後に、なんで"とんぼ"なんだ?

  • ソーシャルメディアを「焦点」「注目」「魅了」「行動」の4つのポイントを抑えて駆使し、社会貢献を成し遂げようという内容。これからソーシャルメディアを使ってPRを考えている人には参考にるのでは。

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著者プロフィール

ジェニファー・アーカー
スタンフォード大学ビジネススクールのゼネラル・アトランティック・プロフェッサー、行動心理学者
目的と意義が個人の選択に及ぼす影響や、テクノロジーが人間の幸福や企業の成長にプラスの影響をもたらす可能性に関する研究の第一人者。博士の研究は主要な学術誌に幅広く掲載されているほか、『エコノミスト』『ニューヨーク・タイムズ』『ウォールストリート・ジャーナル』『アトランティック』『サイエンス』などの主要紙誌でも紹介されている。Distinguished Scientific Achievement Award(科学部門顕著業績賞)、MBA年間最優秀教授賞などを受賞。個人的には、1980年代初めのダンスコンテストで優勝を飾ったのが最大の偉業。

「2022年 『ユーモアは最強の武器である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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