「ビジネスモデル」のきほん: これから伸びる人の必修科目

  • 翔泳社
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  • Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798139562

感想・レビュー・書評

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  • ビジネスモデル とはから理解できる一冊。

    世の中のビジネスモデルがどう設計されているかを事例を交え紹介してくれている。
    ケーススタディーの宝庫。

    今後やってみるべきこととして挙げられるのが
    ・ビジネスモデル・キャンパス
    ・ビジネスモデルを3×3で表現する9セル

    9セルの成り立ち
    縦軸:顧客価値、利益、プロセス
    横軸:WHO、WHAT、HOW
    ①顧客価値×WHO(例:セブンカフェ)
     ホッと一息付ける環境を身近に
    ②顧客価値×WHAT
     お手頃に購入できるコーヒー
    ③顧客価値×HOW
    ※代替案と違い「どのように」表現するのか
     一杯100円でこだわり抜いたコーヒーが飲める
    ④利益×WHO
    コーヒーと一緒に商品を買う人
    ⑤利益×WHAT
     既存商品
    ⑥利益×HOW
    同時
    ⑦プロセス×WHO(誰と)
     関係・協力会社
    ⑧プロセス×WHAT(強みは何か)
     店舗力
     顧客データ
     販売力
     信頼度
    ⑨プロセス×HOW
    ドミナント戦略により、クチコミ力でブランドの信頼度を高めるフローを作っている
     
    今後企業さんがビジネスを地方で展開する際も、この9セルを共に理解することが大切。
    ヒアリングをしながら、9セルを貯めていく様にしたい。実践できるまでは気になったビジネスモデルで9セルを作り続けてみる。
    まずは無印でやってみる!

  • 著者が開発した9セルというフレームワークに成功企業をあてはめて検証しているが、失敗企業があてはまらない検証をしていないので、反証ができていない。

    また英訳すればwhenになるところを「どのような」時間軸で・・・と日本語に依存するカタチで無理やりhowにするなど正直普遍性を感じない。

  • # ビジネスモデルは英文法のようなもの。短い期間で作法を学ぶために最適化された学問。

    # ふとれば勝ち
    * 不便、不必要、不確実・・生活の中に埋もれているこれらの「不」を解消すれば、それだけでもうビジネスになるよという話。「不」とれば勝ち。

    * 最近の好例は格安スマホ。従来のスマホには、「2年縛り」「無駄に多機能」「必定以上に高い」「料金プランがわかりづらい」といった不が多くあった。これらを解消したのが格安スマホであり、成功した。

    * 普段から、身の回りに「不」が潜んでいないか、アンテナを張っておくことが重要。


    # むやみに安売りするな
    * 経済学的にいうと、価格を1%上げると営業利益は23%上がるらしい。うかつに安請負いしてはいけない。これは受託制作にも言えそう。

    # 誰から儲けて、誰から儲けないのかを決める
    * 多くの商売では、顧客の1割が全体の売上の8割を支えてくれている。利益を取る人と取らないひとをきっぱりと分けて考えることが重要。

    # 儲け方自体を変える
    * 作ってるものは同じでも儲けるシステムを変えることでイノベーションが起きる
    * 例えば、
    - LINE
    - TSUTAYA
    - Google検索
    - Tポイントカード
    - ディアゴスティーニ(定期購読)
    - ネスカフェバリスタ
    などがそう。

    * 例えばコンビニのコーヒーはそれ単体で買われても利益は出ない。よって単体で買う人からは利益をとらないものと割り切る。一方で、コーヒーを買いにきたついでに他にもいろいろとものを購入する顧客も多くいる。この顧客を、儲ける対象として考える。

    # 第三の人・企業を巻き込め
    * セブン-イレブンのコーヒーのほとんどは、セブン-イレブン以外の企業で作っている。コーヒー豆のメーカー、コーヒーメーカー自体を作ってる家電会社、味の素、佐藤可士和 etc
    * これらの制作グループに、セブン-イレブンというブランドの安心感が加わることでセブンコーヒーはヒット商品となった。
    * 他社(他者)をビジネスに巻き込むことは、自社の足りない部分を補うだけでなく、その人らを通じて新たなビジネスが生まれやすいという副次効果もある。これも受託で言えそう。デザイン部分は積極的に外注し、同時にそこから得られるコネクションや仕事にも期待ができる。

    # ビジネスモデルは教科書通りにやると良い
    * 教科書通りにやると良い理由は、「苦しくなったときに耐えられる」ということ。つまり、今は苦しい時期だけど教科書(本)に書いてあったことを愚直にやっているから必ずそのうち成功するんだ、と自分に言い聞かせることができる。これは星野リゾートの社長の言葉。

    # ビジネスモデルの考え方
    * 一般的に、新規事業を考えるときは「片付けるべき用事」から考えると良い。プロダクトが先に来るのは一般的にNG。プロダクト・アウトと呼ばれる。


    ## 本の最後の方でオススメビジネス本が紹介されていたので、こちらも合わせて読みたい。

  • 色んなビジネスタイプのビジネスモデルとその成功例が分かります。
    知ることでクライアントとのかかわり方も変わってくるかも。

  • ☆9セルメソッド
    ・顧客価値のwho-what-how
    どんな用事を抱えた人か?
    解決策は何か?
    代替案との違いをどう表現できるのか?
    ・利益のwho-what-how
    誰からは儲けないのか?
    儲けないのは何か?
    どのような時間軸で儲けるのか?
    ・プロセスのwho-what-how
    どんな手順でやるか?
    強みは何か?
    誰と組むか?

  • 『まず、のび太を探そう!大ヒットを生み出すビジネスモデル発想法』の著者で経営学者の川上昌直さんが提唱する9セルメソッドの解説本。
    Who, What, Howの3つの視点と顧客価値、利益、プロセスの3つの切り口でできる9セルでの思考法は覚えやすく、また図説も豊富なので、画期的とも言えるほどの読み易さです。
    女子大学生が大学の授業でケーススタディをしたとあって、13件のケーススタディに若い女性を対象とした事例にやや偏りが見られるものの、メジャーな企業や個別事業を分析していて興味深い内容となっています。
    現代のビジネスモデルでは、寄付事業のようにサービスの受給者とサービス対価の提供者が別というケースも増えており、そのようなモデルにも対応できるので、非営利活動関係者にもオススメです。

  • 大学の経営学の公開授業を聞きにいった感じ。ビジネスモデルってなんだろって人にはいいと思う。

  • 20151011 読んだだけてはダメな本。内容を理解して役立てるには実際にビジネスモデルをたててみる事。入門として必要な事は書かれているのでどう活かすかは自分次第だ。

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著者プロフィール

川上 昌直(カワカミ マサナオ)
兵庫県立大学国際商経学部教授
1974年大阪府生まれ。福島大学経済学部准教授などを経て、2012年兵庫県立大学経営学部教授、学部再編により現職。博士(経営学)。「現場で使えるビジネスモデル」を体系づけ、実際の企業で「臨床」までを行う実践派の経営学者。専門はビジネスモデル、マネタイズ。初の単独著書『ビジネスモデルのグランドデザイン』(中央経済社)は、経営コンサルティングの規範的研究であるとして、日本公認会計士協会・第41回学術賞(MCS賞)を受賞。ビジネスの全体像を俯瞰する「ナインセルメソッド」は、規模や業種を問わずさまざまな企業で新規事業立案に用いられ、自身もアドバイザーとして関与している。また、講演活動や各種メディアを通してビジネスの面白さを発信している。他の著書に、『「つながり」の創りかた』(東洋経済新報社)、『ビジネスモデル思考法』『マネタイズ戦略』(以上、ダイヤモンド社)、『儲ける仕組みをつくるフレームワークの教科書』『課金ポイントを変える利益モデルの方程式』(以上、かんき出版)などがある。

「2021年 『収益多様化の戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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