- Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798601359
作品紹介・あらすじ
TVシリーズの脚本を手がけた著者が書き下ろした短編集-。鋼牙とカオルの出会いを新たな解釈で描いた「黄金」、超絶巨大ホラーとの激闘「旅人」、鋼牙の背中の傷の秘密が明らかになる「古傷」、暗黒騎士バラゴの若き日の苦悩から最後までを3部作で描いた「記憶」「暗黒」「転生」など10篇に、新たに新作「盟友」を書き下ろし11篇の物語として新生。
感想・レビュー・書評
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TVシリーズの各話の間を埋め、またその前後に何があったかを、本編とは異なる視点で語ってくれる本。『牙狼』世界の奥行きが増し、見える景色もぐんと広がったような思い。まさにこういうのが読みたかった!
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朝日ソノラマ版は既読。
そのときの感想はこちら。
「牙狼」の小説|シナリオ道ぶらり旅 http://bit.ly/wP0vO3
今回、それから5年と数カ月ぶりに新装版を再読。
印象に残っていたエピソードも、「こんなのあったっけ」と思うシーンも、どこもかしこもおもしろかった。
それぞれの章が各キャラクターたちのスピンオフのようで、実際の分量の何倍もの満足感が得られる。
11編、どれも好きだが、それぞれの幼少期のエピソードが特に感慨深い。
暗黒の象徴のようだったバラゴにも最後の最後で救いを与え、見せ場を作っている点に好感をもつ。
「愛」などという言葉ではあまりに陳腐過ぎて表現しきれない、作者の作品に対する深い思いを垣間見た気がする。
以下、蛇足の深読み。
魔戒騎士と魔戒法師との関係が、役者(もしくは現場スタッフも含む)と脚本家との関係にリンクして見えた。
作者は意図していたんだろうか…?