「もっと読みたい」と思わせる文章を書く

著者 :
  • すばる舎
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本棚登録 : 251
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799103050

作品紹介・あらすじ

「起承転結」の組み立てと「素材」の切り口で、あなたの作品が見違える。週刊朝日編集長・朝日新聞論説委員を歴任。文章指導のプロがチェックしている表現力、語彙力よりも大切なこと。

感想・レビュー・書評

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  • 皆が勘違いしているが、赤の他人が書いた文章なんて、誰も最後まで読んではくれないものなのだ。では、どうすれば最後まで読んでもらえるおもしろい、「もっと読みたい」と思ってもらえる文章を書くことができるのだろうか。週刊朝日編集長、朝日新聞論説委員をつとめた著者が実例をもとに、読む人の心を惹きつけるエッセイの書き方を手ほどきする。

    このように誰からでも見てもらえる形で本の感想を綴っていることもあり、読みやすい文章を書くコツを知ることができれば…と思い、本書を手に取った。
    最後まで読まれる文書を書くために、表現力や語彙力よりもすぐに習得できる技、それはたった二つ。「起承転結」で文章を組み立てることと、深く掘り下げ色々な角度から切り込むことができる「ネタの鉱脈」を持っておくこと。この二つのポイントを、著者が講師を務めたカルチャーセンターの文章講座の生徒の実例を数多く引用しながら、丁寧にわかりやすく解説してくれる。
    「起承転結」なんて小学校で習うような基本的なことだが、実際に文章を書く際に意識したことがあっただろうか。「起承転結」に沿った構造にするだけで、文章のわかりやすさは劇的に変わってしまうことが、文章講座の生徒が書いたエッセイからも理解できる。本書では起・承・転・結それぞれに、具体的にどのようなことを書けばよいのか、どのような順で考えれば書きやすいか等も解説してくれている。他にも、読まれないエッセイの構造や、気をつけるべき表現技法についても説明してくれている。
    文章を通して伝えたいことがあっても、余分な話が多すぎたり、時間の流れがばらばらだったり、日本語としてわかりにくい文章だったりすると、読み手には何が言いたいのか伝わらないだけでなく、エッセイの途中で放棄されてしまう可能性もある。少し考えて文章を組み立てるだけで読み手の反応を変えることができるのだから、本書で紹介されたポイントはぜひ覚えておきたい。

  • エッセイの書き方の基本が例を含めてわかりやすく書いてある。初心者向けではあるが、大変わかりやすい。

  • 役に立ちました。

    以前学んだ起承転結について、詳しく記載されており、
    再度学び直すことができた。

    大学の同窓会誌にエッセイの募集があり、ほんしよもさんこあにさせてもらったか。

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    以前、下記の本を参考にしようと思ったが、
    羊頭狗肉の様な本で大いに失望した。

    辻 真先
    旅のエッセイ教室―地球の書き方、歩き方

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    でも、今回の本は書名と中身が一致しており、求める内容が記載されていたので満足だ。

  • エッセイの構造と、書くべきテーマ、基本的な文章表現についてまとめている。
    内容に目新しさはないが、そのぶんゼロから基礎を学ぶにはうってつけの本かと。
    エッセイの起承転結についての説明はわかりやすかった。
    ただ筆者の文章が時々偉そうに感じられるのが気になった。

    塾生のエッセイが実例として載っており、これが一番読んでいて楽しかったかも。
    若い看護師さんが電動車いすで外出するおじいちゃんの患者さんを書いた『脱走』と、癌で入院した塾生がほかの患者さんについて書いた『夜の鈴』がとても素晴らしい。

  • 文章を書く上での「起承転結」を意識することの重要性が書かれている。
    エッセイ教室で教鞭をとる著者による、生徒が実際に書いたエッセイを例に挙げての文章指南となっているため、エッセイを書く人には良いかも。

  • ダメな文章の指摘が、全く本当にその通りでございます…。

  • 人に読ませる文章を書くコツ。
    日々の観察からくる感動を題材にするとよいと。
    それを起承転結の転にして、一番言いたい価値観の変化を書く。
    確かに、その上で読み手を意識した文章であれば読みたいと思える。

    型を教えてくれる良書。

    5年後に読み直したが良書。
    やはりこれ一冊でいい。型が大事だしその型がしっかりとマネできる。

  • 冗談なのかどうか分からないが、上から目線の表現が気になる。「言うべきこと」と「言いいたいこと」の区別をつけずに記述されているため、随所で気がそがれる。

  • エッセイの書き方指南書。作文は自己満足、エッセイは読み手を意識して書く。起承転結を意識して書く。作者は週刊誌の編集長を勤めたこともあり、エッセイ講座も開いている。その受講者のエッセイを例として使われており、分かりやすくエッセイ見本集としてもおもしろい。

  • 新聞の広告で見て、気になったもので購入。
    読み進めていくうちに興味深いものがいっぱいでした。
    筆者は週刊朝日編集長・朝日新聞論説委員を歴任という経歴。
    朝日カルチャーセンターの新宿教室で「編集長のエッセイ教室」の講師を務め、定年退職後は「夜のエッセイ塾」を始めたとか。
    講義の内容をまとめたものと思われます。

    「読まれるエッセイ」を前提に書かれている。
    どれもこれも理論的に提示されてて、ストンと胸に落ちてくる。
    内容をメモしながら読了した。
    重要なのは「起承転結」だと言うこと。
    その組み立てと、切り口が左右する。

    注意点として「読まれないエッセイの構造を知ろう」の章は耳が痛い。
    反対に「読まれるネタの発掘法」は、なるほどと思う。

    何にしても、物事をいろんな方向から見て、どんなアイデアでもキャッチできる感性を持たねばならないということだろう。

    書き始めに、ちょっと悩んでいたので、この本を読んでよかったと思った。

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著者プロフィール

東海大

「2023年 『チャレンジ!生物学オリンピック1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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