- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799109328
作品紹介・あらすじ
すっと伸びた背筋で溌剌とし、いつも明るい笑顔のミツコさん。牧師の夫と共に40年以上教会を運営。その傍ら娘4人を育て上げる。病弱だった夫を長年介護の末、2016年に見送る。その後は住まいを引き払い、単身公営住宅に。日々のやりくりは年金と、週3回のシルバー派遣の収入の8万円で「十分」。人生は考え方次第。あるものに感謝して。栄養のある食事と運動で健康を維持すれば、医療費もかからない。お金がないからこそ、一輪の花を買えたときの喜びが増す。空が晴れただけで幸せ。すでに十分与えられている…。ミツコさんの生き方は今の時代の希望となる。自宅の写真も入れながら、その清貧かつ豊かな生活をのぞく。
感想・レビュー・書評
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サラサラと読め重すぎず勇気がもらえる一冊。
暮らしぶりやその工夫。そして考え方が包まず記されている。
無宗教の私にはキリスト教徒の考え方や暮らし方は興味がある。ましてやその第一線を退き関わりは続けて行くというものにも興味を抱く。
十分の一献金
キリスト教は献金で運営されていて、20万円のお給料の人なら2万円、50万円の人なら5万円
絶対では無いけれどそうした献金あって維持されるもの、
筆者は絶対では無いと言うが、献金をしたいから働いて献金すると言う。
そうした気持ちになれるなんてすごいなと思う。
まったく別のキリスト教に通う人は献金が封筒に入れて行われているから次の人に自分がいくら献金したかわかってしまうから無理をしていると…そんな人の話を聞いたことがあるがどうなんだろうか。
牧師さんならでは、74歳という人生の先輩、両側面からの期待で読み進めると
遅くに電話をかけてくる人や、話の長い人への切り替えし方はとても参考になる。
みんな自分中心になってしまうことはある。でもそれを頭ごなしに叱られたり咎められたら怨念の連鎖になる。
ちょっと気をつけて生きたらみんな手を取り助け合える。
そのヒントの言葉が見つかった。
役割ということにも触れてあり、人より上に行きたいという気持ちは誰にでもあると認めつつも、牧師という立場は役割であり決して偉いということでは無いと。
人と比べてしまう事にも、それは普通の反応で人間の本能と。だからこそ自分がそう思ったことを認めて戒めて行くと記されている。
人である、でもその中で仕事をしている時間は長い。
だから役職から色々な役柄を思い人と関わる。歳も違い育った環境も違えば、価値観はまったく違う。
でもそんなこともミツコさん風に考えたら、私はその役割なんだと思って前向きに思えるようだ。
充足、そんな事に対する考え方や見方が変わった気がする。そんな本でした。
人生の後半役立てて行きたいなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
牧師として活動している70代のミツコさん。
私とミツコさんには「日本にいる女性」というくらいの共通点しかないのに、シンパシーを感じる部分が多々あった。
うんうん・・・と、私が一番共感しながら読んだのは、「仕事は自分のためにする」という心構えのこと。
人のためと思うと、「こんなにしてあげたのに」とか思ってしまうけど、全て自分のためにやっていると考えている、と。
ミツコさんが言う通り、私も「一生勉強」だと思っているので、困難な仕事であればあるほど、「お金ももらえて、しかも勉強させてもらえた」と思うようにしている。意識してそう思わないといけないくらい、困難な仕事はある。きっと牧師の仕事もそういうものなのかなぁと思った。
私も、70代でも、そう思えていたら良いなぁ・・・。
お金を貸してくれという人には、「おにぎりをあげる」「役所や病院に同行してあげる」というのは、良いなと思った。
私は教会ではないので、全く知らない人からお金を貸すよう求められることはないだろうが、放っておきたくない友人から借金の申込みをされたら、その心構えでいたいなと思った。
ミツコさんが、余分なお金がなくても平気だと思えるのは、神様が助けてくれると思うから、だそうだ。
ミツコさんならば、きっと困ったときに助けてくれる人が周囲にいるだろうと思う。それだけのことを、ミツコさんは周囲の人、教会に対してなさっていると思うから。
知人が以前「宗教を信仰している人はたいてい貧乏だから、宗教を信じても幸せになれるとは思わない」という意味のことを言っていたことがある。
しかしそもそも、その知人の思う「幸せ(貧乏でないこと、物質的なこと)」と、ミツコさんの「幸せ(心のこと)」は、全く異なるのだ。だから、これは議論しても答えはでない問題なんだろうなぁと思った。
この本は気楽に読める本でありながら、この本を読みながら、私はいろいろなことを考えた。
いい本だった。 -
ミツコさんの生活が正直に書かれてて清々しい。
牧師さんの家庭って全然想像できなかったけど、
常に家族以外の方との交流も多くて、でもそれを煩わしいとも思わず(私は思っちゃうので)それぞれの方の事を思って過ごされてる姿勢が素敵だと思いました。
そして今はお子さんも成長され、ご主人も亡くされて1人で公営団地で暮らしてる。そしてその暮らしを楽しんでる。
私も自分なりに楽しんで生きていかなきゃ。 -
今与えられたら物に感謝し、一日一日を丁寧に過ごす。素敵な生活だと思いました。
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・お金がないことを嫌だなと思うのではなく、その状態を楽しむ。贅沢は時々しかできないからこそ、喜びが深い。お金がないほうがむしろ幸せ。
・子育てや介護も最終的な目的は自立。 -
『あとは全部そろっている』とあるように、ミツコさんは、持っているものに満足して生きてらっしゃいます。
持っているものに満足して生きるとはどういうことなのか?私なりにミツコさんの暮らしも踏まえて考えてみました。
そして、それは「持っているものを使って、喜んで生きること」だと思いました。
持っているお金で一輪の花を買ったり、子どもや孫にプレゼントを買ったり。
持っている機会、お金、能力、経験、それらをただ保持するのではなくて、それを活かす時に心に喜びがあるのだと思いました。
あと私が感じたのは、クリスチャンだから持っているものを「神様や人のために活かすべきだ」と考えがちですが、まずは自分が喜ぶことを考えていいのではないか。ということです。私自身が喜んで生きていることを、何よりも神様は喜んでくださると思いました。
もう一つ、この本を読んで思ったことは、「何よりも神様からの満たしを受けていたい」ということです。神様に祈り、聖書を読む時に、自分の複雑な考えが解きほぐされ、自由になる経験をすることがあります。
自分が負っていた重荷を、ひょいと取り上げてくださる神様。どれだけ足りなさを感じていても、問題を抱えていても、神様に心満たされる時に、それらが小さなものに思えてくるから不思議です。 -
生き方に共感出来ない点が多々ある。
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読みやすい文体。
幸せは自分の中にある。 -
元気出た^ ^
ありがとう!