「ありがとう」の教科書 良いことばかりが降りそそぐ感謝の技術30

著者 :
  • すばる舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799110423

作品紹介・あらすじ

世界で活躍する書道家・武田双雲の集大成!いまの閉塞感がある世の中で、一番必要なのは「感謝」ではないか? たしかに「感謝が大事」ということはいろいろなところで言われていますが、大切なのは、その「感謝」の力を多くの人が使いこなせるように、理論と行動原則を交えてわかりやすくご紹介することです。目の前のできごとの解釈を変えて、感謝をもってヒト・モノ・コトと接する。それだけで人生は簡単に変わります。自他ともに認める「感謝の達人」武田双雲氏に、感謝を習慣にして人生の幸福度を上げるための30のことを語りつくしてもらいました。難しいことは何も必要なし!シンプルで究極の1冊が誕生!

感想・レビュー・書評

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  • 「感謝本」をもう一冊。
    書道家である武田双雲氏の本書を読んでみた。

    心は書に表れるというが、氏の書には、勢いと同時に、心のクリーンさが伝わってくる。本書を読んだからそう思うのかもしれないが、本書を読む前から、氏の書にそういう好印象を抱いていたのは間違いない。

    彼は自身のことを「感謝オタク」だという。広く何に対しても「感謝」の心をもち、出会った誰に対しても「感謝」の心をもち、常に「感謝」の気持ちを忘れないようにしている。

    この世界に存在するすべての人や物や、できごとや、廻り合わせや、ともかくすべての存在に「感謝」の要素があるのであって、それに気づくこと、見つけ出すことが氏の日々の生活、人生そのものであるようだ。従って、自称「感謝オタク」の表現は間違いない。

    氏は、「感謝は技術である」という。

    確かに、こんなに自分の周りには「感謝」の要素にあふれているのに、自分はどれだけ「感謝」の心を感じているだろうかと反省したが、それには技術がなかったからだとふと思った。

    本書の日常のすべてのタイミングが「感謝トレーニング」のような生き方をすれば、感謝の技術が確実に磨かれてくるに違いない。つまり実践あるのみだ。

    しかも、これをやって「幸福」集まってくるのであるからやらない手はない。

    以下例によって、電子書籍でマーキングした部分を自身の復習のために記しておきたい。

    ***

    ・何もしてもらっていないときに(つまり自分が最初に)感謝する。(★著者:先出し感謝)

    ・感謝は技術。

    ・プラスの言葉を使うと脳はプラス思考になり、自動的にプラスの行動をとる。反対にマイナスの言葉を口にすると、脳はマイナス思考になり、マイナスの行動を自動的にとってしまう。(★感謝の言葉の重要性)

    ・人が一生のうちで何らかの接点をもつ人の数は約3万人と言われる。世界の人口は約70億人であり、出会える人の数は0.000004%の確率。(★出会えたことが奇跡、出会えたことに感謝)

    ・人間関係とはエネルギの交換。良いエネルギーを発したら良いエネルギーが返ってくる。ネガティブなエネルギーを発したら、ネガティブなエネルギーが返ってくる。

    ・自分に感謝(★自分を好きになる方法)

    ・「うわ~、これ美味しい、最高だなぁ」と声を出して言うことで、感動レベルが高まる。

    ・嫌な人のことを考えるのは、時間とエネルギーのムダです。

    ・人は、何か結果を残したいときこそ本性が出る。そのときに感謝できるかできないかで、その後の展開も変わる。「思うように結果が出せない」「なにもかもうなくいかない」と思うことが多いなら、まわりに対して感謝の気持ちを忘れている可能性が高い。(★うまくいかないのは、実力がないわけでも、努力が足りないのでもなく、感謝を忘れているだけ)

    ・「当たり前」は傲慢のはじまり

    ・相手との違いを「素晴らしい」と思えるか。相手との差異に感謝できれば、人間関係の悩みは消える。

    ・感謝の4段階(①すべての感謝している人、②感謝に気づいて感謝する人、③感謝に気づいても感謝しない人、④感謝に気づていない人)

    ・感謝は倍になって返ってくる。しかし「見返り」を求めてはだめ。「見返り」を期待した時点で感謝力は低下する。

  • 戦争や災害など苦しんでいる人がいる一方で、何不自由ない生活を送れている。仕事もあるし、あったかくして毎日眠れている。こんな豊かな生活が送れているのは当たり前のようで当たり前ではない。本当にありがたいことなんだなぁ。
    と、最近特に感じる「自分が今ここにいることへの感謝の気持ち」を、お世話になっているまわりの人にどう伝えればいいのかわからなかったので読んでみました。

    もちろん仕事やプライベートで関わる人たちに「ありがとう」を言うのは感謝の一丁目一番地なのですが、普段何気なく使っている道具に「お借りしている」という感覚で向き合ってみたり、お金やゴミなど「手放すモノ」にも感謝の気持ちを持つ習慣を身に付けたいと思いました。
    さらに自分自身にも感謝する。1日1回でいいので、鏡に映った自分に手を合わせながら「ありがとう」と言う。私を大切にできるのは私だけ。

    所作の重要さも興味深いです。
    「手を合わせる」「礼をする」というていねいな 所作は、呼吸を深くして「気」を整える効果があるそうです。
    また、茶道などの所作も行為自体にエネルギーを生み出しているとのこと。

    自分の日常の行動やモノの扱い方にも気を使うことによって、「当たり前」へのありがたみを感じ、感謝を表すことができるとわかりました。

  • 良いこと書いてあるなーと読みながら思っていたけど、少し日が経ってこの感想を書こうとしてる今、何が良かったか、どこが印象に残ったか、思い出せないでいる。。

    必要とする言葉は必ず残るから、今の自分にとってはそこまで必要ではなかったのかもしれない。

    ただ、良い言葉だな、良い考えだな、と思った箇所は確かにあったから、またいつか読もうかなとは思う

  •  不思議な魅力に包まれた武田双雲さんのファンになっての二冊目です。

     笑顔でワクワクしながら読みました。 説得しようという文章ではないので、素直に読み進めることができ、ハッピーで優しい気持ちになりました。

    『 感謝のレベルアップをしょう
        ーーー見返りを求めることをやめる。
     そもそも、感謝とは「与える」ものではなく、「気づく」ものです。』

    『 ネガティブなものに感謝しよう
     ネガティブな感情の奥底には、ポジティブな感情が隠れています。』
    このことに気づくきっかけとなったお母様とのエピソードは印象的です。

     「ADHD」という特性をお持ちの武田双雲さんは、その特性故に大きくなるにつれ、少し生きづらさを感じていたそうです。 
     しかし、大学で宇宙物理学や相対性理論、量子力学などを学んだ後、「すべての答えはひとつではない。だからこそ、今この瞬間を徹底的に楽しもう」と思えるようになったそうです。
    その後、病気、世間からのバッシングなど、さまざまなことがありしたが、そんななか、たどり着いた答えが「ありがとう」だそうです。
     エピローグに詳しく記されています。

    『正しい人生もないし、間違った人生もない。
    正解がないからこそ、もっと自由に楽しんでいい。』

    老若男女問わず読めるようにと、わかりやすく優しい言葉で書かれています。
    双雲さんの愛ある言葉が詰まっていました。

  • 人生がポジティブに動き始める魔法の口ぐせ。感謝を数え出すと幸せが増えていく。世界で活躍する書道家の集大成。【目次】
    Prologue 「感謝」は技術で手に入る
    第1章 日常の景色がガラッと変わる「ありがとう」の奇跡(感謝の言葉が、感謝にあふれた人生をつくる;「先出し感謝」をしよう;自分を神社化しよう;「楽」を選ぼう;「ありがとう」と3秒だけ口に出してみよう)
    第2章 自分のまわりが“好きな人だらけ”になる考え方(「感謝空間」に身を置こう;もしも、どうしても嫌いな人がそばにいたら?;いつも「みんなのおかげ」でいよう;人と比較しよう;経験を積むほど、感謝をしよう;いつも「和顔」でいよう)
    第3章 毎日が“幸せであふれる”シンプルな習慣(「感動体験」をしよう;身のまわりの道具にお礼しよう;手を合わせよう;ていねいな所作をしよう;SNSで感謝の投稿をしよう;わざわざ紙に書き出そう;「呼吸」で自分を整えよう;布団を感謝装置にしよう;食事の時間に心を込めよう;掃除を神事にしよう)
    最終章 良いことばかりが降りそそぐ“感謝”の技術(感謝のレベルアップをしよう;「フェイク感謝」からはじめよう;不安なときは、未来に感謝しよう;キョロキョロしながら歩こう;感謝は、感じた瞬間に伝えよう;ライフスタイルに感謝をしよう)
    Epilogue あなたは、この世にひとつしかない最高の作品

  • 「感謝は技術」と言い切る部分が清々しい。
    私自身も感謝は技術だと感じる。

    人は、言葉、脳、行動の順に動くようにできている。そのためどのような人生(例えば感謝に溢れる人生)にしたいのかは自分自身にどのような言葉をかけるのかによって決まる。幸せに生きると言う事は案外簡単なものなのだ。

    簡単な例として本書に合った内容は、オムライスが食べたい時にレストランに行き「カレーライスください」と言ってもオムライスは食べられない。オムライスが食べたいのであれば「オムライスください」と言う必要がある。ただそれだけだ。自分が欲しい物を素直に言葉に出すだけ。ものすごく簡単だ。

    生活の中で気が合わない上司や話を聞いてもらえないパートナーなど人間関係に何らかの不満を持っている人は多い。そんな時は本書にある以下のように考えると自分の言葉が変わっているはずだ。

    ある統計によると、人が一生のうちに接点を持つ人の数は約3万人だという。世界の人口を70億人とすると、その人と出会う確率は0.000004%ということになる。こう考えると出会いは奇跡である。
    これを知ると、初対面の人と出会ったとき、自然と感謝の言葉が出てくる。なにせそれ自体が奇跡なのだから。
    そして感謝の言葉を口にすると、相手も笑顔になりその場の雰囲気も明るくなる。さらに良い関係性を築くことができれば、トラブルは起きにくくなる。自分から先に感謝の言葉を伝えることで、自分は心地よく、相手と築く関係性が一段と良いものになるはずだ。

    過去に1日ありがとうを100回言うと良いとあり著者はそれを目指して言っていたようだ。ただ言わなければならないと考えて苦痛になり挫折をしてしまった。
    そこで対象を人だけでなく物にも広げ気軽にありがとうを言うようにした結果すべてのことにありがとうと自然に言えるようになったとある。
    私は1日100回ありがとうを言おうと思った事は無いがモノも「ありがとう」や「ごめんね」と人と同じように接している。
    身の回りにあるモノすべては自分自身が選んで手に入れたモノたちで、そのモノたちに日々自然と感謝の思いが湧く。それを当たり前のように言葉にしているだけだ。
    本書を読みながら私自身の人生を振り返って面白いように自分の望んだ人生となっていると感じる。これも自分が欲しいモノやコトを感謝とともに言葉に出しているからなのだろう。

    神社やお寺に行った際に手を合わせて感謝をする。神社やお寺の気が良いと言われるのはそれぞれの思いや言葉がポジティブなエネルギーだからだろう。
    それはお寺や神社でなくてもよく、自宅で自分自身に手を合わせるそれだけで良いと著者は説く。

    更に、毎日鏡を見てそれに映った自分に感謝をする。私自身は鏡を見たら反射的に笑顔を作るようにしている。以前は意識をしているやるようにしていたが今では反射だ(笑)
    言葉だけでなく行動からも感情は動く。楽しくなくても笑顔を作る事で楽しい気分・温かい気持ちになる。感謝と合わせて笑顔も意識できると良い。

    最後に「他人と比較しよう」と著者は言う。他人と比較する事は良くないと世間では言われており、私自身も他人と比較することで過去疲弊していた。そのため「他人と比較する?」と思ったが、内容に納得した。
    例えば背が低い人を見た時に自分は背が高いと初めて認識できる。そのように他人と比較することで自分の強みや良さを理解するようになるのだ。
    避けたいのは他人と比較することで優越感や劣等感を抱くこと。そうではなくただの違いを知る事にフォーカスする。

    私自身も最初はとりあえず「ありがたい」「感謝」「ついてる」など何でもいいから言っていた。
    著者も最初はフェイク感謝で良いと言う。
    それを言い続けることで言葉、脳、行動のように実現していくことを実感できるだろう。

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    ジャンル:自己啓発・マインド
    出版社:すばる舎
    定価:1,430円(税込)
    出版日:2022年07月04日

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    武田双雲(たけだ そううん)
    1975年熊本県生まれ。東京理科大学卒業後、NTTに就職。約3年後に書道家として独立。音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストとのコラボレーション、斬新な個展など独自の創作活動で注目を集め、 映画「春の雪」「北の零年」、NHK大河ドラマ「天地人」をはじめ、世界遺産「平泉」、スーパーコンピュータ「京」、「美空ひばり」など、数多くの題字、ロゴを手がける。また、フジロックフェスティバルや、ロシア、スイス、ベルギー、ベトナム、インドネシアなど、世界中から依頼を受け、パフォーマンス書道、書道ワークショップをおこなうとともに、2013年には文化庁から文化交流使に任命され、日本大使館主催の文化事業などに参加。海外に向けて日本文化の発信を続けている。2017年には、身体に優しいオーガニック食材や発酵食品を使った店舗のプロデュースを手がけ、湘南に「CHIKYU FARM TO TABLE」を、翌年には浅草にCHIKYUの姉妹店「MISOJYU」をオープン。2019年には、元号改元に際して「令和」の記念切手に書を提供。2020年3月末には、20年間主宰した書道教室「ふたばの森」を閉講した。近年は現代アーティストとして創作活動をおこない、スイスのArt Zurich、VOLTA BASEL、ドイツのGallery Duruduru及びArtriun Birnbachなどに出展。代官山ヒルサイドフォーラム、三越・大丸松坂屋百貨店・GINZA SIX・伊勢丹等でも個展を開催している。著書は、ベストセラーの『ポジティブの教科書』(主婦の友社)など多数。

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    flier要約
    https://www.flierinc.com/summary/3164

  • ・目の前にあることに感謝することで、自分と周りの人が幸せになる。

  • 感謝は無限の可能性を秘めている。そう感じた。
    当たり前なものはなく、どこかしらに感謝すべき点は存在する。

    特別なことが起こった時にに感謝するのではなく日々の小さな出来事も奇跡の連続であり、それに感謝することが大切なことなのだと感じた。

  • ありがとう!この5文字にはすごい力があるんだと再確認した。
    人生を前向きに生きるためには、忘れちゃいけないこと。簡単なことだけど、この5文字を意識するだけで、人生が前向きに転んでいくようなきがする。
    感謝の技術を身につけると。未来が変わってくるような気がします。
    さぁ、明日から実践しよう。

  • この本を書いてくれた双雲さん、ありがとう。届けてくれるのに関わってくださった皆様、ありがとう。
    確かに、身の回りだけでも感謝してもしつくすことはないでしょう。そのことが自分自身に与える影響がどれほど大きいことなのか、当たり前と思うことなく丁寧に毎日を過ごしていきたいと感じます。

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著者プロフィール

1975年、熊本生まれ。本名 武田大智。
3歳より書道家である毋・武田双葉に師事し、書の道を歩む。
東京理科大学 理工学部卒業後、NTTに就職。3年後に書道家として独立。
音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストとのコラボレーションや、斬新な個展など独自の創作活動で注目を集め、映画「北の零年」「春の雪」、 NHK大河ドラマ「天地人」をはじめ、世界遺産「平泉」など、数多くの題字、ロゴを手がける。
また、世界中から世界中から依頼を受け、パフォーマンス書道、書道ワークショップをおこなうとともに、海外に向けて日本文化の発信を続けている。
ADHDの特徴と言われる多動性・衝動性を併せ持ち、2022年には 精神科医・岩波明との共著『ADHDを「才能」に変える生き方』(ビジネス社)を出版。

「2023年 『母ちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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