テレビは生き残れるのか (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本棚登録 : 118
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799310359

作品紹介・あらすじ

地上アナログ放送停波、広告費激減、ソーシャルメディアの台頭、スマートTV登場etc.これらは日本のテレビや映画をどう変えるのか?-財務的な源泉であった広告収入に頼れなくなる今後、日本の映像ビジネスはどうなっていくのか。スマートフォンやタブレット端末の登場は映像コンテンツの流れをどう変えるか。ソーシャルメディアの台頭によって私たちのメディアとの接し方は変わるのか。コンテンツを生みだしてきた"クリエイター"はどこへいくのか。メディアビジネスを熟知する気鋭のブロガーによる、渾身の論考。

感想・レビュー・書評

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  •  10年程前のアナログ放送終了前後に書かれた本書。刊行年を知らずに読み始めたので、もう少し最近の本を読みたかった。テレビはソーシャルメディアと上手く連携したならば、生き残っていくだろうとのこと。テレビに限らずどの業界も、新しいものを敬遠し変革を嫌がる上層部を説き伏せるのが大変なのだろう。映画の興行収入は莫大な額なのでさぞ儲かっているんだろうなと思っていたが、そうでもない映画が大半であることに驚いた。

  • 映像ビジネスのカネの流れが赤裸々に語られる。最近の邦画が元気の良さの背景も知ることができる。ただ、ミドルメディアに対しての言及は理解の範疇から出ない。

  • 著者は元コピーライターで、これまでの経験などをもとにTVの行く末を語る。

    どっちかというとTVを糾弾し、未来がないことを証明し、引導を渡す内容を期待したのだが(そんなハイブロウな議論がそこにあるわけないけど)、期待を大幅に裏切ってむしろ「テレビはこうすれば生き残れる」という半端な話だった。

    さすがはコピーライター出身、ソーシャルクリエイティブとかミドルメディアとかキーワードは豊富だが、議論は情緒的で散漫。TwitterやFacebookを覗きながら業界の周辺をそぞろ歩くに過ぎない。

    すべてがネットやパーソナルメディアに収斂して行くわけではないと思うし、即座にTVが滅びることはないとオレも思うが、ネットとTVの連携などというチマい枠組みにとらわれ、そこから飛び立てない時点で老廃であり熱的死ではないか。

    所詮は既存メディアの中で生きてきた(いる)人の議論が時代を超えることはできないのである。

  • テレビというメディアの今後を考える


    マスメディアという立場からミドルメディアへの注力が肝

    コンテンツ制作には今後より個人の価値が問われる時代が来るだろう
    日本人にはこだわる習慣があるので見極めが必要

  • 文字通り、地上波がアナログ→地デジに変わり、コンテンツビジネスを取り巻く環境が変化する中、既存のテレビが生き残れるかといことを記した一冊。

    ざっとメディア業界の潮流を知るには最適の一冊。

  • コンテンツビジネスを考えるうえでの基礎教科書のように構造等がわかりやすくまとめられていた良書。
    クリエイターである著者がクリエイターが生き残る術を本気で考えていることが良い。
    クリエイターを繁栄させるビジネスロジックを語る人は世間に溢れているが、そんな紛い物と違う熱を感じた。

    ただソーシャルメディアの章は要らなかった。。。

  • 仕事がデキる先輩からいただいた本。ありがとうございます。コンテンツ業界の仕組みを大局的に理解しなおすこともでき、テレビとコンテンツ業界の今後を考えさせてくれます。
    テレビとソーシャルの補完関係は少し意外でした。ソーシャルをうまく取り入れつつ工夫していかなければいけないのだろう。
    あとは農耕型のビジネス。確かに何年にもわたって収益を生むコンテンツを作っていかなければならない時代になっているのだろうし、そういう仕組みづくりが必要なのだろう。
    もうひとつはマージン主義からの脱却。そういう考え方をしてきたのだと初めて知った。こういう見方をしていると知った上で映画事業等をみているのとそうでないのとではわけが違うと思う。知れて良かった。
    参考になりました。私も自分でこういう本を見つけていけるようになりたいなあ。

  • 来週のSundayLAB勉強会にお招きするプレゼンター境治さんの著書なので、事前学習の意味も含めて読みました☆

    テレビが映像ビジネスに果たしてきた役割。またソーシャルメディア、スマートデバイスが現れたことによるテレビの立ち位置の危機など、
    今後のテレビに及ぼすであろう影響が述べられています。


    今まで胡座をかいて成り立ってきたテレビの映像ビジネスに対する姿勢を見直し、今後はより少ない予算で最良のコンテンツをユーザーに提供する必要があることを提言しています。

    テレビを持っていない僕ですが、他業界のビジネスを知るよい勉強になりますた☆

  • ソーシャルクリエイティブ。クリエイターという言葉の否定。自分が今考えている仕事の未来と近かった。

  • テレビ業界や映画業界など映像ビジネスの事情と展望がよくわかった。映画好きだったが、製作と制作違いや映画の始めに出てくる○○委員会の謎も解けた!

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著者プロフィール

コピーライター/メディアコンサルタント
1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現・I&S BBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとしての活動を経て株式会社ロボット、株式会社ビデオプロモーションに勤務。2013年より再びフリーランスに。
ブログ「クリエイティブビジネス論」
( http://sakaiosamu.com/ )はハフィントンポスト日本版に転載され、メディア論から社会的なテーマまで幅広く執筆。著書『テレビは生き残れるのか』(ディスカヴァー携書、2011年)

「2014年 『赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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