古代ユダヤ賢人の言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2012年4月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799311554
感想・レビュー・書評
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自己育成、自己投資は使い古された言葉のオンパレードですね。
結局は、自律し継続すること。
この2つに尽きる。そしてそれが一番難しい。
ユダヤ人という民族が、この2つを普通に出来る民族なら
優秀と言われるのも当然なんでしょうね。
そうは思わないし、思えないけど。
個人的に上記の自己育成や自己投資の件ではなく
愛と結婚についての部分に考えさせられることが多かったですねー。
結婚してないけど。
誰だったかは忘れましたが
結婚とは、相手の老いを受け入れることである
というような言葉を思い出しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
旧約聖書のみかと思っていたが、新約聖書の内容も多く書かれている。
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■マインド
1.試練とは、あなたに忍耐力を身につけさせ、何事も怖気づかない強い確信に満ちた成熟した人へと成長させてくれる教師であり、友なのだ
2.学ぶことに自己満足する人ではなく、成長することを願う人になれ
3.人は、何かをする前に、何者かでなければならない。なぜなら、人は自分で信じたとおりにしか生きられない
4.感情をコントロールせよ。人は自分の心を守れなくなったとき、敗北するのだ。怒りを制御せよ
5.人が体験してきた苦しみや悲しみ、また喜びでさえ、その本人以外に本当にそれを知ることができる者はいない。だから、他者が自分を理解してくれないからと言って、過度に落ち込んだり、失望したり、怒ったりするべきではない
6.過去は水に流す
7.信仰とは盲目的に何かの宗教にはまることを言うのではない。信仰とは、強く信じる心のことだ
8.世界が存在しているということは、その背後に、存在を可能にしているすべてを超越した力があるのは明らかなことで、人間は自然を観察することによって、当然それに気付くべきなのだ -
にゃあからの貰い物
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まさに賢人の言葉。
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疲れたりしたときになら癒しになるのかも。思ったよりも理想論って感じでもなかったけど、自分は後回しってのがベースにあるのが受け入れ辛い。
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最近、言葉シリーズをよく手に取る気がします。この本は、言葉だけではなく、キリスト教、ユダヤ教の成り立ちについてもほんの少しだけ触れてあって、今の今まで残っている言葉や言語、考え方があるということも書かれており、さらに重みを感じました。言葉自体はとてもシンプルで、当たり前のことが一番大事なのだと、改めて確認できる本だと思います。
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石井 希尚 (著)
本書は聖書のなかでも旧約聖書を中心に、主にダビデ、ソロモン、そしてパウロの言葉で構成されている。彼らは古代ユダヤ人のなかでもその知恵によるエピソードや名言で広く知られている。
ユダヤ人といえば、芸術、科学、あるいは金融など、さまざまな分野で傑出していることはよく知られている。幾度となく、為政者たちによって絶滅の危機に追いやられながらも、滅ぶこともなく、厳然と世界にその影響力を保持する民族は、ユダヤ民族をおいてほかにはないだろう。
そんな彼らの原動力、国を失っても失せることがなかった民族意識と団結心、そして現代社会に与える影響力、これらの源泉は、彼らが共有してきた独特の信仰と思想にある。その信仰とは、ヤーウェと呼ばれる「天地万物の創造主」なる唯一の神を信じる信仰であり、思想とは、他でもない聖書のことである。
聖書というと、多くの日本人は、キリスト教の教典だと思っているかもしれない。
しかし実際にはそうではない。とりわけ旧約聖書は、キリスト教徒のみならず、ユダヤ教徒、そしてイスラム教徒までもが認める聖典だ。だから、キリスト教の教典なのではなく、キリスト教も聖書を使っていると言ったほうが正しい。
そもそもユダヤ民族にとって聖書とは「契約書」であると言っていいだろう。
彼ら古代ユダヤ人は、モーセという指導者に導かれ神と契約を交わす。この契約とは、「生き方」の契約であり、ペナルティー条項付きの契約だ。ひらたく言えば、ユダヤ人が規範としている生き方のマニュアルに従って生きると、人生は祝福されるということを、世界中の人々が知るようになるために、神がまずユダヤ人を選び、彼らと契約を交わし、彼らに厳しくその契約条項に則って生きていくようにさせた、ということになる。
ユダヤ人の優秀ぶりと成功ぶりを見れば、この目的を十分に果たされていると言えるのではないかと思える。ユダヤ人が「選民」と呼ばれるのはこのためだ。
実りある人生を歩むために学びたい、2000年以上前から変わらない、奇跡の民族ユダヤの人生を強く賢く生き抜くための教え。