頭がよくなる逆説の思考術 (白取春彦の思考術)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2013年12月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799314449
感想・レビュー・書評
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良書、また読み返そう!
・最後までやり通すことだけが経験になる
・才能とは何事かを為すこと
・プロフェッショナルとは、自分で必要を見出す。…最後に皆に向かって「ありがとう」という
・真剣にかかわって初めて意味が見つかる
・自分の頑固さが多くの人を撥ねつけていると疑う
・無音の環境もしくは自然の音の中がもっとも自分の時間が豊かになる
・小事と大事を区別する
・問題に対処するとは人に要するに人に対処することだ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者は青森県出身。ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学ぶ。既成概念に捉われない、哲学と宗教に関する解説書の明快さには定評がある。
著書に「超訳 ニーチェの言葉」「頭がよくなる思考術」等多数。
著者自身、若くて悩んでいたとき、こういう書物を手にしたかった。そうすれば、これだけの多くの本を読み、呻吟し、試行錯誤と失敗を繰り返さなくてすんだろう。だから、本書を著者はあの過去の日の著者自身に捧げる。
読後には、冷たい清潔な水で洗われた感覚を覚えるとともに、自分のこれまでの考え方や価値観が遠のき、新調した眼鏡をかけたかのように、ものがくっきりと見えてくるように感じるだろう。
そんな本書の構成は以下の4章から成る。
①人生を破壊する方法
②方法論を求めるな
③小事と大事を区別せよ
④安心など死ぬまでできない
読む人にとっては押しつけがましささえ覚えてしまいそうな一冊。しかし、私にとってはとっつきにくいが言ってることはすごく正しくついていきたくなる先生との出会いのような一冊。
読みやすく軽快な文章で書かれているものの、どこか概念的なことも多くとっつきにくいような昔から良書とされてきたような古典的な香りがぷんぷん漂う。
すべての物事に対していい加減な答えではなく、短い言葉の中にもずっしりと胸に響くような答えが押し込まれており、短い一節一節に読み応えを感じる。
冒頭にあるように時間を忘れて静かな空間でじっくり読みたい本書。寝る前の静かな寝室で読むとその世界観に吸い込まれていくようであった。 -
▶︎問題は解決ではなく、超越する
優れた指摘が数々出てくるが、最も秀逸なのは仕事論。
その中でも「問題をその場凌ぎで解決するのではなく、圧倒的な仕方で解決すればもう問題ではなくなる」という見識が深い。
理想論だし、現実はその場凌ぎの解決策でも精一杯出したものだということがほとんど。それでも、根本的な生き方として問題から逃げず、徹底的に向き合って凌駕してしまう生き方は、激しく不安定なようでいて逆説的に清々しい静けさをもたらしてくれるだろう。
論が飛躍するが、老荘思想のような、超越的なあり方ともつながると思う。世俗を超越することで、生きることや価値判断がもはや問題ではなくなるというあり方。
◻︎todo.手元の小さい問題を凌駕する
今まで見てみぬふりをしてきた、時間と愛情さえ注げばすぐに解決できる問題を凌駕する。
まずはタスクにどれくらい時間を使ったかの把握という問題を凌駕しようかな。時間管理はセネカの頃から変わらない根本問題だしね。
⚫︎p.s.
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タイトル通りの本ではなかったが、何事も一生懸命に、主体的に、固定概念に縛られずに生きる。そして、人生は常に不安定だから、安心は死ぬまでできない。だから、人生はうまくいったときに、楽しい。という感じだと読み取った。
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自分の嫌いな分野の本も読んでみる
後悔するのは自分の認識が変わったから
悩みは当然持つもの -
思考術と言うより、哲学的な要素が強く感じた。
生きていく上で必要な気持ちの持ち方
ストレスの多い現代に、欠かせないスキルだと思うし、読んで気持ちが楽になった -
どれもほぼ納得なのだけど、私にとっては、パンチがなかった。
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勉強や本を読んでいる人というのは、わざわざそういう時間を作らない。何故なら、呼吸をするが如く、するしないの選択を無視して既に行動しているからである。
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なるほどと思わされる内容が多々ある
考えてみることが大切
また読み返してみよう