会社にいやがれ (U25 Survival Manual Series)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799314555

感想・レビュー・書評

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  • ビジネス

  • それなりの規模のある会社に入った組織人であれば誰しもが思い悩むであろうあんなことやこんなことに対して、どう考え、どう対処していくべきかを、著書の経験をもとに平易な言葉で綴られた一冊。自分自身が日頃ぼんやりと考えていることを見事に代弁して頂いたような痛快さがありました!アンダー25歳をターゲットに書かれているようですが「大企業病」というワードにピンとくる方には、年代問わずぜひ読んで欲しい。

    ・組織というリソースを通すことで世に対する影響力は格段に飛躍する。

    ・自分の成長のために働くのではなく、世のため人のために一生懸命働くから成長する。順番を間違えないこと。

    ・自分探しとは聞こえが良いが、自分探しをしている間は決断するという責任からら逃げが成立する執行猶予期間のようなもの。だが、それでは何時まで経っても一人前になれない。

    ・今の現状に不満があるなら、選択は3つ。現状に染まるか。現状から逃げるか。現状を変えるか。どれが良いという正解があるわけではない、どういう生き方をしたいかを見つめなければいけない。

    ・君が選んだ会社いい職場だと思う。ただ一つだけ欠点がある。それは温室であること。でもその整った環境に安住してはならない。自ら率先して汗をかき、それを乾いたスポンジのように吸収しなければならない。

    ・学び続けられるかが、一流を超一流にする唯一の鍵。

    ・自分の体質を変えるためには、小さなことをコツコツと続けるしかない。

    ・自分の意見を持ち、シゴトで必要な判断力を鍛えるためには、日頃から良かった悪かったの感想レベルでとどめず、なぜそう思うのかまで突っ込んで考える癖をつけること。

    ・会社は学校とは違い、正しいからといって人が動くわけではない。だからこそ、勉強するとは、人を動かす、導けるレベルまで視座を高めなければならない。

    ・名刺集めを目的化してはならない。名刺交換の時に、その人とどんな価値創造が出来るかをイメージしながら交換する癖をつける。

    ・社会人とはランキングで判断できるような世界ではない。勝敗という一つの価値ではなく、あらゆる事柄であらゆる価値がいくらでもあるという社会。分かりにくいがそのことを理解しなければならない。

    ・ルールは単純い守るだけではダメ。ルールの前提を疑い、より良いルールにしていくことを目標にする。そうすれば現状のルールを守ることが苦痛ではなくなり、むしろじっくり観察し、楽しいものになる。

    ・いい話をきいたら、実際に再現してみること。素晴らしい話をいくら聞いても行動にトレースできなければ、励まされるだけの一種の快楽に留まってしまう。

    ・モチベーションの源泉を他者に求めず、自らの主体性に見出すべき。誰かに頼るというのは気分的に安心するものの、相手に左右されるため、浮き沈みが激しく、結果として安定しない。

    ・ネガティブな言葉は極力使わないように意識する。言霊といわれている通り、マイナスな言葉が発する負の磁力は計り知れない。

    ・日常の中で、ささやかな猜疑心を持てるかどうか。世の中の当たり前に疑問を持ってみる。ただし、批判が高じて否定になってはならない。

    ・眠っている会社の資産を掘り起こして活用する。そのためには、社内報をくまなく読み込み、社内電話帳を片手に片っ端からサポートを申し出てみる。

    ・人の短所と長所は表裏一体。見方を少し変えることで、印象を変えることができる。

    ・言い訳には自己防衛と責任転嫁の2つがあるが、どちらも周りを不快にさせる。言い訳や弁解という安全地帯に逃げ込もうとせず、自らの決断に自責をもって対処することが成長への道。

    ・青春とは人生のある時期を指すのではなく、心の様相をいう。

    ・会社すらを面白くできない人に、世の中を面白くできるわけがない。

    ・好きなことと同じくらい嫌いなこともその人の個性を彩るもの。嫌いなこと、やりたくないこともリストアップする

  • NHK テニス

  • NHKのディレクターの方の本。仕事への見方、学び磨く、仕事に没頭鍛える、会社の資源、社会活動。いやなことNGリスト。

  • 感想:NHKディレクターの神原さんの本。
    新卒の三割が三年で辞める時代。
    仕事が面白くなくて、辞めようと思っている人に対して、「まずは今いる場所を面白くしてみませんか?」という提案を投げかけている。

    思うに、神原さんの考えは「他にやりたいことが特にないのに、今がうまくいかないとか嫌だからとかっていう理由で辞めても仕方ないよ」ってことではないだろうか。

    確かにそう思う。それは逃げでしかない。でも他にやりたいことが明確にある場合はどうなんだろう。
    なりたい自分が具体的にあってそれが今の仕事の延長線上にない場合はどうなんだろう。

    そういう人にとっては、この本を読んでもあまり得るものはないかなという気がする。

    U25世代。社会人1〜3年目くらいで、今の仕事から逃げたいとか思っている人には響くものがあるかもしれない。

  • 色々と参考になったところや自分が実践していたことを肯定してくれているような所があり、ためになる本だった。
    特になんでも書き出すことの重要性は改めて感じた。

  • 「やりたいことができない」「余計なしがらみに縛られたくない」、そうした考えを持つ若者の転職や独立が珍しくなくなっている。しかし、少し立ち止まってみよう。「今」いる場所で何ができるのか。それを考えることで、自分の可能性はさらに広がっていく。

    著者はNHKのディレクター。入社当初、思うように結果が出せず「辞めたい」と思ったこともあるという。そこからの気持ちの立て直し方や、組織の活用法が書かれている。著者が言うことは、どんな働き方をするにしても必要なことだと感じた。イヤだからと「現在地」から逃げ出しても、理想郷があるわけではない。「今」をどれだけ楽しめるのかは結局自分次第だということ。物事を前向きに捉えることを「体質にしよう」というのはたしかにその通りだと思った。

  • ・会社を通すことで、社会に大きな貢献ができる。
    ・思考を記録しておく。
    ・一生、学び続ける。

    仕事で疲れた時、何のために仕事しているのか分からなくなったときにもう一度読もうかな。

  • 著者が大学生だった頃に初めて出会った。好青年だった彼が社会人として活躍しているのは嬉しい事だ。確かに会社はもっと利用すべきだし、自分次第で成長する場にもなる。
    最後に二枚目の名刺の話が出てくるが、これはとても良い取り組み。私も30代から、常に複数枚の名刺を持ち歩いている。これからは家庭以外に2つ以上の組織団体で活動することは私も重要だと思う。マンションの理事会、子どものPTA活動、関心のあるNPOなど、会社以外にも活躍する場はたくさんある。多様な経験は、結果として人生を豊かにするように思う。

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