自分で動ける 部下の育て方 期待マネジメント入門 (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799314791

感想・レビュー・書評

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  • 著者の投げかける論点がとてもユニークで面白い。

    子育てでも、部下育成でも何でも、人を育てるとき、
    「期待」のかけ方が間違っているのではないか?という問いは、
    言われてみると確かにそうかもしれない…とどんどん引き込まれていく。

    確かに、新人時代「自分の頭で考えろ」と言われて、
    どう考えたらよいのか分からず、暗闇に落とされた割には、
    後輩指導するときに自分も同じようなことを言ってしまい、ちょっと後悔することが何度かあった。

    ・上司や指導者の役割は、正しいことを言うのではなく、部下や選手を変化させること。
    ・正しい期待をかければ、人は必ず成長する。
    ・正しい期待をかけるとは、自分らしさ、その人らしさを見つけていくプロセス。

    なるほどと思うと同時に自分の教育者としての足りなさが露呈して耳が痛くなる、笑。

    著者のキャリアがラグビー界での指導者であるため、
    後半の実例が全てスポーツの指導者としての指導に留まっていますが、
    著者の引き出しの多さには驚かされますし(そして、それが「その人らしさ」を見つけていくという営みかと腹落ちします)、
    ビジネスの現場はもう少し複雑な状況もあるとは思いますが(特に経営層に上がれば上がるほど)、
    それでも新しい発見がたくさん得られる良書だと思います。

    冒頭の「携書化によせて」と「はじめに」だけでも立ち読みして、
    ピンときた方は買いの一冊だと思います。

  • 個人のスタイルに合わせて、VSS ビジョン、ストーリー、シナリオを想定し、物事を好転させやすくするという方法を説いている。
    ストーリー思考の話と似ており、まず、ゴールまでの道のりの途中に、その人のスタイルにありがちな山と谷をあらかじめ想定する。特に谷から這い上がる方法を、本人の得意技で切り抜けるシナリオとして設計するというアプローチをとる。
    また、そのストーリを本人と確かめあって、共有するところもポイントとしている。

著者プロフィール

株式会社チームボックス代表取締役
日本ラグビーフットボール協会理事

1973年福岡県生まれ。早稲田大学卒業、レスター大学大学院修了。三菱総合研究所を経て、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任し、自律支援型の指導法で大学選手権二連覇を果たす。2010年、日本ラグビーフットボール協会「コーチのコーチ」、指導者を指導する立場であるコーチングディレクターに就任。2012年より3期にわたりU20日本代表ヘッドコーチを経て、2016年には日本代表ヘッドコーチ代行も兼務。2014年、企業のリーダー育成トレーニングを行う株式会社チームボックス設立。2018年、コーチの学びの場を創出し促進するための団体、スポーツコーチングJapanを設立、代表理事を務める。
ほかに、一般社団法人日本ウィルチェアーラグビー連盟 副理事長 など。
著書に『新版リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは』(CCCメディアハウス)など多数。

「2020年 『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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