君のことを想う私の、わたしを愛するきみ。 (本のサナギ賞受賞作) (ディスカヴァー文庫)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2017年8月11日発売)
本棚登録 : 27人
感想 : 2件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799321607
感想・レビュー・書評
-
100年くらい未来の日本。魂が死滅する「ルドング病」から、その人を救うためにできることは、過去に死んでしまった人の魂をその人の体に入れてしまうことだった。
2017年に東京で起きた震災で、2か月の娘と夫を残して死んでしまった彩乃は、ひ孫である霧惠の体に魂が移されてしまう。目の前には霧惠の夫である秀の姿。
なかなかにエグい設定のSF小説だなぁと思います。
愛する人の体は残っているのに、その中にいるのは他の人の魂という秀の立場と、望んでいる訳でもなく他人の体に入ってしまっている彩乃の立場が、それぞれに痛々しく、人を愛することということを読者に問いかけている気がします。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全2件中 1 - 2件を表示