心がつながるのが怖い 愛と自己防衛 (心理療法士イルセ・サンのセラピー・シリーズ)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2017年9月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799321713
感想・レビュー・書評
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他人と一定の心理的距離を保ち、親密な関係を避けることで、自分を守ろうとする「回避性」傾向のある人へと、メンタリストDaiGoさんが勧めていた本。
解決に繋がる具体的行動が明示されているわけではないため、「解決策」を求めて読むと、読後にモヤモヤ感が残る。
しかし「親密な関係を避ける」そこにどのような自己防衛機制が絡むのか、本質部分について、十分に解説されている。自身の過去、あるいは親との関係性等と向き合うきっかけが得られ、そこに間接的な解決の糸口が見えるだろう。
個人的には「悲しみ」という感情がポジティブに表現されていたことが驚きであり、新たな発見であった。
比較的薄く、1ページ当たり文字数もそう多くないため、短時間で読むことができた。
著者が易しい言葉で分かりやすく説明してくれており、タイトルから想像していたより気軽に読めた。 -
自己防衛というものに気付けたのはよかった。ただ、翻訳本あるあるか訳が私には合わなかったので内容がいまいち頭に残らなかった。何回か読み返せば掴めるかもしれない。
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自分の感情に気づく。痛みや悲しみを感じることを自分に許す。
自分が自己防衛をしていることに気づく、それを変えたいという願いと勇気を持つ。
子ども時代は終わって、人生はもはやかつてのように危険ではないと知る。 -
自分はなぜ恋人ができないのか、親密になりたがらないのか疑問だったので読んでみた。自己防衛をしていると言うのは確かにそうだと思った。自分のこれまでの悲しかったことに向き合う必要がある。
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自分もこの本に書かれているようなことを無意識にやってしまってるのかもと思ったらこわくなった
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[図書館]
読了:2021/6/9
なんだろう読みにくい…翻訳の問題なのか原文の問題なのか編集の問題なのか分からないけど、「この文は前文の補足なの?反例なの?何の話をしてるの?」みたいなのが頻発して、文章にまとまりがなく感じる。
p. 53「多くを与えてはくれない、もしくは親しさと温かさをあまり望まず、資質もない潜在的パートナーを常に選ぶ人もいます。心を閉ざしたそのパートナーが心の奥底では愛情や思いやりを切望していると想像したり、パートナーを幸せにするのを夢見たりして、ついそういう相手を選んでしまうのです。」 -
30代独身女ですが、いい歳して最近幼なじみの親友に対してぶちまけるべきでない箇所まで含めて曝け出してしまい、以降少し距離を置かれていると感じているところでこの本を読みました。きっと私は明らかに「キャパオーバーによる退行」を起こしていたのでしょう。
「退行が起きるのは一瞬のこともあれば、一生続くこともあります。退行から脱却するには、子ども時代は終わった、人生はもはやかつてのように危険ではないと、自分自身に思い出させることです。」
この言葉を見てもう少し落ち着いて行動すれば、20年頼の友人のリスペクトを失わずに済んだかも知れない。依存の代償は、直後ではなく時間差でやってくるのです。 -
心がつながるのが怖い 愛と自己防衛。イルセ・サン先生の著書。親しくなっても後になって関係が壊れる恐怖心、嫌われる恐怖心、そして自分が傷つく恐怖心。そういった恐怖心から他人と親しくなることを極端に避けるのが自己防衛の戦略。自分に自信が無くて自己肯定感が足りないからこそ自己防衛の戦略が必要になってしまう。自己防衛の戦略ばかりとっていると、誰からも距離を置かれて変人奇人扱いされて友人もいなくなり、それがまた自己嫌悪、自己防衛の戦略につながる悪循環。自分に自信を持つことが好循環への第一歩。