食にまつわる55の不都合な真実 (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
2.83
  • (0)
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 23
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799323533

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1.しばらく農業について考えてなかったので、全体を流し読みしたかったので購入しました。

    2.日本の食は危機的な状況に陥っているということを読者に理解してほしいということから書かれています。遺伝子組み換えや食料自給率といった聞いたことあるワードについてざっくりと説明されており、このような危険があるということを述べています。データの真偽はともかくとしても、日本では農業について考える機会が少なくいことは確かです。テレビでもあまり取り上げられることがなく、情報規制が厳しくされています。そのため、私たちは自分から農業に対して学びに行かなくてはいけません。
    この本ではすべての問題に対して浅く広く述べられているので、それぞれについて、自分なりの答えを出していくのがいい読み方だと思います。

    3.新しい知識を学ぶことはなかったのですが、改めて考えると、おかしいなと思う部分がたくさんあります。食料自給率については「なんでカロリーベースなの?」とか思いますし、輸入ばかり頼ることに対して危機感をあおりすぎているのもどうかと思います。そもそも産業として成り立たないので廃業するわけであり、それを支えてこなかった政府、我々国民にも問題があるのではないかと思ったりもします。安い方がいいに決まっているという意見は最もなのですが、なぜここまで安いのか、日本産は高いのかというロジックを考えていかない限り永遠に解決しません。学校で農業(食育)の教育をされてこなかった弊害がここにきて現れたのだと思いました。

  • 事実が集約されていて知識になったと思います。

  • 不都合な真実とあるが、内容には大きく偏りがある。リベラル思想家と思われ、ヨーロッパ礼讃主義、国連や国際機関は素晴らしい組織、と思っていないと書けない内容だ。確かに日本は食料自給率が高いとは言えないが、なぜカロリーベースを使うのか?などの解説がなく本質を突いていないように思う。地球温暖化や脱プラスチックなど、実際は「環境問題」ではなく「政治問題」であるものが、純粋な「環境問題」として扱われている点も気になる。情報リテラシーを鍛えるツールとして活用いただきたい。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1952年佐賀県唐津市生まれ。食総合プロデユーサー。食育や観光事業のワークショップのプラニングから、ツアーへの展開、公開授業、幼稚園から大学まで各学校での食の講師なども手がける。北海道から沖縄まで全国の農村や町など700カ所を自ら巡る。著書に『創造的な食育ワークショップ』『本物を伝える 日本のスローフード』(岩波書店)、『ゆらしぃ島のスローライフ』『メダカが田んぼに帰った日』(学習研究社)、『子どもに伝えたい本物の食』(NTT出版)、『フードクライシス 食が危ない!』(ディスカヴァー21)など多数。

「2008年 『給食で育つ賢い子ども』 で使われていた紹介文から引用しています。」

金丸弘美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×