問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術 【DL特典付き(未収録原稿)】
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2021年12月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799328088
感想・レビュー・書評
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1.自分の問いかけをレベルアップさせるため、自分の質問で相手の感情を刺激するためにはどうしたらいいのかを考えるために読みました。
2.ファクトリー型組織として成功してきた日本にとって、現代は危機的状況に陥っていることは周知の事実です。そして、コミュニケーションが大事なことも周知の事実です。しかし、なぜ変われないのか?それは、「質問する側」に問題があり、お通夜ミーティングを繰り返してしまうからです。
本書では「問いかけ」とは相手に光を当てるスポットライト的な存在として例えながら述べています。問いかけのやり方1つ変えるだけで相手の感情を刺激し、心理的安全を作ったり、信頼関係を築く一歩が生まれます。
では、実際にどのように問いかけていけばいいのか、その具体的な方法を述べています。
3.自分が問題意識していた部分を突いてきた本でした。普段から、聞くことを意識し、いかに相手の話を引き出すかだけを考えていました。しかし、それだけでは新しいアイデアを生むことはできないですし、チームが成長することはありません。大切なことは、「相手の感情を刺激するために多く発言してもらうことに加え、心理的安全作ること」です。私の場合、もしかしたら相手が嫌々話している可能性があったので、本書を2ヶ月に1回振り返りながら自分の会話をレベルアップさせていきたいです。 -
お通夜状態になる会議とかミーティングって本当に参加している身としても辛い
初対面でも
なんかこの人変なこと言ってる
なんて、とても思われたくないし
でも、司会進行役の人がうまく話を振ってくれたり、まとめてくれたりすると、とたんに話がしやすくなる
そんな経験は幾度となくある
私はそんな司会進行が上手くないので、このようなルールとかメカニズムを知って活用できたらいいと思える、そんな本 -
ミーティングにおいて、メンバーの個性や長所を引き出しチームのポテンシャルを上げるための「問いかけ」の技術を【見立てる】【組み立てる】【投げかける】の3つのステップで提案している本です。
よくまとまっていてわかりやすかったです。
そもそもうちの会社のミーティングは「ファクトリー型」なので、まずそこからなのですが、、、、
キャリコンなどのカウンセリング面談ではクライアントのこだわりを探ったり、内省を促せるようトレーニングしているので、本書の技術が使えると思いました。 -
問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術
著:安斎 勇樹
仕事は「自力」ではなく、「他力」を引き出せなくては、うまくいかない。問いかけの技術を駆使することによって、周囲の人々の魅力と才能を引き出し、一人では生み出せないパフォーマンスを生み出すことが、現代の最も必要なスキルのひとつである。
ひとりの実績を磨くよりも、「問いかけ」によるチームの力を高めていったほうが、結果として「あの人と一緒に働くと、気持ちく良く仕事ができる」「あの人のチームだと、良い成果が出せる」「あの人のもとでは、次々に良い人材が育っている」といった「自身の評価」へとつながり、活躍も広がり、他社の才能を活かしながら働くほうが、圧倒的に仕事が楽しくなる。
本書の構成は以下の5章から構成されている。
①チームの問題はなぜ起きるのか
②問いかけのメカニズムとルール
③問いかけの作法①見立てる
④問いかけの作法②組み立てる
⑤問いかけの作法③投げかける
各々の個を最大限に高めるために「問いかけ」を使い、それぞれを繋ぎ合わせる中で、チームとしての最大の成果をえるためのスキルが説明されている。問いかけのルールである見立てる・組み立てる・投げかけるという順序と具体例が記されており、どれかを組み合わせながら最適な「自分たちの問いかけ」を模索していくことができるつくりとなっている。
コーチングやティーチング、チームマネジメントの概念についても「問いかけ」という視点からわかりやすく紹介されている。
自身や自組織に合う組み合わせを見つけながら試行錯誤するだけでも確実にチーム力は高まる。それほど具体的な現場で活かせる知識が丁寧に記されている。 -
意見の出ないミーティング、お互いの顔色を伺いながら正解を探すミーティング…なんだかなぁ、と思う会議、ミーティング、打合せの類は数え切れない経験してきた。そんな中で心理的安全性というビッグワードに答えを求めてしまうこともあったが、本書では「心理的安全性がないから意見が出ないのではなく、問いかけの仕方を変えることで意見が出やすい雰囲気をつくることは可能ではないか?意見が出やすくなると、自ずと心理的安全性も高まるのでは?」という仮説のもと「問いかけのしかた」に焦点を絞って様々なコツ、考え方が丁寧に書かれている。
具体的なノウハウももちろん試してみたいが、心理的安全性を高める、という何をしたらいいか分からない状況から問いかけの仕方を変える、というところに足場を掛けてくれている点が一番この本の良いところだなと思った。 -
周囲の人々の魅力と才能を引き出し、一人では生み出せない、チームとしてのパフォーマンスを発揮するためには、ミーティングをはじめとして、チーム内の人々に問いかけをして、情報共有、意見交換をしていくことが重要である。そんな重要な問いかけの技術について解説したのが本書。具体的な方法が書かれている。
問いかけの基本定石としては、「相手の個性を引き出し、こだわりを尊重」、「適度な制約をかけ、考えるきっかけを作る」、「遊び心をくすぐり、答えたくなる仕掛けを施す」、「凝り固まった発想をほぐし、意外な発見を生み出す」などがある。またミーティング前の目的とミーティングでの理想の光景(活発な意見交換、若手の発言)を考えておくことで、ミーティングは充実する。目的は「情報共有」、「すり合わせ」、「アイデア出し」、「意思決定」、「フィードバック」などがあげられている。問いかけの技術を今後、意識しておきたい。 -
漠然とした質問ではなく、仮定や制約条件など工夫して問いかけることでミーティングを活発にできる。メンバーのこだわりを探る、あえて空気読まない(AKY)が印象に残った。
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<目次>
第1章 チームの問題はなぜ起きるのか
第2章 問いかけのメカニズムとルール
第3章 問いかけの作法①見立てる
第4章 問いかけの作法②組み立てる
第5章 問いかけの作法③投げかける
<内容>
かなり具体的に、会議のおける「問いかけ」を開設している。そして実践法も多彩。基本的にビジネスの場での、ファシリテーターのためのものだが、応用すれば、学校の授業でも使えそうな気がする。もう少し読み込んでみるか…。