超訳 アンドリュー・カーネギー 大富豪の知恵 エッセンシャル版【購入者限定特典:アンドリュー・カーネギー講演録「実業家として成功する道」付き】 (ディスカヴァークラシック文庫)

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799328606

感想・レビュー・書評

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  • 超訳とか要約というのは、流れとか行間とかがわからなくなるので、私にとってはかえって読むのが難しくなってしまいます。

  • 1089

    本が人生を変える   アンダーソン大佐の個人蔵書を利用できることで、本来は入手できない本を読むことができたのは、わたしにとって大きな財産となった。 本がなければ、わたしの人生は大きく変わっていただろう。大佐のおかげで、わたしも仲間たちも、切磋琢磨し、悪い習慣から身を遠ざけることができた。 後日、財産をつくってからのことだが、わたしにとって最初の義務の1つは、恩人のための記念碑をたてることだった。記念碑は、育った町にわたしが寄贈した公会堂と公共図書館の前に建てられている。大佐への深い感謝の気持ちを、ささやかなお礼として記したものにほかならない。

    能力があり、それを伸ばす意欲をもつ善良な少年少女のため、公共図書館をつくることほど、お金の使い道として有効なことはない。自分の幼少期の経験から、このように考えるようになった。 こうして、米国全土のみならず英語圏全体に公共図書館を創立する活動を続けてきた。これまで寄贈してきた図書館の未来は、わたしの意見が正しかった証拠となってくれるだろうと確信している[*]。 公共図書館が創立された地域のそれぞれで、そこに住む子どもたちが人生を変える本に出会えたのなら、公共図書館の寄贈がけっしてムダな投資ではなかったことになるだろう。  

    そんなとき、ニューヨーク公共図書館のビリング博士という人が、神々の使者としてやってきたのだ。わたしは一気に525万ドルを寄贈して、ニューヨーク市に公共図書館の分館を 68 カ所建てることを約束した。その後、同市のブルックリン地区に 20 カ所建てることになった。

    賢い人は楽天家である。

    心に避難所を作る

    日本資本主義の父」とされる渋沢栄一(1840~1931)は社会事業家でもあり、アンドリュー・カーネギー(1835~1919)は同時代人であった。渋沢栄一は、「鉄鋼王」アンドリュー・カーネギーを大いに尊敬している。

    カーネギーは『自伝』のなかで孔子をきわめて高く評価しており、その点も『論語と算盤』の著者でもある渋沢栄一には、大いに刺さるものがあったようだ。カーネギーと渋沢栄一が親しく語り合っていたらと思うと、まことにもって残念である。

    立志伝中の人としては、松下幸之助のようだと先に指摘したが、現代日本の創業経営者のなかでは、稲盛和夫氏がもっとも「アンドリュー・カーネギー精神」を体現しているといっていい。 京セラとKDDIの創業経営者の稲盛和夫氏は、慈善事業家でもあり、「稲盛財団」や私費を投じて創設した「京都賞」などをつうじて慈善活動をしてきた。2003年 12 月に「アンドリュー・カーネギー メダル・オブ・フィランスロピー」を受賞している。

  • スコットランドの移民から鉄鋼王までのし上がったアンドリュー・カーネギーの超訳シリーズ。

    今やデール・カーネギーの方が有名人になっちゃってるけど、一代で財を成し、慈善事業家として生きてるうちに富を分配したという点ではアンドリューの方に惹かれてしまう。

    本人の書でないので星4にしたが、「道をひらく」同様毎年読みたい本でもある

  • 成功にフォーカスする姿勢が物凄い。

  • 富を溜めるより使う方が難しい。
    よく言われることだが本当にそう思う。
    まだ私は全然貯めることすら到達していないため貯める志向が強い。ではあり余る富が手にあったらどのように使えばいいのか。ぱっと手段が思い浮かばない。

    使う手段としては3つしかない。
    1、子孫である家族に遺す
    2、公共のために遺贈する
    3、生きているうちに本人が管理をする

    世界中の富の大半は、1と2の方法で処分されるが、著者としては3の方法を推している。

    そして1で富を残すのは最も愚かであるとあった。
    莫大な遺産を残された家族は迷惑である、ともあった。確かに遺産を処分することの労力を考えると残される側はたまったものではないなと感じる。

    そして2に関しては使い道がわからない。大抵あるのが全く関係のない個人のポケットマネーになっていたり、もらうことで不幸になるような人のために使われることもよくある。
    だからこそ3なのだ。
    図書館や、美術館、その他教養等の発展に寄与するようなものに自分で管理して渡していく。
    想像しただけでも難しい難しいが、カーネギーの名前が残っている公共施設を見ると著者が信念を持って3をやっていたことがわかる。

    お金を残して死ぬことが最も愚かである。
    またまだ残せるお金も持っていないがその言葉を私も大事にしたい。

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    ジャンル:自己啓発・マインド リーダーシップ・マネジメント
    出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
    定価:1,210円(税込)
    出版日:2022年06月25日

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    アンドリュー・カーネギー(Andrew Carnegie)
    カーネギー鉄鋼会社を創業し、成功を収めて「鉄鋼王」と称された。立志伝中の人物であり、ジョン・ロックフェラーに次ぐ史上2番目の富豪とされる。事業で成功を収めた後、教育や文化の分野へ多くの寄付を行ったことから、慈善活動家(フィランスロピー)としてよく知られ、1889年に著した『富の福音』はフィランスロピーを志す人々への啓蒙書となっている。1870年代にピッツバーグでカーネギー鉄鋼会社を創業、1890年代には同社が世界最大で最も高収益な会社となり、事業で得た富でカーネギー・ホールなどを建てている。積極的に慈善活動を行い、図書館建設、世界平和、教育、科学研究などに多額の寄付をした。ニューヨーク・カーネギー財団、カーネギー国際平和基金、カーネギー研究所、カーネギーメロン大学、カーネギー教育振興財団、カーネギー博物館などの創設に資金を提供した。

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    flier要約
    https://www.flierinc.com/summary/3114

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著者プロフィール

一八三五年、スコットランドの貧しい織物職人の子として生まれる。一八四八年、一家とともに渡米。木綿工場の糸巻き手、電信技手、ペンシルヴァニア鉄道監督などを経て、製鉄業に進出、鉄鋼王にまでのしあがった典型的なアメリカン・ヒーロー。しかしすぐ実業界から退き、「富は神より委託されたもの」との信念に基づいて、教育施設や平和機関の設立など福祉事業にもてる資産を投じ、慈善事業家として第二の人生を送った。一九一九年没。

「2021年 『カーネギー自伝 新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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