おれ、被害者 (シトロンコミックス)

  • リブレ出版
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799726167

感想・レビュー・書評

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  • マリアボーイに手を出せなかったのに、表題の設定が大好き過ぎて買ってしまった。。俺が居ないと生きていけないとかマジその設定反則だってw

    読み切りが5作入っているんだけど、個人的にはザワザワした…設定は物凄く好きなのに、味付けが好みじゃないとゆーか。。

    『よろこびの先鋒』人気のないゼミを選んだら信夫と二人だけだった。特に仲が良かった訳ではない。でも優はこの汚部屋男をほっておけなかった。
    窒息プレイです!首を絞めないとイけない事に気がついてしまった優がいい。攻めが生活能力ゼロなうえにモッサリしてるのもポイント高い。これは解りやすいからすきー。

    『鹿島くんの知らない日常』気がつくと男に突っ込んでいることに悩んでいる鹿島くん。実は多重人格者だった!ってゆー設定の割にはブッ飛んだ話だったな。108の人格って…そんなに在るなら大半を見せてくれないと実感わかない( ´・ω・` )

    『昨日の話と今日の話』料理上手の先輩が後輩に飯を作ってやったら告白されてしまった。バリネコ先輩は最初こそ上手く流すが、久々な展開に我慢できなくなって手出しちゃうっていう美味しい話。

    『未確認の証明』UMAかぁ〜なんて軽い気持ちで読んでたら、オチにゾッとした。。あまりにも幼すぎて現実を受け入れられなかった利久の精一杯の訴えだったんだろーな。マジでネッシー恐い。

    『おれ、被害者』根暗なDTリーマンがリア充DDを誘拐監禁しようとしたら、逃げ出す為の口車に乗せられて開発されちゃう話。セックスに溺れる毎日の中に愛はなかった。だから何時でも逃げ出せたし、被害者は間違いなくDDなんだけど…飼い慣らされたネコは一人じゃ生きていけないと首を吊ってしまうという衝撃的シーン。その姿を見てしまったDDが、自分は被害者だったんだと柵の上から〜って所で終わったら、ウチの中では神だった。。この結末いまいちよく分からない( ° ω ° ; )

    暴力的シーンも平気、アブノーマルも得意、警察沙汰どんとこーいっな自分でも、木村サンの笑いのとり方は難しかったです 笑

  • 痛い系を好んで描く人は、痛い経験を追体験することで消化しようとしているかもしれないし、自分の身に起きたら耐えられるんだろうかと考えずにいられないからかもしれないし、そんな経験をした人はどう折り合って生きているのだろうと思わずにいられないからかもしれないし、単にMかSかもしれない。もしくは単純に性的な意味合いで痛い行為が好きなのかもしれないので、この作者はどれだろう、って考えた時に一つ目、二つ目、三つ目くらいの「描く動機」があるんじゃないかな、と思う人のものは読みたいが、単純に性的嗜好であるとなると、それが透けて見えてはいかんジャンルではあるよな、痛い系。赤裸々に実体験を表現するのを売りにするノンフィクション作家と自称してない場合、フィクションを生み出す当人の性的嗜好なんて覗き見たいとは思わないからなぁ。本来の性的嗜好は秘してなんぼ、って思うし。『マリアボーイ』の衝撃以降、どうしても読みたくなる作家さんだが、この方はどれに当てはまってるんだろうなぁ。
    収録『鹿島くんの知らない日常』好きだなー、鹿島の全人格分の話を描いてくれないかなぁ…『マリアボーイ』からハマってしまったけど、すっげぇ怖いのに楽観的な部分もあり、この塩梅が絶妙。当事者同士が幸せならいいか、と言う気持ちになる。癒えない内に次の傷が重なりじくじく膿んでいる感覚が生理的にダメな人はしんどいだろうな、と思うんだが、じっとり湿っているようでいながら当事者同士はそんな凹んでない感じがいい。小学生の頃、近所の浄水路で学校帰り裸足になって遊んでた感じ。どぶ川でしかないけど、裸足なら靴汚れないからいいか、足洗えばいいか、とか思ってる感覚、と言うか。どえらい汚い所に足ツッコんでるんだけど、楽しいし、親にバレない様に靴を汚さなければ問題ない、って思ってる感じと言うか。例えが難しいが、汚い処に在りながらも、これくらいなら平気、死なない、と勝手に思い込んでる感覚、的な。どんなに汚い公衆トイレでも、下している時は「漏らすよりはマシだろう!!」と不潔恐怖症に目を瞑れる自分との駆け引きとでも言うか。便座には腰下ろさなければ大丈夫だろう、的な。この作家さんは不潔萌えがある気がする…不潔萌えはス〇トロとは違うからなぁ、ニュアンス出すのは難しいだろうと思うんだよなぁ。誤解されるかもしれんし。
    『未確認の証明』はかなり痛い。似た位置にいるのがはらださんの『ひきずる音』だろう。
    表題作の『おれ、被害者』はARUKUさんの『琥珀の月』を彷彿とさせる。
    つまり、非常に好みの作品を描かれる作家さん、と言う事だ。本作に収められているどの作品も非常に好きだ!!

  • 「マリアボーイ」が良かったのでちょっと期待値が高すぎたかも…
    5組の残念な性的被害者の方々が登場する短編集です。

    「喜びの先鋒」は汚部屋男をほっとけなくて彼の部屋を掃除するうちに身体の関係もできちゃって…という超リアルな日常を描いた話。
    汚部屋とかゲロとかまでは笑えたけど、あの首絞めHは私的に刺激がありすぎて萌えませんでした…
    あれ?萌えたら負けの話???

    「鹿島くんの知らない日常」は多重人格の話。怖かったです…www
    108も人格があるなんて、無自覚とはいえほんとに大変そうです。不覚にも笑ってしまいました。発想が面白かったです。

    「昨日の話と今日の話」は会社の先輩と後輩。
    これはとっても笑えて胸キュンな話でした。ケツから鮮ケツって引くけど、よくよく読んでみると笑いが止まりません…
    記憶が無いと混乱するよね。攻めたのか受けたのかもわからない重度の混乱ぶりww

    「未確認の証明」は、ほのぼの学園ものかと見せてとんでもなくえろ怖い展開でした…
    純真無垢な少年の未知との遭遇…かわいい話と期待した自分がアホでしたww

    「おれ、被害者」は以前アンソロで読んでドン引いた話。相変わらずドン引きました…

    好き嫌いが分かれそうな1冊。

  • 前作(マリアボーイ)が結構好みで、これも買ってみたのですが異色だらけの短編集でしたね…。

    嘔吐・絞首プレイ・児童虐待・DV(?)・多重人格(?)・軟禁とまあアブノーマルのオンパレードです。ヤンデレとかそういう次元じゃないような…笑

    1番安心して読めたのは「昨日の話と今日の話」。

    p.160はページめくった瞬間にびっくりしすぎて心臓止まるかと思いました。私だけ?!
    こういった特殊プレイがお好きな方もいらっしゃると思いますが、いかんせん暴力的な内容が多いので、読む人を選ぶと思います…。

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