銀河英雄伝説 Die Neue These 公式設定資料集 Complete Edition
- マッグガーデン (2019年11月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800009272
作品紹介・あらすじ
「銀河英雄伝説 Die Neue These」第1~12話の制作時に使用された設定資料が、ここに!!
通常版に100ページ以上を追加し、“銀英伝”を知り尽くす計348ページのComplete Edition!
感想・レビュー・書評
-
とにかく分厚くて重い鈍器!
でも、その分の見ごたえはたっぷりつまっています。
い鈍器!
でも、その分の見ごたえはたっぷりつまっています。
ネタバレ気にしない方なら、これにプラスして、「銀河英雄伝説事典 (創元SF文庫)」 があれば、この人どんな人だっけ…?みたいなことになった時のおさらいなどにいいのでは?
(しかし、重い)
また、商品紹介に
「銀河英雄伝説 Die Neue These」第1~12話の制作時に使用された設定資料が、ここに!!
…とあるように、あくまでも1期の設定資料集なので、これに2期「星乱」の分が入っていたら、どれだけの資料集になったのか…。
星乱の分の資料集もいつか出版されますように!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『銀河英雄伝説Die Neue These』はスペースオペラの名作『銀河英雄伝説』の新作アニメである。キャラクターがイケメンだらけになったことが批判された。私は、イケメン化自体は反対しない。『機動戦士ガンダムSEED』はイケメン化しているが、所属組織から離れるという旧時代のガンダムでは考えられない21世紀らしい作品になった。
これに対してDie Neue Theseキャラが冷徹になっており、門閥貴族への憤りが感じられない。それでは単なる立身出世の国盗り物語になってしまう。自由惑星同盟側もキャラクターの魅力である不真面目な皮肉屋ぶりが弱まっている。「給料分の仕事をする」と言ってのけるような。キャゼルヌは完全に真面目で優秀な人になっている。
要塞攻略には様々なハードルがあることを描いたところは新作のリアリティである。しかし、ローゼンリッターが初対面のフレデリカに絡むのは、チンピラ・ヤンキーと同じになってしまう。旧作アニメでは横暴な軍人から民間人ウェイトレスを守ったシェーンコップの振る舞いを見て、ヤンは彼を信頼する。このエピソードは市民を守る軍というヤンの信念を描くものであった。
新作アニメのキャラの中ではオーベルシュタインが旧作の雰囲気を醸し出している。それは体制への憎しみが描かれているからだろう。新作のラインハルトもヤンも体制への怒りの描写が弱いように感じる。
新作アニメの成人フレデリカはクール過ぎてあまりとっつきやすくない。但し、コンピュータのまたいとこという原作イメージにむしろ忠実かもしれない。また、ユリアンの憧れのタイプとしては、カリンのようなきつめのタイプに近く、一貫性が出ている。