とつくにの少女 11 (BLADE COMICS)

著者 :
  • マッグガーデン
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本棚登録 : 126
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784800010650

感想・レビュー・書評

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  • 最終と成る11巻・・・表紙がエンディングの場面と思いたい。
    なんとも曖昧な終結に戸惑いました。
    ・・・・・・
    最終巻のあらすじの考察。
    黒の子がシーヴァになったことで得たのは“心”。
    様々な葛藤と逡巡を経た後に、暗く長かった冬は、いつしか春へ。
    センセはあの思い出の多い村はずれの家へ戻る。
    かつて匿ってくれた人々やシーヴァやそのおばの事を思い出し、
    二人は白い花(シロツメクサ)咲くの草原へ。
    お気に入りの切り株の隣には、おばの木が聳える。
    センセと彼女の、永遠への旅立ちを見守るように。
    ・・・・・
    全巻を再読しての、考察。
    シーヴァと成る黒の子は、センセの魂の一部を残したのか?
    黒の子の身体の一部を与えられたことで、
    センセは呪われていない黒の子と同じ器と成り、魂は守られた。
    心も残る。
    徐々に失われるモノは多かったが、根本にはヒトのもある。
    だから魂を渡したことで呪われたヒトと同様に木へと変容。
    だが、再度魂を渡されたことで、最初に黒の子の身体の一部を
    与えられたときの状態に戻る。
    甦る記憶、痛み、疲労、冷たさ、心臓の鼓動・・・。
    シーヴァと成った黒の子の、心を得て育まれた数年間。
    魂を返し黒の子に戻ったが、覆っていたシーヴァの魂=心が、
    残骸のなってもまだ、語り掛け、導く・・・シロツメクサのように。
    ロケットにも残るシーヴァの魂=心とセンセへの愛しさ。
    対峙するセンセと黒の子だが、残された魂は僅か。
    魂を分かち合い、センセは戻ったシーヴァと、思い出の多い
    村はずれの家へ・・・永遠への旅立ちの日を共に迎えるために。
    ・・・・・・
    以上、自分なりに物語を考えてみました。
    相対する二者が、葛藤し、辛苦の道を歩みながらも心を交わし、
    お互いを認め、旅立つ、御伽噺なのでは?と、捉えました。

  • 終結。
    とはいえあともう一冊、DVD同梱で来年販売……そのためのクラウドファンディングも。
    一度時間を作ってまとめて読み返しておくこと。

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著者プロフィール

ながべ
漫画家。代表作に『とつくにの少女』。新刊『ウィズダムズのけものたち』が2018年10月16日に発売された。

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