グッドナイト×レイヴン (このライトノベルがすごい! 文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 35
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800200938

作品紹介・あらすじ

息をするようにスリを行う無気力少年・鈴人。女装癖のある美少年・遊。スピード狂の無口美少女・倉日。知り合いですらなかった3人だが、怪しい男・ワタリヤにはめられ急ごしらえの怪盗チームとなる。一回7万円、実働時間は1時間以下。微妙にイリーガルな匂いのする報酬とスリルに釣られ、盗みを重ねるうちに相性最悪だった3人の距離も近づいていくが、同時に不可解な盗みに隠された意味にも気づきはじめ…。

感想・レビュー・書評

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  • 中途半端な終わり方には少しモヤモヤが残った。でも深沢さんの書く一人称は好き。
    中途半端な不良たちが雇われて謎の依頼をこなしていくという筋書きは面白いと思った。
    しかし貼りっぱなしの伏線があって分からないところが多いのが残念。
    伏線回収してほしい。続き書いてくれないかな。
    濃いキャラ達は本当に好き。
    ありえなそうでも実際にありそうな真夜中のバイトや彼らの過ごし方がリアルっぽくて好き。

    熱血系のラノベも面白いが、無気力でダークなヘビーノベルというのも面白いと思う。
    この意見には私の好みも含まれているのだが。

  • 息をするようにスリを行う少年、女装癖の少年、スピード狂の少女。
    知り合いでもない3人がとある男に集められ、1回7万円の仕事を行うことに。
    3人の距離が近づいてくるが、それと同時に仕事に隠された意味に気づいていって…。

    シナリオに惹かれて買って、キャラも面白かったんだけど、途中から首を傾げることが多くなって…。
    仕事の目的は面白いと思うけど、なぜ3人が選ばれたのか、仕事を与えた男はどうしてこの仕事を始めたのか、色々と謎の所が多くて読み終わってなんかスッキリしない。

  • 最後の最後まで面白かったのに、ラストが凄い中途半端だった。続編が出るなら良いけど・・・・・ラスト除けば★★★★☆

  • 深沢仁二作目。

    キャラクターの作りは、なかなかに良かったと思う。
    呼吸するように物を盗む手癖の悪い少年と、自己主張をしない線の細い少女、そしてときに美少年ときに美少女として客をひきデートをする少年。
    いまどきのラノベにある、凝りすぎて逆に薄くなりがちなキャラクター作りではなく、最低限の彼らに少しずつ厚みを与えていく印象。
    ストーリーも、全体的にしっとりと落ち着いており、闇夜とタバコの煙漂う青春サスペンス風味に仕上がっている(あくまで風味)。

    ただ、ラストのもって行き方が少し物足りない。丁寧に積み上げたトランプタワーが、最後の最後で壊れてしまったような気がする(あえて壊したというのとまた違う)。
    文章の流れは前作よりすんなりと入ってきたが、アクションの描写が書き切れていない感が否めない。

    彼ら三人の魅力は知ることができたので、次作で謎が少しでも描かれることを望む。

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著者プロフィール

小説家

「2015年 『Dear(ディア)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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