古書店・小松堂のゆるやかな日々 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 219
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800211491

作品紹介・あらすじ

ひょんなことから神戸元町の古書店・小松堂で働くことになったアラサー主婦の波子。市役所を"脱藩"して趣味の古書店を始めたという店主・小松さんと、古書店に集う愉快な仲間たちからの"いい感じにゆる〜い"アドバイスを聞きながら、波子は自身のつらい恋愛にある決断を下す…。古書店好き必読!店主・小松さんの不思議な魅力に思わずハマる、傑作長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 物語の舞台は神戸元町の古書店。
    私のホームタウン神戸元町、そして実際元町の南京町の近くには私の好きな古書店があります。(「1003」という居心地のいい本屋さん)

    そこのイメージで、ほっこり温かく読みました。
    テンポのいい文章、関西出身の作家さんの文章はリズムが良くて大好きです。

    古書店店主の小松さんの魅力に私もはまっちゃいました。
    こんな古書店で働いてみたいな。
    近くにあったらいいのにな。

  • タイトルと裏表紙の一言によって購入。
    その一言とは「古書店好き必読!!」


    ど・こ・が????


    古書店描写もそこまで細かくなく古書店でなくても成立する話。

    おっさんには全く合いませんでした。

  • 古書店というタイトルに惹かれて購入、評価があまりよくないので期待せずに読み始めたが…
    やはり最後まで波子の感情に振り回されて。結局、古書店の小松さんとのやりとりや人柄もあり読了できた。
    不倫に悩む人は共感できるのかな〜と思いながら自分はこんな感情になることがやはり想像でしか計り知れない。

  • 古書店好き必読と裏表紙に書いてあったので購入したけど、全然本と関係のない日常の話だったし、主婦波子の不倫をダンナを好きになれず居場所がないとの理由でダンナの上司と不倫という最低な女で悩みも自分勝手である。
    しかも、古書店の主にお世話になったのに、辞めてから1度も行かないという。。
    最後の最後まで自分勝手な波子でした。
    再読
    2018.0513
    やはり日常の淡々とした物語が手放してもいい本だと。。。スッキリしない終わり方は現実の世界だけで充分かな??

  • 表現力が豊かな作者である、という第一印象。
    主人公のモノローグの、ちょっとしたフレーズや、
    地の文でのホントに何気ない描写が
    とてもリアルで「あるある感」満歳(^ ^

    不倫して、離婚して、不倫の恋にもけじめを付けて、と
    考えてみればかなりドラマチックな人生の主人公。
    が、そんなドラマも「日常というゆるく大きな流れ」
    の中で見ると、大したことないように見えてくる。

    そんな印象を抱く一冊。
    古書店の親父が、変な人だが「いかにもいそう」で、
    ぼけてるかと思えば鋭かったりと、中々魅力的。

    が、一点だけ注文を付けると、
    タイトルに「ゆるやかな日々」はいかがなものか、と(^ ^;

    ゆるやかかどうかは、読んでるこちらが感じたい。
    タイトルで「感想を限定される」ようなのは、
    私の趣味にはちと合わない(^ ^;

    元々は違うタイトルだったのを改題しての出版らしいが、
    今一度タイトルを考えてみても良いのでは...
    などと、偉そうに思ってしまいましたとさ(^ ^;

  • 不倫してる女性が、新しくできた古書店で働きながらうだうだする話

    小松さんのキャラは愛すべきだけど、波子さんってどうしても好きになれないなぁ
    作中では旦那さんもいい印象だけを与えるようにはなっていないけど、でも実際は被害者だし、いたしかたないよね
    そりゃぁパニクったら変な行動もしてしまうさ
    だって、不貞行為を働いてなおも繰り返すんだものね
    何というか、波子さんの自分勝手さが鼻についてね・・・

    それはそうと、小松さんは面白い
    他の小説でもこんなキャラの人いたような気がするんだけど、誰だったか思い出せない
    人生、飄々と生きていける人が一番強いと思った

  • まったりした恋の話

  • 友人にもらった本。読み終えて、半村良の雨宿りと言う作品を思い出した。ある日ふと出会った女に惚れたがふらっといなくなって呆然としていたら、ふと気付いた。あいつは俺に雨宿りしたんだなと。というものだがこの作品の主人公は小松堂に雨宿りさせてもらったんだなと思った。私も土砂降りの時には人生の雨宿りをさせてくれる場所があるといいなあ。不倫話は嫌いなのだが、古書店・小松堂の主人の人柄に惹かれて読み終えてしまった。本の内容は改題前の「私は古書店勤めの退屈な女」がピッタリだけど、現題名に騙されて買った人が結構いるんじゃないかなあ。はっきり言ってこの作者の本をまた手に取りたいとは思わない。2016.7

  • 本にまつわる話がいろいろ登場する話だと勝手に期待していたら、古書店が舞台なだけだった。
    よく考えたら著者を見れば想像がつきますよね。
    可もなく不可もない、不倫がからんだ恋愛ものでした。

  • あまり評価は高くなかったようですが。なんというか、肌が合う文体でした。この人の本、また読んでみたいなぁ。

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著者プロフィール

作家

「2016年 『今日から仲居になります』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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