金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800213273

作品紹介・あらすじ

核実験に長距離ミサイルの発射実験…世界中にひんしゅくの嵐を巻き起こしてきた北朝鮮だが、独裁国家の若き三代目・金正恩の素顔は今もってナゾ。3歳で本物の銃を扱い、自動車の運転もこなした…祖父、父同様に「伝説」のねつ造に余念がないが、金正恩とは何者なのか?三男でありながら長男・金正男との後継者レースになぜ勝ったのか?北朝鮮政府がひた隠す金正恩の実母・高ヨンヒの出自とは?気鋭の北朝鮮情報分析家が総力をあげて描く極東版「ロイヤルファミリー」の素顔。餓死者を出しながらも贅沢三昧な"家族経営"を続けるファミリーの実態を、とことん白日の下にさらす。

感想・レビュー・書評

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  • デイリーNKの東京支局長にして北朝鮮ウォッチャー、高英起氏による「北朝鮮ゴシップ」を集めたような本だ。

    今年4月に発売された別冊宝島の「金正恩の北朝鮮 激変する人民ライフと権力の内幕」と内容が7割ほど同じなのが残念だ。

    また、金正恩体制でのミサイル発射や核実験をはじめとする挑発行動の原因やその意味などにもある程度ページは割かれているが「ゴシップ紙」らしく、解説はあまり詳しくなく、また「北朝鮮は独特だからこういう行動をとるのだ」としか読み取れない。
    (これに関しては伊豆見元 著『北朝鮮で何が起きているのか: 金正恩体制の実相 』が良書だ)

    ただし、専門書では書かれないような「脱北者から聞いた話」「中朝国境で聞いた話」など、興味を引くネタは豊富で、それが魅力だといえるだろう。
    「北朝鮮ウォッチ」を楽しむための入門書、といえるかもしれない。

  • 前著が面白かったので期待して読んだが、こちらはいまいち…。ネタの寄せ集めというか、そもそも多くが憶測。でもまぁ憶測としか言いようのないことがかの国には多いということだろう。にしても中身がだいぶ少ない。新書ってこんなにも軽かったっけ?
    ただ韓流に夢中になる平壌の若者など、北朝鮮の民衆の姿を知ることはできる。モランボン楽団を立ち上げたり、彼らを取り巻く人物関係を軽くさらうには好著なのかも。

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著者プロフィール

1966年大阪生まれの在日コリアン2世。朝鮮総連系の大阪朝鮮高級学校卒業後、関西大学に進み北朝鮮問題に関わり始める。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学。現地から北朝鮮難民「脱北者」の実体を世界にさきがけて発信した。帰国後は、テレビディレクターと活動しながら北朝鮮取材を進めるが、中朝国境での活動が北朝鮮当局の逆鱗に触れ、2度の指名手配を受ける。2010年より北朝鮮情報専門サイト「デイリーNK」の東京支局長に就任。2011年には在日朝鮮人で金正恩の実母・高ヨンヒ(高英姫)の出自について定説を覆すスクープを出す。2014年12月からリニューアルされた「デイリーNKジャパン」編集長として北朝鮮情報を中心にテレビ、ラジオ、週刊誌などを通じてジャーナリストとして活動中。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』(新潮社)、『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 』(宝島社)などがある。

「2015年 『北朝鮮ポップスの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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