六人いた! 写楽 ~歌麿と蔦屋がプロデュースした浮世絵軍団 (宝島社新書)
- 宝島社 (2014年1月10日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800222015
作品紹介・あらすじ
いままで多くの学者たちが写楽の正体について言及してきた。そして、現在の定説は『浮世絵類考』の文献によって、能役者の斎藤十郎兵衛となっている。しかし、本当にそうであろうか。いち能役者が、その非番の期間だけで、あれだけの浮世絵を描くことができるだろうか。この疑問を解決すべく、関西写楽研究会は、写楽の浮世絵から、当時の浮世絵師たちの絵、そして黄表紙などの本を徹底研究。真実の写楽を追いかけた。そして、とうとう写楽は六人いたという結論にたどりつく。さらに、その第一番目の写楽は女だった。蔦屋重三郎が構想し、喜多川歌麿が指導して送り出した女、千代女。彼女が、世界が驚嘆した絵を生み出した写楽だったのだ!
感想・レビュー・書評
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東洲斎写楽の正体は能役者の齋藤某なのに何を今更?と思って読んでいくと、アマチュア画家にそんなに大量に描く時間と質を保てたのかという疑問からトンデモナイ結論に達している。
百花繚乱と化した既存の説から検証しているのが好ましい。絵の中にヒント出したとかコジツケのように感じるところもあるが出した結論は面白い。写楽が枕絵を描かなかった浮世絵師である事もこの結論ならば少し合点がいく。真実はともかく絵画ミステリーとして楽しく読ませていただいた。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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