珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 2962
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800235527

作品紹介・あらすじ

五年前に失意の美星を救ったのは、いまは亡き大叔母が仕掛けた小さな"謎"だった-。京都にひっそりとたたずむ珈琲店"タレーラン"の庭に植えられたレモンの樹の秘密を描いた「純喫茶タレーランの庭で」をはじめ、五つの事件と書き下ろしショート・ショートを特別収録したミステリー短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 前作とは変わっていつも通りの短編に。
    今回の作品は、原点回帰となる形で、1作品めのような衝撃を感じた。
    謎の部分についても自分では到底解けないようなものもあり、読み応えあり。
    文体は平易であるためスラスラ読める。

  •  コーヒーはいいですよね、喫茶店も。私、現在コーヒーを控え気味でして、この本にはコーヒー豆バンバン挽いて、飲んで、蘊蓄語りまくる、を期待していましたが、今回のお話はコーヒーちょっと控えめでした。
     短編5+1編から構成されており、過去作に登場した人など、いろんな視点で語られていきます。珈琲店タレーラン創業者の大叔母さまも登場して、楽しく読みました。
     美星さんの、一休さん的コーヒー豆挽き&推理もでてきます。今回は、ミルの引出しを開けてニオイを嗅いでからの決めゼリフ。あぁ~、強烈にいいニオイでしょうね。
     私も手動ミルを使っていますが、焙煎度合いや水分量の関係か、やたらに力が必要なことが多くて、考えるどころじゃないです。美星さんがコーヒー豆を挽いて一休さんになれるのは、ミルがいいのか、豆の物性が安定しているのか。確かに、気持ちよく挽けたら、なんにも考えてなくても「たいへんよく挽けました」と言いたくなりますね。

  • 凛と村治のお話が好きだー!
    ちょうどブルーピリオドを読んでいるからか、前よりも芸術界隈の雰囲気に慣れているようで、読みやすくなってた。
    その業界の言葉に慣れていないと中々読めないんだよね。

    短編集の形になっていて、一つ一つのお話の中で小さいどんでん返しがあって楽しい。
    タネ明かしをされて初めて、自分でも自覚出来ていない無意識の思い込みがあることに気付くのがおもしろい。

  • なんかいきなり短編集になりましたね…。
    どれも面白かったですがやはりターレランシリーズは1冊を通して1つの物語をじっくりやってほしいなと思いました。
    いや凄く面白かったんですけども。

  • 重い話のあとは優しい話で。

    いよいよ4作目となる本作は5つの短編集からなる話。
    短編ゆえにこれまでとちょっと違う感じがした。
    メインが美星さんじゃないからかな?

    1、2作目の叙述トリックはさすがです。
    しっかりと騙された。
    短編は苦手だけど、この作品ならではのいい感じにまとまってたと思う。

    今回はそこまで進展なかったけど、次回はなんかあるといいな。
    こいつら相変わらずヤキモキさせるからな。

    有意義な読書タイムをありがとうございました
    この読後感を噛み締めつつ

    さて、リフレッシュできたし、次は重そうなやつ行きますかね

  • いつもと少し違うテイストですが、短編集なので読みやすかったです。

    美星さんの過去のエピソードや、アオヤマさんの外でのお話もありましたが、他の人の話は、タレーランのシリーズだと思わず忘れてしまう感覚でした。
    又聞きでも事件を解いてしまうのは、美星さんがさすがなのでしょうが、出番が少ないのはなんだか残念でした。

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    過去に登場した人物がメインになるスピンオフ作品。短編集なのでサクっと読めて面白い一冊。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1323273

  • 心が温まります

  • 今回はあんまりアオヤマさん出てこなかったなぁ〜
    でも相変わらず聡明な美星さんだわ
    あの後アオヤマさんは無事にダーツを見せる機会ができたのかな?
    凛ちゃんは今後もしっかりと絵を描いて行くんだろうなぁ〜
    村治と元サヤに戻るかもちょっと気になる

  • タレーラン第四作目。今回は長編だった第三作目とは打って変わって独立した短編より構成。第一、二作目とも違い最後に繋がるということもなかった。

    好みは分かれると思うが、個人的にはサクサク読めて良かったと思う。

    1つ目の話が、ネコ目線とは気付かずびっくり。面白かった。

    2つ目の話は、年齢が鍵となる叙述トリックで、完全に騙されたものの、申し訳ないのですが生理的に受け付けず…。

    5つ目の檸檬の話が、多分メインだと思われ、温かい気持ちになれる素敵なお話だった。

    今回は珈琲店感はあまりなかったものの、例によって人の死なない、割とライトなミステリで、めちゃくちゃ面白いというわけではないものの、スッと読めるので、いつも楽しく読ませていただいてます。

    珈琲店感がなかったので、コーヒーを飲みたくはならなかった。

    …どうせ飲めないけど。

    その代わり、ネコのお話がいくつかあったので、ネコに触れ合いたくなった。

    次は第五作目だ。

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著者プロフィール

1986年福岡生まれ。京都大学法学部卒。2012年、第10回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉に選出された『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。翌年同作で第1回京都本大賞受賞、累計250万部を超える人気シリーズに。この他の著書に『夏を取り戻す』、『貴方のために綴る18の物語』、『Butterfly World 最後の六日間』など多数。

「2022年 『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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