既読スルーは死をまねく (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.21
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本棚登録 : 244
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800245601

作品紹介・あらすじ

無料コミュニケーションアプリ「サークル」が流行っている。まりあが入った剣道部も同様で、アプリで様々なやりとりをする。だが、「ある人物」の話はしないのが暗黙のルールだ。ある日、万引き現場を盗撮された部員の静代は、撮影者から部員全員のアカウントを要求される。さらに部員の一人が何者かに撲殺されてしまう!まりあたちは犯人と目される人物とコンタクトをとろうとするが-。

感想・レビュー・書評

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  • 想像以上に面白かったです
    小~高校生まで 読んでほしい作品(#`皿´)
    勿論 大人もそうですが、コミュニケーション能力が未発達な子供達が 自分達の能力以上の便利な道具を使いこなす時代
    これが大人になるとスマホではなく兵器とかになるのかなぁ…
    今の世の中に必要な事が、色んな目線で書かれてました( ノД`)…

  • なかなか事件が起きないから、あれ?誰も殺されない??と思ったくらい序盤は学園ストーリーだった。
    少し気になったのがまりあの線路のシーン。"日名子の立つ場所に日が当たり始めていた"と書いてあったけど…。ん??どうゆう事?なぜ日名子??ってなった。何回読み直しても分からなかった。
    やっぱり文章が本当に読みやすくて一気読み。
    メッセージのやり取り(LINEの画面みたいな)もあって、入り込みやすかった。

    • yuka♡さん
      ぴーまんさん、はじめまして!フォローありがとうございます。
      いろいろ参考にさせてくださいね♡
      よろしくお願いします!
      ぴーまんさん、はじめまして!フォローありがとうございます。
      いろいろ参考にさせてくださいね♡
      よろしくお願いします!
      2020/07/15
    • ぴーまんさん
      yuka♡さん
      はじめまして、こんにちは!コメントありがとうございます♡
      こちらこそよろしくお願いしますm(._.)m
      yuka♡さん
      はじめまして、こんにちは!コメントありがとうございます♡
      こちらこそよろしくお願いしますm(._.)m
      2020/07/15
  • 私自身はかなり前に読み終わり、あまり心には残らなかった作品。
    でも中学生の娘には響いたようで、普段ほとんど本を読まず学校の朝読書の時間が嫌でたまらない娘が『面白い!』と朝読書まで待てずに自宅に持ち帰って読んでいました。
    考えてみたら自分の学生時代にはケータイなかったし、SNSもなかったし、そりゃおばさん世代には響かないはずだよね。
    今の時代遅れを生きる学生さんにはとても身近で面白く読めるようです。中高生にお勧めです。

  • LINE(作中ではサークル?となっている。TwitterやFacebookは実名なのになぜ?)の既読スルーをモチーフにした、作者得意の胸糞女子カーストもの。
    たしかにLINEは乗っ取りや乗っ取り偽装なんかもあり、ミステリのモチーフとしては、まだまだ深掘りの余地ありと感じた。プロットはある意味予測可能で、裏切りもあまりなく、スルッと楽しく読める。

  • サークル というメッセージ交換型のSNS
    「みんなやってるから…」「便利だから…」で無理強いされたり、反応が遅かったら イヤミを言われたり……
    今の中高生は生きヅラぃ世の中なんだろうなぁ…ってしみじみ思った。

    表題の「既読スルー」よりも「乗っ取り(なりすまし)」の問題だと思うのだけど、SNS 上のやり取りが実際の人間関係に支障を与えてしまう世の中になりつつあるから、生身の人間関係の交流はより大切になって行くんだろぅなぁっと思う。
    それが 最後のセリフに表れてる。
    セリフ といぅよりむしろ【問いかけ】ですね。

    作品としても所々で挟まれるメッセージ上のやり取り(画面)がリアルさを引き立てた。



  • もはや使っていない人のほうが少数派じゃなかろうかという無料コミュニケーションアプリ「LINE」。本作にはこれが「サークル」という名称に変えられて出てきます。

    私立高校の女子剣道部。新入生のまりあは、妹が「サークル」でイジメに遭ったことから、自分は始める気がなかったが、2年生部員からアカウントの作成を強要される。逆らわないほうが無難だと、サークル等に詳しい妹の親友に作成を頼む。いざ始めたものの、そもそも見る習慣がないから放置しがち。その間に、女子剣道部員全員が「悪魔剣士」を名乗る謎の人物から新しいグループに招待される。2年生以上の部員は悪魔剣士の正体がわかっているようで……。

    約340頁で字もそんなに大きくないわりには、数時間あれば読める気軽さ。所要時間に比するように、イジメや殺人というダークな内容なのに軽い。教師も含めて性格の悪い登場人物が多く、典型的なイヤミスです。共感できる部分もなく、『スマホを落としただけなのに』同様、好きではありませけれども、まぁ面白い。

    いちばん印象に残ったのは、たとえイジメに遭っていたとしても(復讐のために)人を殺せるはずがないという発言に対して、それはイジメられたことがない人の言う台詞だというくだり。誰だってイジメられれば相手を殺したいと思うのだと。この部分はすごく重い。

  • SNSから派生したストーリー、読みやすくサクサク読める。
    最初の段階でキーポイントになる人物は分かっており、推測通りその両親が復讐を果たすべく動いていた。その裏には原因となった細川のプライドも影響していた。
    もう1つマリアの妹ユリアを自分だけのものにするため色々画策する佐由美、こちらの展開も途中から何となく予想できる展開であった。
    マリアが若干現実離れした女子高生であったが最後は爽やかな終わりであった。
    文末の最後の一言は衝撃であった

  • 堀内さんのシリーズにしては、展開が読めやすい。
    やっぱり森くまと鬼女板ほどではない。
    情景をリアルに描くのは相変わらず
    痛々しい気持ちになる。

  • 最後のトリックを思い出したが、自己顕示欲満載のドヤ顔作品であった最後のトリックなんかよりもずっと面白かった。憎まれ役を描くのが巧く、由香の扱いなんかは天下一品だなあと感じる。また、既読スルーと読書を並列で扱う視点も斬新だと感じる。その点に関しては技巧に驚くというよりは、そうきましたか、っていう感情なんだけど。勧善懲悪というよりは因果応報な一冊。

  • 無料コミュニケーションアプリ「サークル」が流行っている。まりあが入った高校剣道部も同様で、「サークル」のアカウントを作るように先輩から強制される。

    LINEを題材にした話。
    面白かった。
    携帯をあまり見ないことが主人公の強みになっている。

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