- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800251848
作品紹介・あらすじ
「女子」であることを楽しめないあなたへ。29歳こじらせ女子が「女の業」を語りつくす。
感想・レビュー・書評
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大学卒業して間もない、まだ尖り気があった頃、Twitterで著者をフォローしていた。この本に収まっているエッセイ?は、2015年頃までに書き溜められたものらしいが、2022年の今、世情も自分の状況も変わった中で読むと、価値観の移り変わりに気づかされる。あの頃に読んでいたら、きっとうなづいていたことも、今読むと、「そうでもないんだよ」と言える。
過去に書いたmixiの日記を読んでしまった、そんな読後感を持ちながら、最後のページを閉じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これぞこじらせ女子、な北条かやさんのエッセイ。(こじらせ女子というカテゴリは既に存在し、自分自身をそこにはめに行ってる…という空気を感じたが)
彼女の著書を読むのはキャバ嬢の社会学に続き二作目。わかる!よく(炎上覚悟で)言ってくれ た!という言葉ばかりで共感した。「本気で付き合おうと思うと疲弊するけど、ちょっと付き合うくらいなら嫌いじゃない、むしろ好き」ってタイプの本。
<メモ>
第1章 美とファッションと、抑圧と
・根底にあるのは「なんでこいつが」精神
・年を重ねても女を降りることをせず、~美へのエネルギーの恐ろしさ
第2章 女、この悩ましき存在
・おそらくご自身の経験から「若い女」が(商品的、消費されるもの的な)価値を持つことについて疑問を持ちながらも、それが解消されるのは理想でしかないと書く
第3章 愛、そして結婚に至る病
・恋愛や結婚について。
・ウェディングドレスは死に装束、女性にとって結婚は生まれ変わりである
第4章 男社会に女が生きる
・タイトル通り。所謂「普通の女性」レールに乗っていない女性(※)のいきづらさ。※貧困、シングルマザー、未婚など -
ジェンダー
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整形云々の話はなるほどと思った。
この本から炎上騒ぎがあったと聞くけど、カテゴライズって難しいなと。 -
社会学者の北条かやが女子について分析した一冊。
エッセイとして読む分には面白いし、本人の博識ぶりも伝わってくるのだけど、その分析が的確かは? -
367.2
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さらさらと。
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すごく、シンプルな感想を言います
わたし多分このひときらいです
少なくともすきじゃないみたいです
*追記*2016/11/17*
【こじらせ女子】で炎上していたことを今更知って一連の流れを読んだのだけれど、とんでもねえやつだなこの女
びっくりしたわ
いやほんとびっくりした
浅はかなこと言って弁明、感情論になって伝わらないと好悪がどうの言い出して子どもみたい…挙句にこのタイトル私は付けたくなかった、と言い逃れ……これでよくもまあ物書きやってるね……一般人のわたしですら呆れた…
すぐ死ぬだのまだ死ねてない生きてるだの…今までで一番くだらねえ物書きだわ、きもちわるい
きらいが確信に変わった、間違い無かったわ -
おもしろい!
ねたみって、人にも自分にも隠すのが当たり前だから、「自分はこういう人を妬んでいる」という発言にはあまりお目にかかりません。
著者は美人はねたましいと言ってから、「ねたましい」に抹消線を引いて「羨ましい」と言い変えます。自覚して人を妬んでいて、妬みの感情は隠すのがルールと知っていて、ルールを破って見せる芸です。こじれています。 -
「女性」に関わる男性である私が知らない情報がたくさんあり興味深かった。しかし、私はどうしてもエッセイストもしくはエッセイに人間性としてのある種の「毒」とエンターテイメント性をもとめてしまうため、ある程度社会学を背景にしたアカデミック色に染まっていながら、エッセイとしての軽さを出すことによりアンバランスさを感じた。私は、エッセイというものでは、得てしてわかりやすいもの=ある程度の単純化を本にも著者自身にも期待し過ぎてしまうところがあり、本著者は歴代の女性エッセイストよりも内包している何かが多いため、顔の見える匿名の読者のように感じてしまうのだと私見を抱いた。